PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第28問

神経内科学第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第28問(神経内科学)の正答は 3・4 です。回外筋は橈骨神経(後骨間神経)支配、股関節内転筋群(長内転筋・短内転筋・大内転筋・薄筋)は閉鎖神経支配で、いずれも組合せとして正しいものです。

問題
末梢神経障害における症状で正しい組合せはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 顔面神経 ―― 開眼障害
  2. 2. 副神経 ―― 肩甲骨下制障害
  3. 3. 橈骨神経 ―― 前腕回外障害
  4. 4. 閉鎖神経 ―― 股関節内転障害
  5. 5. 脛骨神経 ―― 足関節背屈障害

正答:3・4番

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解説
■ 正答:3・4番 — 橈骨神経/前腕回外障害、閉鎖神経/股関節内転障害

回外筋は橈骨神経(後骨間神経)支配、股関節内転筋群(長内転筋・短内転筋・大内転筋・薄筋)は閉鎖神経支配で、いずれも組合せとして正しいものです。他の3つは支配神経と障害される運動がずれています。


【各選択肢の解説】

1. 顔面神経 ―― 開眼障害
❌ 誤り。顔面神経は眼輪筋を支配するため、麻痺すると「閉眼」ができなくなります(兎眼)。開眼を担う上眼瞼挙筋は動眼神経支配です。
2. 副神経 ―― 肩甲骨下制障害
❌ 誤り。副神経は僧帽筋・胸鎖乳突筋を支配し、麻痺すると肩甲骨の挙上・上方回旋が障害されて下垂肩と翼状肩甲を生じます。下制障害ではありません。
3. 橈骨神経 ―― 前腕回外障害
✅ 正しい。回外筋は橈骨神経(後骨間神経)支配で、麻痺により回外力が低下します。下垂手とあわせて橈骨神経麻痺の所見となります。
4. 閉鎖神経 ―― 股関節内転障害
✅ 正しい。閉鎖神経は股関節内転筋群を支配しており、麻痺すると股関節内転が障害されます。
5. 脛骨神経 ―― 足関節背屈障害
❌ 誤り。脛骨神経は下腿三頭筋・後脛骨筋を支配し、麻痺すると足関節「底屈」と内がえしが障害されます。背屈は深腓骨神経(前脛骨筋)が担います。

【試験対策ポイント】

麻痺した神経と「反対の動き」を組ませる引っかけが定番。顔面神経なら開眼でなく閉眼、脛骨神経なら背屈でなく底屈

神経障害される主な運動特徴的所見
顔面神経閉眼・口角挙上兎眼・Bell現象
副神経肩甲骨挙上・上方回旋下垂肩・翼状肩甲
橈骨神経手関節伸展・前腕回外下垂手
正中神経母指対立・前腕回内猿手・祈祷手
尺骨神経手指内転外転鷲手・Froment徴候
閉鎖神経股関節内転内転筋の萎縮
脛骨神経足関節底屈・内がえし踵足
総腓骨神経足関節背屈・外がえし下垂足・鶏歩
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