STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第27回 言語聴覚士国家試験 第190問

小児聴覚障害第27回
幼児聴覚検査に用いる数遊び法で誤っているのはどれか
  1. 1.検査者の習熟度によって結果が左右される。
  2. 2.検査の適応年齢は5歳以上である。 ✓
  3. 3.刺激音は下降法と上昇法とを用いて呈示する。
  4. 4.強化子としてビー玉などの玩具を用いる。
  5. 5.受話器装用によって片耳ずつの聴カ閾値が測定できる。

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 検査の適応年齢は5歳以上である。 数遊び法(play audiometry)は、幼児の行動反応聴力検査です。適応年齢は通常「2.5〜5歳程度」(または「2歳半以上」)とされており、5歳以上という記述は誤りです。むしろ5歳を過ぎると、標準純音聴力検査への移行が検討される時期になります。 --- 【各選択肢の解説】 1. 検査者の習熟度によって結果が左右される。 ✅ 正しい。数遊び法は検査者の工夫(玩具の興味付け、強化のタイミング、子どもの気分管理)に依存する行動観察検査です。検査者の経験と技術が結果の信頼性に大きく影響します。 2. 検査の適応年齢は5歳以上である。 ❌ 誤り。数遊び法の適応年齢は「2.5〜5歳(または2歳半〜5歳)」です。5歳はむしろ検査の上限に近く、5歳以上という下限設定は誤りです。より小さい幼児向けの検査として設計されています。 3. 刺激音は下降法と上昇法とを用いて呈示する。 ✅ 正しい。標準的な聴力測定と同様に、下降法(可聴から不可聴へ)と上昇法(不可聴から可聴へ)の両者を組み合わせて呈示し、より正確な閾値を求めます。 4. 強化子としてビー玉などの玩具を用いる。 ✅ 正しい。数遊び法の特徴は、子どもが聞こえたら玩具を箱に入れるなどの「遊び」を通じた行動反応を利用することです。ビー玉、ブロック、積み木など、興味を引く玩具が強化子として活用されます。 5. 受話器装用によって片耳ずつの聴力閾値が測定できる。 ✅ 正しい。イヤホン(受話器)を装用することで、単耳聴力検査が可能になります。これにより左右耳の聴力差を判定できることが、この検査の重要な利点です。 --- 【試験対策ポイント】 幼児聴力検査の種類と適応年齢: | 検査法 | 適応年齢 | 特徴 | |---|---|---| | 条件詞付反応聴力検査 | 生後3ヶ月〜1.5歳 | 頭回転反応・視線反応を利用 | | 数遊び法 | 2.5〜5歳 | 遊びを通じた行動反応・片耳検査可能 | | 標準純音聴力検査 | 5歳以上 | 返答型・正確性が高い | 数遊び法の要点: - 適応年齢:2.5〜5歳(5歳以上ではない) - 方法:聞こえたら玩具を操作する遊びベース - 強化子:ビー玉・ブロック・積み木など - 呈示法:下降法+上昇法 - 利点:片耳ずつ測定可能、検査者-子ども関係構築が重要
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