第26回 言語聴覚士国家試験 第171問
言語発達障害学第26回
インリアルアプローチの説明として誤っているのはどれか。
- 1.指導場面を構造化する。 ✓
- 2.子どもと反応的に関わる。
- 3.SOUL を大人の関わりの基本姿勢としている。
- 4.言語心理学的技法を用いる。
- 5.子どもの興味や遊びを観察する。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 指導場面を構造化する。
インリアルアプローチは、子どもの自発的な興味や遊びの中で自然に言語学習が起こることを重視する手法であり、指導場面を「構造化する」(構成化する・標的化する)ことは、むしろこのアプローチの対極にある考え方です。インリアルアプローチでは構造化された指導環境ではなく、自然で非形式的な相互作用を大切にします。
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【各選択肢の解説】
1. 指導場面を構造化する。
❌ 誤り。インリアルアプローチは、構造化された指導場面よりも、子どもの遊びや日常生活の中で自然な形で言語習得を促進することを基本とします。構造化は行動分析的アプローチなど、より指示的な手法の特徴です。
2. 子どもと反応的に関わる。
✅ 正しい。インリアルアプローチの中核は、大人が子どもの行動や発話に対して反応的(レスポンシブ)に関わることです。子どもが主導的に動き、大人がそれに応答する相互作用が基本です。
3. SOULを大人の関わりの基本姿勢としている。
✅ 正しい。SOULは、Secure(安全),Open-ended(開放的),Understanding(理解的),Low-stress(低ストレス)の頭文字であり、インリアルアプローチにおける大人の関わりの基本的な姿勢として明示されています。
4. 言語心理学的技法を用いる。
✅ 正しい。インリアルアプローチは、言語心理学に基づく様々な技法(例:拡張・精緻化・モデリング)を活用して、子どもの言語発達を支援します。
5. 子どもの興味や遊びを観察する。
✅ 正しい。子どもの主体的な興味や遊びの観察は、インリアルアプローチの基盤です。大人が子どもの関心に基づいて学習機会を創出する重要な前提となります。
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【試験対策ポイント】
| アプローチ | 特徴 | 設定 | 大人の役割 |
|---|---|---|---|
| インリアル | 自然な相互作用を重視 | 非形式的(遊び・日常生活) | 反応的・支援的 |
| 行動分析的 | 目標行動を明確化 | 構造化された指導場面 | 指示的・強化を活用 |
| 語用論的 | コミュニケーション機能を重視 | やや構造化 | 相互作用的 |
キーワード:
- インリアル=非形式的・子ども主導・自然
- SOUL=4つの姿勢の頭文字
- 構造化=行動分析的アプローチの特徴