第27回 言語聴覚士国家試験 第85問
嚥下障害第27回
ダウン症候群で見られないのはどれか
- 1.歯列不正
- 2.丸飲み込み
- 3.相対的な巨舌
- 4.頚部の筋緊張亢進 ✓
- 5.口腔内の感覚過敏
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 頚部の筋緊張亢進
ダウン症候群は全身の筋緊張が低下する(筋緊張低下症)という本質的な特徴を持つため、頚部の筋緊張亢進は見られません。むしろ頚部を含む全身の筋緊張は低下しており、これが嚥下障害の重要な原因となります。
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【各選択肢の解説】
1. 歯列不正
✅ 正しい。ダウン症候群では顔面骨の発育異常が一般的で、歯列不正は頻繁に認められます。また上顎の発育不全により相対的な下顎前突を示すこともあります。
2. 丸飲み込み
✅ 正しい。ダウン症候群では咀嚼機能の低下により、食物を十分に咀嚼せずに飲み込む傾向が見られます。結果として誤嚥リスクが増加します。
3. 相対的な巨舌
✅ 正しい。ダウン症候群の舌は通常サイズですが、顔面骨(特に上顎)の発育不全により相対的に舌が大きく見えます。加えて舌の筋緊張低下により舌の位置がより低くなるため、巨舌感がより顕著になります。
4. 頚部の筋緊張亢進
❌ 誤り。ダウン症候群の最も特徴的な運動神経学的所見は全身の筋緊張低下(低緊張性)です。頚部も例外ではなく、頚部の筋緊張は低下しており、亢進することはありません。
5. 口腔内の感覚過敏
✅ 正しい。ダウン症候群では口腔内の感覚過敏が見られることが知られており、これが摂食・嚥下機能に悪影響を与える要因の一つとなります。
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【試験対策ポイント】
ダウン症候群の嚥下関連所見
| 項目 | 所見 | 理由 |
|---|---|---|
| 筋緊張 | 低下(非常に特徴的) | 全身の筋低緊張が本質 |
| 舌 | 相対的巨舌・筋緊張低下 | 顔面骨発育不全+低緊張 |
| 歯列 | 不正あり | 顔面骨発育異常 |
| 咀嚼機能 | 低下→丸飲み込み | 筋力低下・咀嚼筋の弱さ |
| 感覚 | 過敏傾向 | 中枢神経系の特性 |
キーワード:「筋緊張低下症がダウン症候群の本質的特徴」→反対が答え