STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第26回 言語聴覚士国家試験 第14問

臨床神経学第26回
神経鞘腫が好発するのはどれか。
  1. 1.視神経
  2. 2.動眼神経
  3. 3.外転神経
  4. 4.顔面神経
  5. 5.前庭神経 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 前庭神経 神経鞘腫(シュワンノーマ)は末梢神経の神経鞘細胞由来の良性腫瘍で、脳神経の中では前庭神経に最も好発します。前庭神経鞘腫は脳腫瘍全体の5〜10%を占め、両側性の場合は神経線維腫症2型(NF2)の診断となる重要な所見です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 視神経 ❌ 誤り。視神経は視神経膠腫(星状細胞腫)が好発します。神経鞘腫の発生は極めて稀です。 2. 動眼神経 ❌ 誤り。脳神経の神経鞘腫としては極めて稀な部位です。脳神経領域では前庭神経が圧倒的に高頻度です。 3. 外転神経 ❌ 誤り。外転神経由来の神経鞘腫は臨床的に稀です。脳神経の中では前庭神経が最も好発します。 4. 顔面神経 ❌ 誤り。顔面神経由来の神経鞘腫も発生することはありますが、前庭神経ほど頻度は高くありません。前庭神経がベストアンサーです。 5. 前庭神経 ✅ 正しい。神経鞘腫(特に脳神経由来)は前庭神経に最好発します。内耳道内に発生し、徐々に進行する一側性感音難聴や三叉神経痛などで発見されることが多いです。 --- 【試験対策ポイント】 脳神経別・腫瘍好発部位 | 脳神経 | 好発腫瘍 | 発生部位 | |---|---|---| | I(嗅覚) | 嗅神経芽細胞腫 | 上咽頭・篩板 | | II(視覚) | 視神経膠腫(星状細胞腫) | 眼窩・視神経路 | | V(三叉) | 神経鞘腫あり | 稀 | | VII(顔面) | 神経鞘腫あり | 稀 | | VIII(前庭) | **神経鞘腫** | 内耳道(最頻) | 神経鞘腫の臨床的特徴 - 良性腫瘍(悪性転化は1%未満) - 緩徐進行性 - 前庭神経鞘腫の主症状:一側性感音難聴・耳鳴り・めまい・三叉神経痛 - 両側性→神経線維腫症2型(NF2)疑い - MRI:T1強調画像で低〜等信号、T2強調画像で高信号、ガドリニウム造影で均一に造影 キーワード:「神経鞘腫=前庭神経」として固定させること
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