第27回 言語聴覚士国家試験 第67問
脳性麻痺第27回
脳性まひについて誤っているのはどれか
- 1.痙直型両麻痺は上肢の障害である ✓
- 2.アテトーゼ型は大脳基底核の障害が原因となる
- 3.失調型は小脳障害が原因となる
- 4.混合型は痙直型とアテトーゼ型との混合が多い
- 5.医療的ケアを必要とする児は四肢麻痺は多い
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 痙直型両麻痺は上肢の障害である
痙直型両麻痺は下肢を主に障害する脳性麻痺であり、上肢ではありません。両麻痺とは左右の下肢に対称性の痙性麻痺がみられる型であり、通常は上肢の麻痺は軽微です。したがってこの選択肢は誤りです。
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【各選択肢の解説】
1. 痙直型両麻痺は上肢の障害である
❌ 誤り。痙直型両麻痺は左右対称の下肢痙性麻痺が特徴であり、上肢障害ではありません。むしろ上肢はほぼ正常保存されることが多いです。
2. アテトーゼ型は大脳基底核の障害が原因となる
✅ 正しい。アテトーゼ型脳性麻痺は大脳基底核(特に淡蒼球)の障害に起因し、不随意運動(アテトーシス)を呈します。
3. 失調型は小脳障害が原因となる
✅ 正しい。失調型脳性麻痺は小脳障害により起こり、協調運動障害・姿勢制御の低下が特徴です。
4. 混合型は痙直型とアテトーゼ型との混合が多い
✅ 正しい。混合型脳性麻痺は痙直型とアテトーゼ型の症状が併存する最も一般的な混合パターンです。
5. 医療的ケアを必要とする児は四肢麻痺は多い
✅ 正しい。医療的ケアが必要な児は重症度が高く、四肢麻痺(痙直型四肢麻痺)の割合が多い傾向があります。
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【試験対策ポイント】
脳性麻痺の分類と特徴
| 型 | 障害部位 | 主症状 | 麻痺パターン |
|---|---|---|---|
| 痙直型 | 大脳皮質・錐体路 | 痙性麻痺 | 片麻痺・両麻痺・四肢麻痺 |
| アテトーゼ型 | 大脳基底核(淡蒼球) | 不随意運動・筋緊張変動 | 四肢麻痺が多い |
| 失調型 | 小脳 | 協調運動障害・振戦 | 両麻痺・四肢麻痺 |
| 痙直型両麻痺 | 大脳皮質後部・脳梁周辺 | 対称性下肢痙性麻痺 | 下肢主体(上肢軽微) |
紛らわしいポイント
「両麻痺」=左右の「下肢」対称性麻痺(上肢ではない)
「四肢麻痺」=四肢すべてに麻痺あり(最重症度が高い)
脳性麻痺出現時期別の予後
痙直型両麻痺:予後比較的良好(歩行獲得率40~60%)
痙直型四肢麻痺:重症。医療的ケア必要児が多い