STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第26回 言語聴覚士国家試験 第100問

補聴器・人工内耳第26回

第26回 言語聴覚士国家試験 第100問(補聴器・人工内耳)の正答は 1 です。補聴援助システム(パーソナルFM・赤外線・ループシステム)の効果範囲

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問題
2.4 GHz 無線通信機器を補聴援助システムとして導入することで改善するのはどれか。 a.反響音が強い場所での聞き取り b.周辺騒音が大きい場所での聞き取り c.補聴器のハウリング d.静寂環境での単音節の聞き取り e.早口話声の聞き取り 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — a,b

2.4 GHz無線通信機器による補聴援助システムは、マイクロフォンを話者に装着させることで、背景雑音の影響を最小化した直接音声信号を補聴器利用者に送信する方式です。このため、「話者の音声を雑音環境から分離できる」というメリットが最大の改善効果となります。


【各選択肢の解説】

a. 反響音が強い場所での聞き取り
✅ 正しい。無線システムは話者の直接音を補聴援助マイクで拾うため、環境の反響音の影響を受けにくくなります。反響が多い講演会やホール環境でも、話者の声が直接的に伝わるため改善効果があります。
b. 周辺騒音が大きい場所での聞き取り
✅ 正しい。補聴援助システムの最大のメリットです。話者のマイクで直接音声を捉えるため、周囲の騒音(工事音、交通音、集団騒音など)の影響を回避できます。雑音下聞き取り能力は大幅に改善します。
c. 補聴器のハウリング
❌ 誤り。ハウリングは補聴器の物理的な音響特性(マイク→スピーカー間の音声フィードバック)によって生じるため、無線通信機器の導入では根本的には改善されません。ハウリング対策は補聴器本体の利得調整や装用方法の改善が必要です。
d. 静寂環境での単音節の聞き取り
❌ 誤り。静寂環境は既に背景雑音がないため、無線通信システムを導入しても改善効果がありません。むしろ静寂環境では補聴器単独で充分な聞き取り性能が発揮できます。
e. 早口話声の聞き取り
❌ 誤り。早口は話話速度の問題であり、無線通信機器では改善できません。音声信号の送信速度は変わらず、利用者の「聞き取り処理能力」や「適応」の問題となります。補聴器の周波数特性調整は別途必要です。

【試験対策ポイント】

補聴援助システム(パーソナルFM・赤外線・ループシステム)の効果範囲

環境要因無線通信で改善?理由
周辺騒音✅ 改善マイク直接拾い→雑音回避
反響・残響✅ 改善直接音優先→反響影響低減
ハウリング❌ 改善なし補聴器本体の音響特性問題
速度知覚❌ 改善なし言語処理の課題
静寂環境❌ 改善なし既に最適条件

補聴援助システムの本質:「話者に装着したマイクから利用者に直接信号を送信」→雑音・反響の物理的環境要因の改善に特化。補聴器本体のハウリング・信号処理の問題には対応できない。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

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