第27回 言語聴覚士国家試験 第113問
臨床神経学第27回
片頭痛の発作時にみられる症状として考えにくいのはどれか
- 1.光が気になる。
- 2.音が気になる。
- 3.嘔吐する。
- 4.頭をぐるぐる回したい。 ✓
- 5.涼しい部屋でじっとしたい。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 頭をぐるぐる回したい。
片頭痛の発作時には、光過敏・音過敏・悪心・嘔吐・安静希求などの多くの随伴症状が見られます。しかし「頭をぐるぐる回したい」という運動欲求は片頭痛の特徴的症状ではなく、むしろめまい疾患(特に前庭障害)に見られる症状です。片頭痛では患者は動きたくないため、この選択肢が最も考えにくいです。
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【各選択肢の解説】
1. 光が気になる。
✅ 正しい。光過敏(photophobia)は片頭痛の典型的な随伴症状で、発作時には患者は暗い部屋を好みます。国際頭痛分類でも随伴症状の重要な項目です。
2. 音が気になる。
✅ 正しい。音過敏(phonophobia)も片頭痛の古典的な随伴症状です。多くの患者が普段は気にならない音が発作時には耐え難くなると報告しています。
3. 嘔吐する。
✅ 正しい。悪心・嘔吐は片頭痛の診断基準に含まれる重要な随伴症状です。患者の30~50%が嘔吐を経験し、症状の重症度を示す指標となります。
4. 頭をぐるぐる回したい。
❌ 誤り。この症状は片頭痛の特徴的症状ではありません。むしろ前庭庭に障害(めまい疾患)で見られる「動きたい欲求」であり、片頭痛患者は通常「動きたくない」「安静が必要」という状態です。
5. 涼しい部屋でじっとしたい。
✅ 正しい。片頭痛患者は発作時に暗く涼しい環境で安静を求めます。これは光過敏・音過敏とともに、片頭痛の行動学的特徴です。
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【試験対策ポイント】
片頭痛の典型的症状と随伴症状:
| 症状分類 | 内容 |
|---|---|
| 頭痛特性 | 側頭部の拍動性疼痛、4~72時間持続 |
| 随伴症状(国際頭痛分類診断基準) | 悪心・嘔吐、光過敏、音過敏 |
| 前兆(古典型のみ) | ビジュアルオーラ、感覚異常 |
| 行動的特徴 | 暗く涼しい環境での安静希求、身体活動回避 |
| 見られない症状 | 運動欲求、頻拍など |
注意点:「頭をぐるぐる回したい」は前庭性めまい(BPPV、メニエール病など)の特徴で、患者が病的な症状から逃げるために行う代償運動です。片頭痛とめまい疾患の鑑別では随伴症状の質が重要です。