第26回 言語聴覚士国家試験 第6問
内科学第26回
バセドウ病の症状はどれか。
- 1.徐脈
- 2.振戦 ✓
- 3.便秘
- 4.寒がり
- 5.皮膚乾燥
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 振戦
バセドウ病は甲状腺ホルモン過剰産生による甲状腺機能亢進症であり、交感神経系の過活動に伴う振戦(特に手の細かな振え)は典型的な症状です。甲状腺ホルモンはアドレナリン受容体感受性を高めるため、交感神経系の症状が顕著に現れます。
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【各選択肢の解説】
1. 徐脈
❌ 誤り。バセドウ病では交感神経優位となり、心拍数が増加して頻脈になります。徐脈はむしろ甲状腺機能低下症(橋本病など)の症状です。
2. 振戦
✅ 正しい。バセドウ病で交感神経系が過活動になると、手指や舌に細かな振戦(tremor)が現れます。これは甲状腺ホルモンがアドレナリン受容体感受性を亢進させるための特徴的な症状です。
3. 便秘
❌ 誤り。バセドウ病では甲状腺ホルモン過剰により腸蠕動が亢進し、下痢になります。便秘は甲状腺機能低下症の症状です。
4. 寒がり
❌ 誤り。バセドウ病では基礎代謝が亢進して熱産生が増加するため、患者は暑がりになります。寒がりは逆に甲状腺機能低下症の症状です。
5. 皮膚乾燥
❌ 誤り。バセドウ病では皮膚が湿った状態(発汗増加)となります。皮膚乾燥は甲状腺機能低下症で見られる症状です。
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【試験対策ポイント】
バセドウ病 vs 橋本病(甲状腺機能低下症)の鑑別表:
| 症状 | バセドウ病 | 橋本病 |
|---|---|---|
| 心拍数 | 頻脈 | 徐脈 |
| 体温調節 | 暑がり・発汗↑ | 寒がり・発汗↓ |
| 便通 | 下痢 | 便秘 |
| 手の振え | 振戦あり | なし |
| 皮膚状態 | 湿潤・温かい | 乾燥・冷感 |
| 体重 | 減少 | 増加 |
| 精神状態 | 不安・易刺激性 | 抑うつ・無関心 |
バセドウ病の主症状(5大症状):頻脈・振戦・暑がり・動悸・疲労感
常に「交感神経優位→全て交感神経症状」という連想が重要