STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第27回 言語聴覚士国家試験 第154問

失語症第27回
最も後方に位置するのはどれか。
  1. 1.角回
  2. 2.縁上回
  3. 3.紡錘状回 ✓
  4. 4.中心後回
  5. 5.横側頭回

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 紡錘状回 紡錘状回は側頭葉の下側面(腹側面)に位置する回で、他の選択肢と異なり、脳の最も後方(後頭部)に広がっています。失語症の言語領域を理解するためには、脳解剖の位置関係が重要です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 角回 ❌ 誤り。角回は頭頂葉後部に位置し、下頭頂小葉の後方部分です。しかし紡錘状回ほど後方には位置しません。Wernicke失語と関連する重要な領域です。 2. 縁上回 ❌ 誤り。縁上回は下頭頂小葉の前方部分で、角回より前に位置します。伝導失語と関連する領域として知られています。 3. 紡錘状回 ✅ 正しい。紡錘状回は側頭葉の腹側面に位置し、下側頭回より下にあり、後頭葉まで広がる最も後方の回です。視覚認知や顔面認識に関与します。 4. 中心後回 ❌ 誤り。中心後回は中心溝の直後ろ(頭頂葉の前部)に位置し、感覚野を構成しています。これらの選択肢の中では比較的前方です。 5. 横側頭回 ❌ 誤り。横側頭回(上側頭回の一部として含まれる場合も)は側頭葉の上部に位置し、Wernicke領域の一部です。紡錘状回より前方に位置します。 --- 【試験対策ポイント】 脳の後前方向の位置関係(前から後へ) | 領域 | 位置 | 機能 | |---|---|---| | 中心後回 | 頭頂葉前部 | 体性感覚野 | | 縁上回 | 下頭頂小葉前部 | 伝導失語と関連 | | 角回 | 下頭頂小葉後部 | 語義処理・Wernicke関連 | | 横側頭回 | 側頭葉上部 | Wernicke領域を含む | | 紡錘状回 | 側頭葉腹側・後方 | **最も後方** | 失語症の主要言語領域 - Broca領域:下前頭回(前頭葉下部) - Wernicke領域:上側頭回後部 - 伝導失語:縁上回・弓状束の損傷 - 失読失書:角回(言語と視覚の連携) 紡錘状回は「顔面認識野」としても重要 - 顔面失認(prosopagnosia)の原因部位 - この問題では「後方性」で区別する必要があります
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