PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午前 第35問

理学療法評価学第46回午前

第46回 理学療法士国家試験 午前 第35問(理学療法評価学)の正答は 4 です。「誤っているのはどれか」を問う否定形の問題なので、正答の4番が誤った組合せになります。

問題
ASIA(American Spinal Injury Association)の運動評価における脊髄レベルとkey muscles(検査筋)との組合せで誤っているのはどれか。
  1. 1. C5 ―― 肘屈筋群
  2. 2. C6 ―― 手背屈筋群
  3. 3. C7 ―― 肘伸筋群
  4. 4. C8 ―― 指伸筋群
  5. 5. T1 ―― 小指外転筋

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — C8 ―― 指伸筋群

「誤っているのはどれか」を問う否定形の問題なので、正答の4番が誤った組合せになります。ASIAの運動評価で用いる10のkey muscleのうち、C8に対応するのは中指の深指屈筋(手指屈筋群)であり、指伸筋群ではありません。


【各選択肢の解説】

1. C5 ―― 肘屈筋群
✅ 正しい。上腕二頭筋・腕橈骨筋がkey muscleです。
2. C6 ―― 手背屈筋群
✅ 正しい。長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋(手関節伸展)です。C6残存でtenodesis actionによる把持が可能になります。
3. C7 ―― 肘伸筋群
✅ 正しい。上腕三頭筋です。C7残存でプッシュアップ・移乗の自立が現実的になります。
4. C8 ―― 指伸筋群
❌ 誤り。C8のkey muscleは中指の深指屈筋(手指屈筋)です。指伸筋(総指伸筋)はASIAのkey muscleには含まれません。
5. T1 ―― 小指外転筋
✅ 正しい。手内在筋であり、T1残存で巧緻動作が可能になります。

【試験対策ポイント】

ASIAのkey muscleは上肢5・下肢5の計10筋を左右で測定し、各0〜5点で合計100点満点です。

髄節key muscle
C5肘屈筋群(上腕二頭筋・腕橈骨筋)
C6手関節伸筋群(長・短橈側手根伸筋)
C7肘伸筋群(上腕三頭筋)
C8手指屈筋群(中指の深指屈筋)
T1小指外転筋
L2股関節屈筋群(腸腰筋)
L3膝関節伸筋群(大腿四頭筋)
L4足関節背屈筋群(前脛骨筋)
L5長母趾伸筋
S1足関節底屈筋群(腓腹筋・ヒラメ筋)

ASIA機能障害尺度はA=完全麻痺(S4-5の感覚・運動なし)/B=運動完全・感覚不全/C=key muscleの半分未満がMMT3以上/D=半分以上がMMT3以上/E=正常。完全・不全の判定は仙髄最下位部(S4-5)の機能残存で決まる点が最重要です。

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