第26回 言語聴覚士国家試験 第194問
補聴器・人工内耳第26回
補聴器の耳栓について誤っているのはどれか。
- 1.ハウリング防止効果がある。
- 2.補聴器の安定装用に役立つ。
- 3.ベント加工は耳閉感を悪化させる。 ✓
- 4.ホーン加工すると高周波数が増強される。
- 5.オープン型耳栓は大きなベントと同じ効果がある。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — ベント加工は耳閉感を悪化させる。
ベント加工は、耳栓に意図的に孔を開けることで、低周波数成分が外部に漏出するため、むしろ耳閉感を軽減する効果があります。耳閉感を「悪化」させるのは誤りであり、この選択肢が『誤っている』記述です。その他の選択肢は耳栓の性質に関する正しい説明となっています。
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【各選択肢の解説】
1. ハウリング防止効果がある。
✅ 正しい。耳栓が外耳道の壁に密着することで、外耳道に漏出した音の再増幅を防ぎハウリングを抑制します。
2. 補聴器の安定装用に役立つ。
✅ 正しい。耳栓が外耳道内で補聴器を固定・支持し、装用時の安定性向上に貢献します。
3. ベント加工は耳閉感を悪化させる。
❌ 誤り。ベント(通気孔)は低周波数(特に自分の声)を外部に逃がすことで、むしろ耳閉感を「軽減」します。この記述が誤っているため正答です。
4. ホーン加工すると高周波数が増強される。
✅ 正しい。耳栓の先端をホーン状に加工すると、高周波数帯域の共鳴を強調し、音響増幅効果が得られます。
5. オープン型耳栓は大きなベントと同じ効果がある。
✅ 正しい。オープン型耳栓(内部が開放構造)は、大口径ベント開放と同様に低周波数を漏出させ、耳閉感軽減効果をもたらします。
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【試験対策ポイント】
耳栓の加工と効果
| 加工タイプ | 目的 | 効果 |
|---|---|---|
| ベント加工 | 低周波漏出 | 耳閉感軽減 |
| ホーン加工 | 高周波増強 | 高音域強調 |
| オープン型 | 開放構造 | 低周波透過(大ベントと同等) |
耳栓の主な役割
- ハウリング抑制(密着による再増幅防止)
- 装用安定性向上(外耳道への固定支持)
- 音響特性調整(ベント・ホーン加工による周波数特性変更)
キーワード
- 耳閉感軽減=ベント加工(低周波逃がす)
- 耳閉感悪化=密閉型・大口径ベントなし