STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第26回 言語聴覚士国家試験 第174問

音声障害第26回
声道に含まれないのはどれか。
  1. 1.鼻腔
  2. 2.口腔
  3. 3.咽頭
  4. 4.喉頭
  5. 5.気管 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 気管 声道とは、肺から発声時に呼気が通過し、音の特性を決定する管腔構造の総称です。気管は声門下の音声生成後の呼気通路であり、音声の共鳴・フィルタリングに直接関わらないため、声道に含まれません。 --- 【各選択肢の解説】 1. 鼻腔 ✅ 正しい。声道に含まれます。鼻音(/n/、/m/、/ŋ/など)では軟口蓋が下がり、呼気が鼻腔を通ります。鼻腔のインピーダンスは音の共鳴特性に大きく影響します。 2. 口腔 ✅ 正しい。声道に含まれます。舌の位置・口唇の開度・硬口蓋から軟口蓋までの距離は、各種音の共鳴周波数(フォルマント)を決定する最重要要素です。 3. 咽頭 ✅ 正しい。声道に含まれます。咽頭は喉頭上方の管腔であり、咽頭腔の形状・体積が中~高周波のフォルマント構造に大きく影響します。 4. 喉頭 ✅ 正しい。声道に含まれます。喉頭は基本周波数(F0)を決定する音源です。声道の「入口」として機能し、声帯振動による音波が上方の声道を通ります。 5. 気管 ❌ 誤り。声道に含まれません。気管は声門下の気流路で、基本周波数は既に声帯で決定されており、気管での共鳴は言語音の特性決定に関与しません。むしろ音声は気管を通過した後、声道で加工されます。 --- 【試験対策ポイント】 声道の定義と構成要素: | 構造 | 含まれるか | 役割 | |---|---|---| | 喉頭 | ✅含まれる | 音源(基本周波数F0決定)| | 咽頭 | ✅含まれる | フォルマント形成(中~高周波)| | 口腔 | ✅含まれる | フォルマント形成(全周波数)| | 鼻腔 | ✅含まれる | 鼻音化(軟口蓋低下時)| | 気管 | ❌含まれない | 音声通路だが共鳴に不関与 | キーワード: - 声道=音源から口唇・鼻孔までの管腔系 - 気管は「声道入口より下」=声帯より下=音源生成後の通路 - フォルマント形成は「喉頭上方」の声道のみ
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