第45回 理学療法士国家試験 午前 第78問
病理学概論第45回午前
第45回 理学療法士国家試験 午前 第78問(病理学概論)の正答は 3・5 です。悪性腫瘍は正常組織の構造から逸脱した低分化(未分化)な細胞からなり、周囲組織へ染み込むように広がる浸潤性発育を示すため、肉眼的にも組織学的にも境界が不明瞭になります。
問題
良性腫瘍と比較した悪性腫瘍の特徴はどれか。2つ選べ。
- 1. 出血壊死が少ない。
- 2. 増殖の速度が遅い。
- 3. 細胞の分化度が低い。 ✓
- 4. 細胞の核分裂が少ない。
- 5. 周囲との境界が不明瞭である。 ✓
正答:3・5番
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解説
■ 正答:3・5番 — 「細胞の分化度が低い。」「周囲との境界が不明瞭である。」
悪性腫瘍は正常組織の構造から逸脱した低分化(未分化)な細胞からなり、周囲組織へ染み込むように広がる浸潤性発育を示すため、肉眼的にも組織学的にも境界が不明瞭になります。良性腫瘍は膨張性に発育し、被膜に包まれて境界明瞭です。
【各選択肢の解説】
1. 出血壊死が少ない。
❌ 誤り。悪性腫瘍は急速に増大して血流供給が追いつかないため、内部に出血・壊死をきたしやすいのが特徴です。
❌ 誤り。悪性腫瘍は急速に増大して血流供給が追いつかないため、内部に出血・壊死をきたしやすいのが特徴です。
2. 増殖の速度が遅い。
❌ 誤り。悪性腫瘍の増殖速度は速く、良性腫瘍は緩徐です。
❌ 誤り。悪性腫瘍の増殖速度は速く、良性腫瘍は緩徐です。
3. 細胞の分化度が低い。
✅ 正しい。異型性が強く、由来組織の形態を保っていないほど悪性度が高くなります。
✅ 正しい。異型性が強く、由来組織の形態を保っていないほど悪性度が高くなります。
4. 細胞の核分裂が少ない。
❌ 誤り。核分裂像は多く、異常核分裂もみられます。核/細胞質比の増大も悪性の所見です。
❌ 誤り。核分裂像は多く、異常核分裂もみられます。核/細胞質比の増大も悪性の所見です。
5. 周囲との境界が不明瞭である。
✅ 正しい。浸潤性に発育するため境界が不明瞭で、転移も起こします。
✅ 正しい。浸潤性に発育するため境界が不明瞭で、転移も起こします。
【試験対策ポイント】
良性と悪性の対比は毎年のように問われます。
| 項目 | 良性腫瘍 | 悪性腫瘍 |
|---|---|---|
| 増殖速度 | 遅い | 速い |
| 発育様式 | 膨張性 | 浸潤性 |
| 境界 | 明瞭(被膜あり) | 不明瞭 |
| 分化度 | 高い | 低い |
| 核分裂像 | 少ない | 多い |
| 転移 | しない | する |
| 全身への影響 | 少ない | 悪液質など大きい |
「悪性は速い・低分化・境界不明瞭・転移する」の4点セットで覚えると、どの角度から問われても対応できます。
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