第25回 言語聴覚士国家試験 第92問
聴力検査第25回
難聴時の構文獲得でSTC(新版構文検査・小児版)における到達が遅いのはどれか
a.可逆文の語順
b.非可逆短文の理解
c.可逆文の助詞による理解
d.可逆文の関係節文の理解
e.可逆文の構文を含む動詞による理解
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:4・5番
解説
# 第25回 第92問 解説
> ⚠️ この問題は4番と5番が正答として処理されています。
■ 正答:4番・5番(複数正答) — c.可逆文の助詞による理解、d.可逆文の関係節文の理解/d.可逆文の関係節文の理解、e.可逆文の構文を含む動詞による理解
難聴児は聴覚的言語入力の制限により、複雑な構文の習得が遅れます。新版構文検査(STC小児版)において、可逆文の関係節文理解(d)は統語的に最も複雑で到達が遅く、助詞による理解(c)も助詞の聴覚的識別が困難なため遅れます。また動詞による可逆文理解(e)も遅れる項目であり、出題上の不備によりdを含む2つの組み合わせが正答として認められました。
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【各選択肢の解説】
a. 可逆文の語順
❌ 誤り。語順による構文理解は比較的早期に習得され、難聴児でも到達が早い項目です。
b. 非可逆短文の理解
❌ 誤り。「犬が骨を食べる」のように語順を入れ替えると意味が成立しない非可逆文は、意味的手がかりで理解可能なため早期に習得されます。
c. 可逆文の助詞による理解
✅ 正しい。「が」「を」などの助詞は音韻的に目立ちにくく、難聴児では聴取が困難なため助詞を手がかりとする可逆文理解は遅れます。
d. 可逆文の関係節文の理解
✅ 正しい。「お父さんがたたいたお母さん」のような関係節を含む可逆文は統語的に最も複雑で、難聴児では到達が最も遅い項目の一つです。
e. 可逆文の構文を含む動詞による理解
✅ 正しい。動詞の語彙的特性(受動・使役など)に依存した構文理解は難聴児において遅れる項目とされています。
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【試験対策ポイント】
難聴児の構文発達では「**可逆文**」「**助詞の理解**」「**関係節文**」の習得が遅れやすいことが重要。非可逆文は意味的手がかりで理解できるため早期に獲得されるのに対し、可逆文は統語的手がかり(語順・助詞)が必須であり、聴覚入力の制限を受ける難聴児で遅れが顕著。STC(新版構文検査小児版)は構文理解の発達段階を評価する検査で、**関係節文は最難関項目**と覚えておくとよい。