STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第26回 言語聴覚士国家試験 第127問

心理測定法第26回
母集団からランダムサンプリング(無作為抽出)を行うことで可能になるものとして謝っているのはどれか。
  1. 1.確率的な検討
  2. 2.限られた標本から得られた結果の一般化
  3. 3.乗余変数の影響の除去 ✓
  4. 4.調査に要する労力の抑制
  5. 5.標本誤差の評価

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 乗余変数の影響の除去 ランダムサンプリングは、母集団から無作為に標本を抽出する手法です。その目的は「標本が母集団を代表するようにする」ことにあり、確率論に基づく統計的推論を可能にします。しかし、ランダムサンプリング自体は「乗余変数(交絡変数)の影響を除去する」ことはできません。乗余変数の制御は、研究デザイン(層別化、マッチング、共分散分析など)で対処する問題です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 確率的な検討 ✅ 正しい。ランダムサンプリングにより、標本が母集団から等確率で抽出されるため、確率論に基づいた統計的検討(有意性検定など)が可能になります。 2. 限られた標本から得られた結果の一般化 ✅ 正しい。ランダムサンプリングによって標本の偏りが最小化され、標本から得られた結果を母集団に対して統計的に推論・一般化できます。 3. 乗余変数の影響の除去 ❌ 誤り。ランダムサンプリングは標本抽出時の手法であり、乗余変数(性別、年齢、疾患重症度など)の影響を直接的に除去することはできません。乗余変数の制御には、層別化やマッチング、統計的調整(ANCOVA)などが必要です。 4. 調査に要する労力の抑制 ✅ 正しい。母集団全体ではなく、厳密に抽出された標本を調査対象とすることで、時間・費用・人的資源を削減できます。 5. 標本誤差の評価 ✅ 正しい。ランダムサンプリングに基づくデータから、標本誤差(標本統計量と母数の差)を確率的に評価・推定できます。信頼区間の算出などが可能です。 --- 【試験対策ポイント】 | 概念 | 役割 | 効果 | |---|---|---| | ランダムサンプリング | 標本抽出時の方法 | 標本の代表性確保・確率論の適用が可能に | | 乗余変数の制御 | デザイン段階や分析時の対策 | 交絡因子の影響を除去・相対的に独立変数の効果を抽出 | 頻出の誤り:「ランダムサンプリング=すべての問題が解決する」という過度な期待。実際には標本の偏りを減らすだけで、研究デザインの欠陥や測定の信頼性は別途保証が必要。
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