第27回 言語聴覚士国家試験 第197問
補聴器・人工内耳第27回
平衡機能検査のうち刺激検査に分類されるのはどれか。
- 1.注視眼振検査
- 2.温度眼振検査 ✓
- 3.静的体平衡検査
- 4.動的体平衡検査
- 5.頭振り眼振検査
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 温度眼振検査
平衡機能検査は「観察検査」「刺激検査」「機能検査」に分類されます。温度眼振検査は外部刺激(冷温刺激)を加えて前庭反応を引き出す刺激検査に属します。一方、注視眼振検査・静的体平衡検査・動的体平衡検査・頭振り眼振検査は、いずれも外部刺激を加えない観察検査または機能検査です。
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【各選択肢の解説】
1. 注視眼振検査
❌ 誤り。外部刺激を加えず、患者の自発眼振や注視による眼振を観察する検査であり、観察検査に分類されます。刺激検査ではありません。
2. 温度眼振検査
✅ 正しい。外耳道に温水(44℃)と冷水(20℃以下)の刺激を与えることで、前庭器官を刺激して眼振を誘発させる刺激検査です。温度勾配による内リンパの流動変化が半規管の有毛細胞を刺激します。
3. 静的体平衡検査
❌ 誤り。立位や座位での姿勢保持能力を観察する機能検査です。外部刺激を加えない評価であり、刺激検査ではありません。
4. 動的体平衡検査
❌ 誤り。歩行や運動時の平衡機能を観察する機能検査です。外部刺激によるものではなく、患者自身の運動能力を評価するため刺激検査には分類されません。
5. 頭振り眼振検査(Halmagyi頭振り検査など)
❌ 誤り。患者に頭部を動かさせ、その際の眼球運動を観察する機能検査です。外部刺激(温度など)を加えるものではなく、前庭動眼反射の機能を評価する検査です。
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【試験対策ポイント】
平衡機能検査の分類:
| 分類 | 検査名 | 特徴 |
|---|---|---|
| 観察検査 | 注視眼振検査、自発眼振検査 | 眼振を観察(刺激なし) |
| 刺激検査 | 温度眼振検査、回転検査 | 外部刺激で反応を誘発 |
| 機能検査 | 静的・動的体平衡検査、頭振り眼振検査 | 平衡機能を評価(刺激なし) |
重要:「刺激検査」とは、意図的に外部刺激を加えて前庭反応を引き出す検査。温度刺激と回転刺激の2種類が代表的です。