第26回 言語聴覚士国家試験 第168問
言語発達障害学第26回
WISC-Vの指標はどれか。
a.視空間指標
b.注意記憶指標
c.知覚統合指標
d.知覚推理指標
e.流動性推理指標
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — a,e(視空間指標、流動性推理指標)
WISC-V(ウェクスラー幼児知能検査第5版)は、従来のWISC-IVから指標体系が改訂されました。WISC-Vでは5つの主要指標が採用されており、そのうち「視空間指標」「流動性推理指標」が含まれます。一方、「知覚統合指標」「知覚推理指標」はWISC-IVの指標であり、WISC-Vでは廃止されました。
---
【各選択肢の解説】
a. 視空間指標
✅ 正しい。WISC-Vで新たに採用された主要指標です。視覚的な空間認識、図形の認識・操作能力を測定します。ブロックデザインなどの下位検査で構成されます。
b. 注意記憶指標
❌ 誤り。WISC-Vには「注意記憶指標」という独立した指標は存在しません。WISC-IVに存在した「処理速度指標」がWISC-Vではより詳細に分化しており、注意機能は別の枠組みで評価されます。
c. 知覚統合指標
❌ 誤り。これはWISC-IVの指標です。WISC-Vでは「知覚統合指標」という名称は使用されず、「視空間指標」に変更されました。
d. 知覚推理指標
❌ 誤り。「知覚推理指標」はWISC-IVの指標名です。WISC-Vでは「流動性推理指標」に改名されており、より正確に推論能力(特に新奇な問題解決能力)を測定するようになりました。
e. 流動性推理指標
✅ 正しい。WISC-Vで新たに採用された主要指標です。論理的推論、問題解決能力、複雑な視覚パターンの分析などを測定します。これはWISC-IVの「知覚推理指標」の進化版です。
---
【試験対策ポイント】
WISC-IVからWISC-Vへの改訂での主な変更点:
| 指標名 | WISC-IV | WISC-V | 備考 |
|---|---|---|---|
| 言語理解指標 | ✓ | ✓ | 変わらず |
| 知覚推理指標 | ✓ | ✗ | 流動性推理指標に改名 |
| 知覚統合指標 | ✓ | ✗ | 視空間指標に改名 |
| 処理速度指標 | ✓ | ✓ | 変わらず |
| ワーキングメモリ指標 | ✓ | ✓ | 変わらず |
| 視空間指標 | ✗ | ✓ | 新規採用 |
| 流動性推理指標 | ✗ | ✓ | 新規採用(従来の知覚推理から進化) |
WISC-V 5つの主要指標(覚え方:「言語・流動・視空間・ワーキング・処理」)
1. 言語理解指標(Verbal Comprehension Index)
2. 流動性推理指標(Fluid Reasoning Index)
3. 視空間指標(Visual Spatial Index)
4. ワーキングメモリ指標(Working Memory Index)
5. 処理速度指標(Processing Speed Index)
重要:「知覚推理」「知覚統合」はWISC-IVの用語。WISC-Vでは新しい用語に統一されている。