第26回 言語聴覚士国家試験 第166問
言語発達障害学第26回
超重度障害児(超重症児)について正しいのはどれか。
- 1.大島分類で 1 ~ 4 が該当する。
- 2.総数は減少傾向にある。
- 3.発生頻度は人口 10 万人あたり 1 人前後である。 ✓
- 4.特別支援学校に通学できない。
- 5.超重症児判定スコアで合計 10 点以上である。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 発生頻度は人口10万人あたり1人前後である。
超重度障害児(超重症児)は、複数の重度障害を合併する極めて稀な児童を指しており、わが国における発生頻度は人口10万人あたり1人前後とされています。これは疫学的に確立されたデータであり、医療・福祉現場で標準的に認識されている数値です。
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【各選択肢の解説】
1. 大島分類で1~4が該当する。
❌ 誤り。大島分類は重症心身障害児の分類体系であり、超重症児判定はこれとは別の評価基準です。超重症児は「超重症児判定スコア」によって判定されます。大島分類と超重症児判定スコアは異なる分類体系であり混同してはいけません。
2. 総数は減少傾向にある。
❌ 誤り。むしろ医療技術の進歩により生存が可能になった児童が増加し、超重度障害児の総数は「増加傾向」にあります。人工呼吸器管理や中心静脈栄養などの高度な医療技術が普及したことで、従来は死亡していた極めて重度の障害児が生存するようになりました。
3. 発生頻度は人口10万人あたり1人前後である。
✅ 正しい。超重症児は極めて稀な児童であり、疫学調査により人口10万人あたり1人前後の発生頻度が報告されています。この数値は国内の複数の大規模調査で確認されており、超重症児の希少性を示す重要な指標です。
4. 特別支援学校に通学できない。
❌ 誤り。医療的ケアが必要であっても、本人と保護者の希望があり、学校の受け入れ体制が整備されていれば特別支援学校に通学することは可能です。むしろ在宅医療の発展に伴い、医療的ケア児が特別支援学校に通学するケースが増加しています。訪問教育という選択肢も存在します。
5. 超重症児判定スコアで合計10点以上である。
❌ 誤り。超重症児判定スコアは「合計20点以上」が超重症児の判定基準です。10点では該当しません。このスコアは複数の医学的指標(呼吸管理の必要性、栄養管理の方法、日常生活活動の自立度など)を点数化して判定します。
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【試験対策ポイント】
超重症児と重症心身障害児の区別:
| 項目 | 超重症児 | 重症心身障害児 |
|---|---|---|
| 判定基準 | 超重症児判定スコア(合計20点以上) | 大島分類(Ⅰ~Ⅴ) |
| 発生頻度 | 人口10万人あたり1人前後 | より高頻度 |
| 医療ニーズ | 極めて高い(人工呼吸器など) | 高い |
| 学校通学 | 可能(受け入れ体制次第) | 可能 |
重要数値:
- 超重症児判定スコアの閾値→「合計20点以上」(10点ではない)
- 発生頻度→「人口10万人あたり1人前後」(稀な存在)
- 統計動向→「増加傾向」(医療技術進歩の結果)