第27回 言語聴覚士国家試験 第127問
心理測定法第27回
5件法の評定尺度で「どちらでもない」を選びやすいことを表すのはどれか。
- 1.黙従傾向
- 2.中心化傾向 ✓
- 3.傍観者効果
- 4.ハロー(光背)効果
- 5.キャリーオーバー効果
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 中心化傾向
5件法評定尺度において「どちらでもない」という中間値を選択する傾向を、心理測定法では「中心化傾向」と呼びます。回答者が判断に確信が持てない場合や、極端な回答を避けようとする心理により、中立的な選択肢に偏る現象です。
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【各選択肢の解説】
1. 黙従傾向
❌ 誤り。黙従傾向とは、社会的望ましさを意識して「良い」「できている」といった肯定的な回答を選びやすくなる傾向を指します。中立選択肢の選択増加とは異なります。
2. 中心化傾向
✅ 正しい。評定尺度で中間値(「どちらでもない」「普通」)を選択する傾向そのものを表します。判断の曖昧性や回避傾向、極端な判断回避心理が原因です。
3. 傍観者効果
❌ 誤り。傍観者効果は社会心理学の概念で、集団内での援助行動に関する現象です。評定尺度の回答パターンとは全く無関係です。
4. ハロー(光背)効果
❌ 誤り。ハロー効果は、対象者の顕著な特性がほかの特性評価に影響を与える認知バイアスです。中心化傾向のように選択肢の位置による偏りではありません。
5. キャリーオーバー効果
❌ 誤り。キャリーオーバー効果は、先行する刺激や回答が後続の回答に影響する順序効果です。中間値選択の一般的傾向とは異なります。
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【試験対策ポイント】
評定尺度における4つの回答バイアス(フレーミング効果)
| 傾向 | 定義 | 具体例 |
|---|---|---|
| 中心化傾向 | 中間値(「どちらでもない」)を選択しやすい | 5件法で「3」の回答が極めて多い |
| 黙従傾向 | 肯定的・社会的に望ましい回答を選びやすい | 「5:非常にそう思う」に集中 |
| 極端反応傾向 | 「非常に」「全く」など両極端を選びやすい | 「1」と「5」ばかり |
| ハロー効果 | 対象全体の印象が個別項目の評価を支配 | 「見た目が良い→能力も高い」と評価 |
キーワード:回避傾向・判断の曖昧性・極端な判断回避心理