STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第27回 言語聴覚士国家試験 第32問

臨床心理学第27回
遊戯療法の説明として誤っているのはどれか。 a.精神分析に特化している b.安定した人間関係を基盤とする c.子供の遊戯を媒介する d.子供をあるがままに需要する e.子供の会話や行動について具体的に指示を行う 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — a,e 遊戯療法は精神分析だけに限定されない多面的アプローチであり、また子どもの自発性を尊重するため、セラピストが具体的な指示を行うことは原則として避けられます。aとeが誤りです。 --- 【各選択肢の解説】 a. 精神分析に特化している ❌ 誤り。遊戯療法は精神分析的アプローチだけでなく、認知行動療法的、親子関係療法的、発達支援的など多様な理論的背景を持つ。むしろ現代の遊戯療法は統合的・折衷的であり、単一の理論に特化していない。 b. 安定した人間関係を基盤とする ✅ 正しい。セラピストと子どもの間に信頼関係と安全な治療同盟が成立することが、遊戯療法の前提条件である。この安定した関係があってこそ、子どもは自発的に遊戯表現ができる。 c. 子どもの遊戯を媒介する ✅ 正しい。遊戯療法の本質そのもの。遊びは子どもにとって自然な表現形式であり、言語化困難な内的世界を遊びの中で象徴的に表現することで治療的効果が生まれる。 d. 子どもをあるがままに受容する ✅ 正しい。Carl Rogerの人間中心療法の原則で「無条件の肯定的配慮」と呼ばれる。遊戯療法ではセラピストが子どもの行動や表現を批判・評価せず、あるがままの状態を受け入れることが重要。 e. 子どもの会話や行動について具体的に指示を行う ❌ 誤り。遊戯療法の原則は「非指示的」である。セラピストは子どもに指示や命令をせず、子ども主体の自発的な表現を促す。セラピストは環境設定と受容的な関わりに徹し、子どもの選択を尊重する。 --- 【試験対策ポイント】 遊戯療法の基本原則(非指示的アプローチ) | 特徴 | 説明 | |---|---| | 非指示的 | セラピストは指示・命令を行わない | | 子ども中心 | 子どもの選択と自発性を尊重 | | 受容的 | 無条件の肯定的配慮(Rogers) | | 安全環境 | 信頼関係と治療同盟が前提 | | 象徴的表現 | 遊びを通じた内的世界の表現 | 頻出の誤りポイント - 「セラピストが指示を行う」→ 指示的療法(教示的アプローチ)との混同。遊戯療法は非指示的 - 「精神分析に特化」→ 現代は多様な理論的背景を統合。単一の学派に限定されない - aとeの組み合わせが誤り=選択肢2が正答
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