第26回 言語聴覚士国家試験 第80問
機能性構音障害第26回
正しい構音を習得させる方法はどれか。
a.リー・シルバーマン法
b.Kayser-Gutzmann 法
c.構音位置づけ法
d.聴覚刺激法
e.アクセント法
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — c,d(構音位置づけ法と聴覚刺激法)
機能性構音障害において、正しい構音を習得させるための治療法は、視覚的フィードバック(構音位置づけ法)と聴覚的フィードバック(聴覚刺激法)という「感覚フィードバック」に基づくアプローチが基本です。これらは構音器官の動きや音を直接指導する根拠のある方法です。
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【各選択肢の解説】
a. リー・シルバーマン法
❌ 誤り。この方法は音声障害(特にパーキンソン病の低音声)の治療法であり、「音量・音声強度の向上」を目的とします。構音習得には適していません。
b. Kayser-Gutzmann法(ガイツマン法)
❌ 誤り。これは聴覚障害児の音声・言語発達を促進する方法で、「振動覚フィードバック」を活用します。機能性構音障害の習得法としては標準的ではなく、特に聴覚障害児向けです。
c. 構音位置づけ法
✅ 正しい。舌や唇の位置を視覚的に示す(図解・鏡を使用・直接触覚的に指導)ことで、正しい構音位置を習得させます。機能性構音障害の基本的かつ効果的な方法です。
d. 聴覚刺激法
✅ 正しい。正常音の「聞き分け」を繰り返させ、音響特性を認識させることで、誤音を正音に修正していく方法です。聴覚フィードバックに基づいた根拠のある治療法です。
e. アクセント法
❌ 誤り。この方法は「失語症」(特に運動性失語)の言語回復を目的とした治療法であり、言語リズムを改善します。構音習得ではなく言語機能の回復が目的です。
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【試験対策ポイント】
機能性構音障害の治療法の分類
| 方法 | 対象 | 原理 |
|---|---|---|
| 構音位置づけ法 | 機能性構音障害 | 視覚フィードバック(鏡・図・触覚) |
| 聴覚刺激法 | 機能性構音障害 | 聴覚フィードバック(音の聞き分け) |
| Kayser-Gutzmann法 | 聴覚障害児 | 振動覚フィードバック |
| リー・シルバーマン法 | パーキンソン病(音声) | 音量強化 |
| アクセント法 | 失語症 | リズム・言語回復 |
重要:「正しい構音を習得させる」=感覚フィードバックを通じた習得が鍵。
構音運動は「見て→聞いて→体感する」多感覚統合で学習される