STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第65問

小児科学第25回
3歳児健康診査で問題とならないのはどれか
  1. 1.体重が8キロである
  2. 2.つかまり立ちである
  3. 3.閉じた丸を描く ✓
  4. 4.獲得語彙が3語である
  5. 5.奇声を発したり興奮することが多い

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 閉じた丸を描く 3歳児は閉じた丸を描く能力を習得している発達段階です。この項目は3歳児健康診査で「正常な発達」として捉えられるため、問題となりません。一方、他の選択肢は3歳時点で懸念される発達遅滞や異常を示唆しています。 --- 【各選択肢の解説】 1. 体重が8キロである ❌ 誤り。3歳児の標準体重は約14~15キロです。8キロは明らかに低体重であり、成長発達に問題がある可能性があります。低栄養や全身疾患の有無を検討する必要があります。 2. つかまり立ちである ❌ 誤り。つかまり立ちは生後9~12ヶ月の発達段階です。3歳児はすでに独歩・走行・階段昇降などができるべき時期なので、つかまり立ちのみは明らかな粗大運動発達遅滞を示唆します。 3. 閉じた丸を描く ✅ 正しい。3歳児は模倣によって閉じた丸を描くことが可能です。これは正常な微細運動発達の指標であり、健康診査で「問題なし」と判定されます。 4. 獲得語彙が3語である ❌ 誤り。3歳児の獲得語彙は通常300~600語程度です。3語のみは言語発達の著しい遅滞を示唆し、聴覚検査や認知能力検査などの精密検査が必要です。 5. 奇声を発したり興奮することが多い ❌ 誤り。3歳児で奇声や過度な興奮が頻繁にみられる場合、自閉スペクトラム症などの神経発達障害の可能性があり、問題として捉えられます。 --- 【試験対策ポイント】 3歳児検診の主要発達指標 | 発達領域 | 3歳児の正常発達 | 問題となる所見 | |---|---|---| | 粗大運動 | 独歩・走行・階段昇降 | つかまり立ちのみ、未歩行 | | 微細運動 | 閉じた丸描画・積み木積み | 直線も描けない、積み木積めない | | 言語 | 語彙300~600語・簡単な文 | 語彙3語以下、指差しなし | | 認知 | 色認識・形の弁別・遊びの象徴化 | 指示理解なし、遊びが質的に異常 | | 社会性 | 親との分離可能・簡単な指示従う | 強い分離不安、指示理解なし | | 体重・身長 | 約14~15kg / 約95cm | 極端に軽い・重い、成長停滞 | 健康診査で「問題とナッティング」の意味 - その項目が「正常範囲内で、心配不要」であることを示す - 選択肢を「異常として捉えられるか否か」で判定する視点が重要 - 本問は「4つの異常or遅滞」と「1つの正常発達」の組み合わせ問題 頻出の発達マイルストーン比較 - 9~12ヶ月:つかまり立ち、ハイハイ - 12~15ヶ月:独歩開始 - 18ヶ月:語彙爆発、2語文出現 - 2歳:語彙50語以上、2語文定着 - 3歳:語彙300語以上、3語文、簡単な絵画 - 4歳:複文理解、描画の詳細化
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