STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第26回 言語聴覚士国家試験 第106問

内科学第26回
糖尿病の慢性合併症でないのはどれか。
  1. 1.腎症
  2. 2.網膜症
  3. 3.脳血管障害
  4. 4.白血球減少 ✓
  5. 5.末梢神経障害

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — 白血球減少 糖尿病の慢性合併症は「3大合併症」(腎症・網膜症・神経障害)と血管障害が主体です。白血球減少は糖尿病の典型的な慢性合併症ではなく、他の疾患(骨髄抑制、膠原病など)に関連する所見です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 腎症 ✅ 正しい。糖尿病の3大合併症の1つ。高血糖によるメサンギウム基質増加と糸球体基底膜の肥厚が特徴。進行すると透析が必要になります。 2. 網膜症 ✅ 正しい。糖尿病の3大合併症の1つ。細小血管障害による。非増殖型から増殖型へ進行し、視力低下・失明の主要原因となります。 3. 脳血管障害 ✅ 正しい。糖尿病の大血管障害の代表。高血糖・脂質異常症・高血圧が重複することで、脳梗塞・脳出血のリスクが著増します。 4. 白血球減少 ❌ 誤り。糖尿病の慢性合併症ではありません。白血球減少は骨髄異常、膠原病、薬剤副作用などが原因となり、糖尿病との直接的な因果関係は認められません。 5. 末梢神経障害 ✅ 正しい。糖尿病の3大合併症の1つ。末梢神経の脱髄と軸索変性により、感覚神経障害(しびれ)・運動神経障害・自律神経障害が生じます。 --- 【試験対策ポイント】 糖尿病の慢性合併症: | 合併症分類 | 具体例 | 発症メカニズム | |---|---|---| | 3大合併症(細小血管障害) | 腎症・網膜症・神経障害 | 高血糖による微小血管障害 | | 大血管障害 | 脳梗塞・心筋梗塞・閉塞性動脈硬化症 | アテローム硬化 | | その他合併症 | 糖尿病性ケトアシドーシス・感染症素因増加 | 代謝異常・免疫低下 | 白血球減少が出現する場合は、むしろ糖尿病以外の原因(悪性リンパ腫、再生不良性貧血、薬物療法の副作用など)を疑う必要があります。本問は「糖尿病の慢性合併症として不適切な選択肢を選ぶ」という否定形問題の典型例です。
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