第25回 言語聴覚士国家試験 第71問
言語発達障害学第25回
誤っている組み合わせはどれか
- 1.自閉症スペクトラム障害 ― リッカムプログラム ✓
- 2.知的能力障害 ― マカトン法
- 3.特異的言語発達障害 ― トイトーク
- 4.発達性読み書き障害 ― ICT
- 5.脳性まひ ― AAC
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 自閉症スペクトラム障害 — リッカムプログラム
リッカムプログラムは自閉症ではなく、知的能力障害児の言語発達を促進する親訓練プログラムです。自閉症スペクトラム障害の介入法としては、行動的アプローチ(ABA)や言語行動アプローチ(VB)、構造化された環境設定などが標準的です。この問題は、各発達障害と対応する治療・訓練法の正確な結びつきを問うています。
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【各選択肢の解説】
1. 自閉症スペクトラム障害 — リッカムプログラム
❌ 誤り。リッカムプログラムは知的能力障害児の親訓練プログラムで、子どもの発話行動に対する親の応答方法を系統的に指導し、言語使用機会を増やすものです。自閉症スペクトラム障害には行動分析学的アプローチ(ABA、応用行動分析)やVB理論(言語行動理論)が標準的です。
2. 知的能力障害 — マカトン法
✅ 正しい。マカトン法は知的能力障害やPDD児の言語発達を促進する身振り・手話・音声を組み合わせた多感覚的アプローチです。親訓練の形態で提供されることが多く、コミュニケーション基礎を構築します。
3. 特異的言語発達障害 — トイトーク
✅ 正しい。トイトーク(Toy Talk)はおもちゃを媒介とした親訓練プログラムで、特異的言語発達障害(SLI)児の親に対話的な言語入力方法を指導し、語彙拡大や文法発達を支援します。
4. 発達性読み書き障害 — ICT
✅ 正しい。発達性読み書き障害(ディスレクシア)に対して、音読支援ソフトウェア、デジタル教材、支援アプリなど、ICT活用は代償手段として有効です。認知的負荷を軽減しながら学習を継続できます。
5. 脳性まひ — AAC
✅ 正しい。脳性まひで構音器官の麻痺による重度構音障害がある場合、AAC(拡大・代替コミュニケーション)の導入は標準的です。文字盤、会話補助装置、音声生成装置などが用いられます。
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【試験対策ポイント】
発達障害と標準的介入法の対応関係(ST国試頻出)
| 診断名 | 標準的介入法 | 特徴 |
|---|---|---|
| 自閉症スペクトラム障害 | ABA、VB理論、構造化支援 | 社会性・コミュニケーション支援 |
| 知的能力障害 | リッカムプログラム、マカトン法 | 親訓練、多感覚アプローチ |
| SLI(特異的言語発達障害) | トイトーク、プロップベース訓練 | 自然な文脈での言語刺激 |
| 発達性ディスレクシア | ICT、音韻意識訓練、多感覚読字法 | 代償手段と基礎スキル並行 |
| 脳性まひ | AAC、構音訓練、呼吸訓練 | 重度麻痺ではAAC必須 |
| ADHD | 行動療法、家庭・学校協働支援 | コミュニケーション二次的問題 |
頻出の紛らわしい親訓練プログラム
- リッカム:知的障害用(発話強化)
- マカトン:知的障害用(多感覚的)
- トイトーク:SLI用(親対話訓練)
- グリーンスパン:ASD用(フロ