STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第26回 言語聴覚士国家試験 第129問

臨床心理学第26回
投影法はどれか。 a.バウムテスト b.絵画欲求不満テスト c.文章完成法テスト d.内田クレペリン精神検査 e.エゴグラム 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — a,b,c この問題は「投影法(投影的検査)」と「客観的検査」を区別できるかを問う問題です。a・b・cは投影法であり、d・eは投影法ではない検査です。投影法は被験者の無意識的な心理的態度や葛藤を表現させる技法で、ST臨床心理学領域での重要な評価手段です。 --- 【各選択肢の解説】 a. バウムテスト ✅ 正しい。樹木画テストで、被験者が描いた樹木の特徴(幹の太さ・根の描き方・枝の広がり)から人格構造や心理状態を読み取る投影法。精神状態、適応状況の評価に用いられます。 b. 絵画欲求不満テスト ✅ 正しい。PFT(Rosenzweig Picture Frustration Study)で、欲求不満場面(フラストレーション場面)を描いた絵に対して被験者が記入する投影法。攻撃性の方向(内向・外向・無向)や防衛機制を評価します。 c. 文章完成法テスト ✅ 正しい。不完全な文章の末尾を被験者に自由に完成させさせる投影法。態度・信念・価値観・葛藤を明らかにするのに有用で、臨床場面でよく用いられます。 d. 内田クレペリン精神検査 ❌ 誤り。単純な加算作業(一桁数字の足し算)の速度と正確さから注意力・集中力・疲労の有無を客観的に測定する検査です。投影法ではなく「作業検査」に分類されます。 e. エゴグラム ❌ 誤り。交流分析理論に基づいた自己認識検査で、自分の心の5つの側面(親的・大人的・自由な子ども的など)をスケール評価する自己報告式(客観的)検査です。投影法ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 投影法(投影的検査)vs 客観的検査の区別 | 検査名 | 分類 | 特徴 | |---|---|---| | バウムテスト | 投影法 | 樹木画から人格・心理状態を読み取る | | 絵画欲求不満テスト(PFT) | 投影法 | フラストレーション場面への反応 | | 文章完成法 | 投影法 | 不完全な文を自由に完成させる | | 内田クレペリン精神検査 | 客観的検査(作業検査) | 加算作業で注意力・集中力を測定 | | エゴグラム | 客観的検査(自己報告式) | 心の5側面をスケール評価 | | MMPI | 客観的検査 | 567項目の質問紙で精神状態を測定 | | ロールシャッハテスト | 投影法 | インクブロット反応から人格を解釈 | | TAT(主題統覚検査) | 投影法 | あいまいな絵への物語作成 | キーワード:投影法は「無意識」「自由反応」「主観的解釈」を重視
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