第26回 言語聴覚士国家試験 第170問
言語発達障害学第26回
高校生に適応できる検査はどれか。
- 1.PVT-R
- 2.STRAW-R ✓
- 3.LC スケール
- 4.質問-応答関係検査
- 5.<S ― S 法>言語発達遅滞検査
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — STRAW-R
STRAW-Rは思春期から成人期を対象とした言語発達スクリーニング検査であり、高校生を含む青年層に適応できる数少ない言語検査です。高校生以上を対象とした言語検査の開発が限定的なため、この選択肢が正答になります。
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【各選択肢の解説】
1. PVT-R
❌ 誤り。PVT-R(絵画語彙検査-改訂版)は語彙理解を測定する検査ですが、対象年齢は2歳6ヶ月~12歳11ヶ月と限定されており、高校生には適応できません。
2. STRAW-R
✅ 正しい。STRAW-R(標準高機能自閉症スペクトラム早期スクリーニング検査)は思春期から成人期(概ね12歳以上)を対象とした検査で、高校生の言語・社会性の発達特性をスクリーニングできます。
3. LCスケール
❌ 誤り。LCスケール(言語能力診断検査)は幼児から小学校低学年程度を対象とした検査であり、高校生の発達段階には適応していません。
4. 質問-応答関係検査
❌ 誤り。質問-応答関係検査は幼児期の言語発達(特に初期の応答性)を評価する検査で、乳幼児期の早期発見・早期介入に用いられるもので、高校生には不適切です。
5. <S-S法>言語発達遅滞検査
❌ 誤り。<S-S法>言語発達遅滞検査は3歳~9歳程度の学齢前~小学校段階の児童を対象とした検査であり、高校生には適応年齢が低すぎます。
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【試験対策ポイント】
言語検査の対象年齢一覧
| 検査名 | 対象年齢 | 評価項目 |
|---|---|---|
| PVT-R | 2歳6ヶ月~12歳11ヶ月 | 語彙理解 |
| STRAW-R | 12歳~成人 | スクリーニング(自閉症スペクトラム) |
| LCスケール | 幼児~小学低学年 | 言語能力全般 |
| <S-S法>言語発達遅滞検査 | 3~9歳 | 発達遅滞スクリーニング |
| 質問-応答関係検査 | 乳幼児期 | 初期応答性・相互作用 |
| 田中ビネー知能検査 | 2歳~成人 | 知能(言語検査ではない) |
重要な否定知識
・高校生以上向けの言語発達検査は極めて限定的
・思春期・青年期の言語発達評価には、発達遅滞よりも社会性・コミュニケーション機能の評価が重視される傾向
・成人用検査でも失語症検査(SLTA等)とは異なり、発達的な言語能力を測定する検査は少ない