PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午後 第38問

内科学・臨床医学第46回午後

第46回 理学療法士国家試験 午後 第38問(内科学・臨床医学)の正答は 3 です。NYHA心機能分類は身体活動の制限の程度によりⅠ〜Ⅳ度の4段階に分ける分類です。

問題
NYHA分類で正しいのはどれか。
  1. 1. 5段階分類である。
  2. 2. Ⅰ度では身体活動に軽度の制限がある。
  3. 3. Ⅱ度では安静時には無症状である。
  4. 4. Ⅲ度では安静時にも症状がある。
  5. 5. Ⅳ度では日常的な活動で症状がある。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — Ⅱ度では安静時には無症状である。

NYHA心機能分類は身体活動の制限の程度によりⅠ〜Ⅳ度の4段階に分ける分類です。Ⅱ度は「身体活動に軽度の制限があるが安静時には無症状で、日常的な労作で疲労・動悸・呼吸困難・狭心痛が生じる」状態を指します。


【各選択肢の解説】

1. 5段階分類である。
❌ 誤り。Ⅰ度・Ⅱ度・Ⅲ度・Ⅳ度の4段階です。5段階はHoehn&Yahr(Parkinson病)と混同しやすいので注意します。
2. Ⅰ度では身体活動に軽度の制限がある。
❌ 誤り。Ⅰ度は身体活動の制限なしで、日常労作で症状が出ません(心疾患はあるが自覚症状がない状態)。
3. Ⅱ度では安静時には無症状である。
✅ 正しい。安静時は無症状で、通常の日常労作により疲労・動悸・呼吸困難・狭心痛を生じます(軽度の制限)。
4. Ⅲ度では安静時にも症状がある。
❌ 誤り。Ⅲ度は高度の身体活動制限がありますが、安静時は無症状です。通常以下の軽い労作で症状が出ます。
5. Ⅳ度では日常的な活動で症状がある。
❌ 誤り。Ⅳ度は安静時にも心不全症状や狭心痛があり、わずかな活動でも増悪する最重症の状態です。

【試験対策ポイント】

NYHA分類の骨格を表で押さえます。

分類身体活動の制限症状が出る場面
Ⅰ度なし日常労作で症状なし
Ⅱ度軽度通常の日常労作で症状
Ⅲ度高度通常以下の軽労作で症状(安静時は無症状)
Ⅳ度きわめて高度安静時にも症状あり

「安静時に症状が出るのはⅣ度だけ」が最大の識別点です。運動耐容能ではⅠ度が約6〜7METs、Ⅱ度が約5METs、Ⅲ度が約2〜3METs、Ⅳ度は1〜2METs以下が目安とされ、心臓リハビリテーションの運動処方はNYHA分類とBorg指数11〜13(楽である〜ややきつい)を組み合わせて決めます。

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