第45回 理学療法士国家試験 午後 第14問
神経疾患理学療法第45回午後
第45回 理学療法士国家試験 午後 第14問(神経疾患理学療法)の正答は 1・5 です。図は背面から見た人体で、1は仙骨部、2は大腿後面(殿溝の下)、3は大腿後面の遠位(膝窩の少し上)、4は下腿後面(腓腹筋部)、5は踵部を指しています。
問題
完全脊髄損傷(第12胸髄節まで機能残存)患者で、臥床時に褥瘡を好発しやすい部位はどれか。2つ選べ。
- 1. 図1 ✓
- 2. 図2
- 3. 図3
- 4. 図4
- 5. 図5 ✓
正答:1・5番
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解説
■ 正答:1・5番 — 図1(仙骨部)・図5(踵部)
図は背面から見た人体で、1は仙骨部、2は大腿後面(殿溝の下)、3は大腿後面の遠位(膝窩の少し上)、4は下腿後面(腓腹筋部)、5は踵部を指しています。背臥位で褥瘡が生じるのは骨が突出し、皮膚と骨の間に軟部組織が乏しい部位で、後頭部・肩甲骨部・肘頭・仙骨部・踵部が代表です。T12までの完全損傷では殿部から下肢の感覚が脱失しているため、圧迫による痛みに気づけず、仙骨部と踵部が最も褥瘡を生じやすくなります。
【各選択肢の解説】
1. 図1
✅ 正しい。仙骨部は背臥位で最も体圧が集中する骨突出部であり、褥瘡の発生頻度が最も高い部位です。
✅ 正しい。仙骨部は背臥位で最も体圧が集中する骨突出部であり、褥瘡の発生頻度が最も高い部位です。
2. 図2
❌ 誤り。大腿後面(殿溝の下)はハムストリングスなど筋・脂肪組織が厚く、骨突出がないため褥瘡は生じにくい部位です。
❌ 誤り。大腿後面(殿溝の下)はハムストリングスなど筋・脂肪組織が厚く、骨突出がないため褥瘡は生じにくい部位です。
3. 図3
❌ 誤り。大腿後面遠位も軟部組織に覆われており、背臥位での体圧が集中する骨突出部ではありません。
❌ 誤り。大腿後面遠位も軟部組織に覆われており、背臥位での体圧が集中する骨突出部ではありません。
4. 図4
❌ 誤り。下腿後面(腓腹筋部)は筋腹が厚く、褥瘡の好発部位ではありません。
❌ 誤り。下腿後面(腓腹筋部)は筋腹が厚く、褥瘡の好発部位ではありません。
5. 図5
✅ 正しい。踵部(踵骨部)は皮下組織が薄く骨が直接突出しており、背臥位で仙骨部に次いで褥瘡ができやすい部位です。除圧用のクッションや踵を浮かせるポジショニングが必要です。
✅ 正しい。踵部(踵骨部)は皮下組織が薄く骨が直接突出しており、背臥位で仙骨部に次いで褥瘡ができやすい部位です。除圧用のクッションや踵を浮かせるポジショニングが必要です。
【試験対策ポイント】
体位ごとの褥瘡好発部位は丸暗記が有効です。
| 体位 | 好発部位 |
|---|---|
| 背臥位 | 後頭部・肩甲骨部・肘頭・仙骨部・踵部 |
| 側臥位 | 耳介・肩峰・肋骨部・大転子・膝関節外側・外果 |
| 腹臥位 | 前額部・前胸部・腸骨稜・膝蓋部・足趾背側 |
| 座位(車椅子) | 坐骨結節・尾骨部・肩甲骨部・踵部 |
予防の基本は2時間ごとの体位変換、体圧分散マットレスの使用、皮膚の清潔と乾燥の保持、栄養管理です。脊髄損傷者では感覚脱失に加え、車椅子上で坐骨結節に圧が集中するため、15〜30分ごとのプッシュアップ(除圧動作)の指導が欠かせません。
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