STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第26回 言語聴覚士国家試験 第7問

内科学第26回
検尿検査と疾患との組合せで正しいのはどれか。
  1. 1.アルブミン尿 ——————— 腎障害 ✓
  2. 2.肉眼的血尿 ———————— 痛風
  3. 3.尿糖 ——————————— 尿路感染
  4. 4.白血球の尿沈渣 —————— 肝障害
  5. 5.ウロビリノーゲン陽性 ——— 膀胱癌

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — アルブミン尿 ——————— 腎障害 アルブミン尿は糸球体濾過障害を反映する最も重要なバイオマーカーであり、腎障害(糖尿病性腎症・高血圧性腎硬化症など)の初期徴候です。微量アルブミン尿(30~300mg/日)の段階での発見により、早期介入が可能になります。 --- 【各選択肢の解説】 1. アルブミン尿 ——————— 腎障害 ✅ 正しい。糸球体濾過機能低下を示す最早期の指標で、蛋白尿(1+以上)に先行して出現します。微量アルブミン尿の段階で治療介入を開始することで、腎機能低下の進行を遅延させることができます。 2. 肉眼的血尿 ———————— 痛風 ❌ 誤り。肉眼的血尿の最も一般的な原因は尿路結石・尿路感染・膀胱癌などであり、痛風による尿酸結石は血尿を伴う場合もありますが、むしろ尿酸結晶が主体です。また痛風患者全例に肉眼的血尿が出現するわけではありません。 3. 尿糖 ——————————— 尿路感染 ❌ 誤り。尿糖は血糖値が腎臓の閾値(160~180mg/dL)を超えた際に出現する「高血糖」の指標であり、尿路感染の指標ではありません。尿路感染は白血球尿・亜硝酸塩陽性・細菌尿で診断されます。 4. 白血球の尿沈渣 —————— 肝障害 ❌ 誤り。尿中白血球は尿路感染症(膀胱炎・腎盂腎炎)の指標であり、肝障害とは無関係です。肝障害の指標は血清生化学検査(AST・ALT・ビリルビン)であり、尿検査では検出されません。 5. ウロビリノーゲン陽性 ——— 膀胱癌 ❌ 誤り。尿中ウロビリノーゲン陽性は肝細胞性黄疸(ウイルス肝炎・肝硬変)や溶血性貧血を示す「肝・血液学的」疾患の指標です。膀胱癌の主な検査所見は肉眼的血尿と細胞診であり、ウロビリノーゲンではありません。 --- 【試験対策ポイント】 | 尿検査所見 | 関連疾患 | 臨床意義 | |---|---|---| | アルブミン尿(微量)| 糖尿病性腎症・高血圧 | 腎障害の最早期指標 | | 蛋白尿(1+以上)| 糸球体腎炎・ネフローゼ | 顕性蛋白尿=腎障害進行 | | 赤血球尿 | 尿路結石・結核・腫瘍 | 肉眼的・顕微鏡的血尿 | | 白血球尿 | 尿路感染症 | 膿尿=細菌感染の証拠 | | 尿糖 | 糖尿病(血糖>160mg/dL) | 高血糖状態の反映 | | ウロビリノーゲン | 肝疾患・溶血性貧血 | 間接ビリルビン増加 | | 亜硝酸塩・硝酸塩 | 尿路感染症 | グラム陰性菌の産生 | **重要:否定知識** - 血尿単独では「膀胱癌の証拠」ではない(結石・感染も血尿を出す) -
関連

▶ 第26回 全問一覧

▶ 内科学 の過去問一覧