第26回 言語聴覚士国家試験 第101問
医学総論第26回
治療のためのインフォームド・コンセントを取得する際に説明しなくてはいけない項目はどれか。
a.病状
b.研究参加
c.医療者の価値観
d.治療のリスク
e.予後
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — a,d,e(病状、治療のリスク、予後)
治療のためのインフォームド・コンセントでは、患者が自らの医療決定を行うために必要最小限の情報が提供される必要があります。病状の理解、治療法に伴うリスク、想定される予後の3項目が医学的・倫理的に必須です。研究参加や医療者の価値観は治療の意思決定に直接関連しない情報であり、義務とされていません。
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【各選択肢の解説】
a.病状
✅ 正しい。患者が現在の健康状態を理解することは、治療の必要性や治療法選択の前提となる情報です。説明義務対象。
b.研究参加
❌ 誤り。研究への参加は治療行為とは異なり、患者にとって任意の選択肢です。治療そのもののインフォームド・コンセントには含まれません。研究参加の説明が必要な場合は、別途研究倫理規定(ヘルシンキ宣言等)に基づきます。
c.医療者の価値観
❌ 誤り。医療者個人の倫理観や信念は、患者の自己決定権に中立的であるべき医学情報ではありません。患者の治療選択を左右する要素として説明する義務はありません。
d.治療のリスク
✅ 正しい。副作用、合併症、失敗の可能性など、治療に伴う危険性は自己決定の核をなす情報です。医学的説明義務の中核項目。
e.予後
✅ 正しい。治療を受けた場合と受けない場合の予想される経過・結果は、治療の妥当性判断に必要な情報です。説明義務対象。
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【試験対策ポイント】
インフォームド・コンセント比較表
| 説明項目 | 治療 | 研究参加 | その他 |
|---|---|---|---|
| 病状 | 必須 | 必須 | — |
| 治療方法 | 必須 | — | — |
| リスク・副作用 | 必須 | 必須 | — |
| 予後 | 必須 | — | — |
| 代替治療 | 必須 | — | — |
| 研究の意義 | — | 必須 | — |
| 医療者の価値観 | 不要 | — | — |
キーワード:「自己決定権の行使に必要な医学情報か否か」
- 治療選択に直結する情報:a, d, e ← 説明義務あり
- 医療者の個人的見解:c ← 説明義務なし
- 治療外の選択肢:b ← 別規程対象
紛らわしい選択肢:
- b(研究参加)は患者にとって任意であり、治療行為そのものではない
- c(医療者の価値観)は中立的医学説明に含まれない