STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第27回 言語聴覚士国家試験 第106問

内科学第27回
先天性心疾患で一番多いのはどれか
  1. 1.肺動脈狭窄症
  2. 2.動脈管開存症
  3. 3.心房中隔欠損症
  4. 4.心室中隔欠損症 ✓
  5. 5.ファロー四徴症

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — 心室中隔欠損症 先天性心疾患の中で最も頻度が高いのは心室中隔欠損症(VSD)です。全先天性心疾患の約30~35%を占め、自然閉鎖率も高いため、臨床的に経験する頻度も最多です。言語聴覚士は心疾患児の構音・嗄声問題(特に左反回神経の巻き込み)に関わるため、疾患の相対頻度を把握することが重要です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 肺動脈狭窄症 ❌ 誤り。先天性心疾患全体では約7~8%程度の頻度であり、決して最多ではありません。アイゼンメンジャー症候群を来した場合はチアノーゼが目立ちますが、単独での頻度は低い。 2. 動脈管開存症 ❌ 誤り。頻度は約5~10%程度です。未熟児に多く、出生後早期に発見されることが多いですが、全先天性心疾患の中では心室中隔欠損症には及びません。 3. 心房中隔欠損症 ❌ 誤り。頻度は約10~15%程度で、心室中隔欠損症の次に多いグループですが、第1位ではありません。成人で偶然発見されることも多く、症状が軽い傾向があります。 4. 心室中隔欠損症 ✅ 正しい。先天性心疾患全体の約30~35%を占める最多の疾患です。欠損孔のサイズにより血行動態が大きく異なり、左右シャント量が多い場合は左反回神経の圧迫による嗄声リスクが高まります。 5. ファロー四徴症 ❌ 誤り。頻度は約8~10%程度であり、先天性心疾患の中では最頻のチアノーゼ性心疾患ですが、全体での順位は心室中隔欠損症には及びません。 --- 【試験対策ポイント】 先天性心疾患の相対頻度(日本) | 疾患名 | 頻度 | 特徴 | |---|---|---| | 心室中隔欠損症 | 30~35% | 左右シャント・自然閉鎖可能 | | 心房中隔欠損症 | 10~15% | 症状軽い・成人発見も多い | | 動脈管開存症 | 5~10% | 未熟児に多い | | ファロー四徴症 | 8~10% | 最頻チアノーゼ性疾患 | | 肺動脈狭窄症 | 7~8% | 単独では比較的軽症 | | 大動脈縮窄症 | 5~7% | 高血圧・心不全リスク | ST国試での頻出ポイント - 心室中隔欠損症の左右シャント→肺血流増加→肺高血圧→左反回神経圧迫→嗄声 - 反回神経麻痺の臨床的意義:気息性嗄声・吸気性喘鳴の原因となる - ファロー四徴症と他の疾患の区別:チアノーゼ有無(VSD・ASDは通常チアノーゼなし)
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