第25回 言語聴覚士国家試験 第54問
言語聴覚障害総論第25回
評価の技法と個々の検査評価法との組み合わせで正しいのはどれか
- 1.自然観察法 ― 実用コミュニケーション能力検査
- 2.質問紙法 ― MMSE
- 3.スクリーニング検査 ― 標準失語症検査
- 4.総合的検査 ― ウィスコンシンカード分類検査
- 5.掘り下げ検査 ― トークンテスト ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 掘り下げ検査(詳細検査) ― トークンテスト
トークンテストは、色・形・大きさ・数が異なるトークン(プラスチック片)を使用し、複雑な指示理解能力を段階的に精査する検査です。簡潔な検査ではなく、理解障害の詳細な性質を掘り下げるため、「掘り下げ検査」に分類されます。
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【各選択肢の解説】
1. 自然観察法 ― 実用コミュニケーション能力検査
❌ 誤り。実用コミュニケーション能力検査(CADL)は「標準化された検査」であり、自然観察法(実検査場面での行動観察)ではなく「心理検査法」に分類されます。自然観察法の例は、日常生活場面での会話観察やコミュニケーション行動の記録です。
2. 質問紙法 ― MMSE
❌ 誤り。MMSEは「認知スクリーニング検査」であり、検査者による構造化面接(質問への回答や課題実施)により実施されるため「面接法」に分類されます。質問紙法は、対象者が自記式で回答する手法(例:生活習慣記録票、主観的評価スケール)です。
3. スクリーニング検査 ― 標準失語症検査
❌ 誤り。標準失語症検査(SLTA)は「総合的評価検査」です。多くの下位検査(聴覚的理解・復唱・読字・書字・命名など)を含み、失語症の全体像を把握するため、限定的なスクリーニングではなく詳細な診断検査です。スクリーニング検査の例はAHEAD(アンダース式脳卒中スクリーニング)などです。
4. 総合的検査 ― ウィスコンシンカード分類検査
❌ 誤り。ウィスコンシンカード分類検査(WCST)は、色・形・数の属性に基づいてカードを分類させることで、前頭前皮質機能(概念形成・柔軟な思考転換)を評価する「限定的・特異的検査」です。認知機能全般を評価する総合的検査ではなく、実行機能に特化した掘り下げ検査です。
5. 掘り下げ検査 ― トークンテスト
✅ 正しい。トークンテストは、複数のトークンに対する複雑な指示理解能力を段階的に精査し、理解障害の詳細な性質(構文理解困難、聴覚的保持困難など)を掘り下げる検査です。スクリーニングではなく、診断確定後の詳細評価に用いられます。
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【試験対策ポイント】
評価技法の分類と代表的検査の組み合わせ
| 評価技法 | 定義 | 代表例(ST関連) |
|---|---|---|
| 自然観察法 | 実際の行動場面を観察・記録 | 日常コミュニケーション観察、ADL観察 |
| 面接法 | 検査者との対面で構造化質問に応答 | MMSE、認知機能検査 |
| 質問紙法 | 対象者が自記式で回答 | 主観的評価、生活満足度尺度 |
| 心理検査法 | 標準化された検査用具を使用 | CADL(実用コミュニケーション検査) |
検査の階層的分類
| 検査の種類 | 目的 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|---|
| スクリーニング検査 | 疾患・障害の有無を広く把握 | 簡潔・迅速・大規模対象向け | AHEAD、簡易版MMSE |
| 総合的検