第27回 言語聴覚士国家試験 第129問
臨床心理学第27回
パーソナリティーを特性論で捉えた者はどれか。
- 1.Jung,C.
- 2.Sheldon,W
- 3.Spranger,E.
- 4.Guilford,J. ✓
- 5.Kretschmer,E.
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — Guilford,J.
Guilfordは特性論の立場からパーソナリティを複数の独立した特性因子の組み合わせとして理論化しました。因子分析を用いて、パーソナリティを測定可能な独立した特性に分解する方法論を確立し、現代のパーソナリティ心理学の基礎を形成した人物です。
---
【各選択肢の解説】
1. Jung,C.
❌ 誤り。Jungは分析心理学の創始者で、パーソナリティを「内向・外向」「感覚・直感」などの心理的類型で捉えた「類型論」の立場です。特性論ではありません。
2. Sheldon,W.
❌ 誤り。Sheldonは体型と気質の関係を研究した人物で、「内胚葉型・中胚葉型・外胚葉型」の体格類型論を提唱しました。パーソナリティの類型論的アプローチであり、特性論ではありません。
3. Spranger,E.
❌ 誤り。Sprangerは「理論的価値観・審美的価値観・経済的価値観」など6つの価値観の類型に基づいた「価値観的類型論」を主張しました。これも類型論の立場です。
4. Guilford,J.
✅ 正しい。Guilfordは因子分析を駆使して、パーソナリティを複数の独立した特性因子の線形結合で説明する「特性論」を展開しました。彼の理論モデルは現代のパーソナリティ特性論の発展につながります。
5. Kretschmer,E.
❌ 誤り。Kretschmerは体型と精神疾患の関係を研究した人物で、「分裂気質型・循環気質型」などの「気質類型論」を提唱しました。これも類型論的アプローチであり、特性論ではありません。
---
【試験対策ポイント】
パーソナリティ理論の分類表:
| 研究者 | 理論 | 特徴 | カテゴリ |
|---|---|---|---|
| Jung | 分析心理学 | 内向・外向の心理的類型 | 類型論 |
| Sheldon | 体格類型論 | 内胚葉型・中胚葉型・外胚葉型 | 類型論 |
| Spranger | 価値観類型論 | 6つの価値観(理論的・審美的など) | 類型論 |
| Guilford | 特性因子論 | 因子分析で独立した特性を抽出 | 特性論 |
| Kretschmer | 気質類型論 | 分裂気質型・循環気質型 | 類型論 |
頻出の区別ポイント:
- 類型論:カテゴリに分類(いずれかに該当)
- 特性論:複数の特性を数値で測定・合成(グラデーション)
- Guilfordは「特性論の立場」を強調する問題で必ず選ばれる