第26回 言語聴覚士国家試験 第103問
呼吸系第26回
呼吸中枢が存在するのはどれか。
- 1.視床
- 2.中脳
- 3.小脳
- 4.延髄 ✓
- 5.橋
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 延髄
呼吸中枢は延髄の腹外側部に位置する背側呼吸群と腹側呼吸群によって構成されています。背側呼吸群は吸気を制御し、腹側呼吸群は呼気と吸気後期を制御しています。橋の呼吸中枢(肺換気調節中枢)はこれらを調節する上位中枢ですが、基本的な呼吸リズムの生成は延髄で行われます。
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【各選択肢の解説】
1. 視床
❌ 誤り。視床は感覚中継核として機能し、呼吸中枢は含まれていません。視床は聴覚・視覚・体性感覚などの情報を大脳皮質へ中継する役割があります。
2. 中脳
❌ 誤り。中脳は瞳孔反射や眼球運動の制御など、主に感覚・運動反射の統合に関わります。呼吸中枢の構成には関与しません。
3. 小脳
❌ 誤り。小脳は平衡覚の調節と運動の協調性制御が主機能です。呼吸の無意識的な調節には関与しません。
4. 延髄
✅ 正しい。呼吸中枢の基本的なリズム生成場所です。背側呼吸群(吸気制御)と腹側呼吸群(呼気制御)から構成され、化学受容器からの情報(CO2、pH、O2分圧)を受け取り呼吸を制御します。
5. 橋
❌ 誤り。橋に含まれる肺換気調節中枢(背側被蓋核・腹側被蓋核)は延髄の呼吸中枢の活動を調節・修飾する上位中枢であり、基本的なリズム生成ではありません。
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【試験対策ポイント】
呼吸中枢の階層構造:
| 部位 | 機能 | 特徴 |
|---|---|---|
| 延髄 | 基本的リズム生成 | 背側呼吸群(吸気)・腹側呼吸群(呼気) |
| 橋 | 調節・修飾 | 肺換気調節中枢。鎮静時の呼吸を調節 |
| 大脳皮質 | 随意的制御 | 深呼吸・息止めなどの意識的制御 |
頻出の間違い:「橋が呼吸中枢」と誤認しやすいが、橋は調節中枢であり生成中枢ではない。
化学受容器への影響:
- CO2上昇・pH低下→呼吸増加(延髄中枢受容器が最も敏感)
- O2分圧50mmHg以下→呼吸増加(末梢化学受容器)