「膝関節で正しいのはどれか」の過去問まとめ(理学療法士国家試験・6問)
理学療法士国家試験では「膝関節で正しいのはどれか」という問い方が、第44回〜第61回のあいだに6回出題されています(「膝関節について正しいのはどれか」という言い回しを含む)。各回の選択肢・正答・解説の要点を1ページにまとめました。同じ問い方でも、回によって正答になる記述は変わります。並べて読むと、くり返し問われている知識が見えてきます。
各回で正答になった選択肢(=正しい記述)
- 第61回 午前第74問1. 内側半月板は内側側副靱帯と結合している。
- 第60回 午後第70問5. 屈曲の最終可動域に近づくにつれ滑り運動となる。
- 第59回 午後第71問1. 膝関節は顆状関節である。
5. 完全伸展位に近づくと脛骨は大腿に対し外旋する。 - 第47回 午前第71問2. 内側側副靱帯は屈曲位での外旋運動を制限する。
- 第45回 午前第72問2. 最終伸展時に脛骨の外旋が起こる。
- 第44回 午後第4問4. 半月板は関節面の適合性を良好にする。
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第61回 午前第74問(運動学)
膝関節で正しいのはどれか。
- 1. 内側半月板は内側側副靱帯と結合している。 ✓
- 2. 屈曲角度が増すと徐々に転がり運動が増える。
- 3. 大腿筋膜張筋は膝屈曲位で膝伸展に作用する。
- 4. 内側側副靱帯の幅は外側側副靱帯に比べ細い。
- 5. 膝関節内旋に作用する筋は大腿二頭筋である。
正答:1
PTカコモン利用者の初回正答率 51.3%(39人)
内側半月板はその外縁が内側側副靱帯(MCL)と線維性に結合しています。
第60回 午後第70問(運動学)
膝関節で正しいのはどれか。
- 1. 関節面は内側顆より外側顆が広い。
- 2. 前十字靱帯は屈曲運動の制限となる。
- 3. 屈曲位から伸展すると下腿は内旋する。
- 4. 大腿骨と脛骨の長軸は一直線上にある。
- 5. 屈曲の最終可動域に近づくにつれ滑り運動となる。 ✓
正答:5
PTカコモン利用者の初回正答率 50%(30人)
膝関節の屈曲では、初期に転がり運動が主体で、屈曲が進む(最終域に近づく)につれ滑り運動へ移行します。
第59回 午後第71問(運動学)
膝関節で正しいのはどれか。
- 1. 膝関節は顆状関節である。 ✓
- 2. 内側半月はO字状の形状である。
- 3. 外側側副靱帯は屈曲時に緊張する。
- 4. 前十字靱帯は脛骨の後方への逸脱を防いでいる。
- 5. 完全伸展位に近づくと脛骨は大腿に対し外旋する。 ✓
正答:1・5
PTカコモン利用者の初回正答率 23.5%(17人・参考値)
膝関節は大腿骨の内側顆・外側顆と脛骨関節面からなる顆状関節で、屈伸に回旋が加わる。
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第47回 午前第71問(運動学)
膝関節について正しいのはどれか。
- 1. 屈曲角度が増すと、ころがり運動が多くなる。
- 2. 内側側副靱帯は屈曲位での外旋運動を制限する。 ✓
- 3. 屈曲位から伸展すると、完全伸展する直前で下腿は内旋する。
- 4. 関節運動による内側半月板の移動量は外側半月板よりも大きい。
- 5. 前十字靱帯の主な作用は、脛骨と大腿骨の間の左右剪断力を制限することである。
正答:2
内側側副靱帯(MCL)は膝の外反を制動する主役ですが、屈曲位における下腿の外旋も制限します。
第45回 午前第72問(運動学)
膝関節で正しいのはどれか。
- 1. 外側側副靱帯は屈曲位で緊張する。
- 2. 最終伸展時に脛骨の外旋が起こる。 ✓
- 3. 外側半月は外側側副靱帯と結合する。
- 4. 大腿骨軸と脛骨軸とは軽度内反している。
- 5. 後十字靱帯は大腿骨の顆間窩後方に付着する。
正答:2
膝関節は伸展の最終域で脛骨が大腿骨に対して外旋し、関節が締まった肢位(close packed position)となって安定します。
第44回 午後第4問(解剖学)
膝関節で正しいのはどれか。
- 1. 生理的に内反している。
- 2. 前十字靱帯は膝で最も強い靱帯である。
- 3. 内側側副靱帯は内反によって緊張する。
- 4. 半月板は関節面の適合性を良好にする。 ✓
- 5. 膝蓋腱は大腿四頭筋の力を腓骨に伝える。
正答:4
PTカコモン利用者の初回正答率 66.7%(12人・参考値)
半月板は線維軟骨性のC字形の構造で、丸い大腿骨顆と平坦な脛骨関節面の間に入り込み、関節面の適合性を高めて接触面積を増やし、荷重分散と衝撃吸収、関節の安定化に働きます。
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