PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午前 第29問

理学療法評価学第47回午前

第47回 理学療法士国家試験 午前 第29問(理学療法評価学)の正答は 2 です。Barthel Index(BI)は「実際にしているADL」を評価する尺度で、手すりの有無・段差・トイレやベッドの構造といった物理的環境によって自立できるかどうかが変わり、得点も変動します。

問題
Barthel Indexで正しいのはどれか。
  1. 1. 各項目の最高点は10点である。
  2. 2. 物理的生活環境が得点に影響する。
  3. 3. 会話ができないと最高得点を得られない。
  4. 4. 介助を受けると各項目の得点は5点になる。
  5. 5. 車椅子での移動が自立していれば移動の得点は最高点になる。

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 物理的生活環境が得点に影響する。

Barthel Index(BI)は「実際にしているADL」を評価する尺度で、手すりの有無・段差・トイレやベッドの構造といった物理的環境によって自立できるかどうかが変わり、得点も変動します。10項目・合計100点満点で、各項目の配点は0・5・10・15点と項目ごとに異なります。


【各選択肢の解説】

1. 各項目の最高点は10点である。
❌ 誤り。整容・入浴は最高5点、食事・トイレ動作・階段昇降など多くは10点、移乗(椅子とベッド間)と移動(歩行)は最高15点です。項目によって重み付けが異なります。
2. 物理的生活環境が得点に影響する。
✅ 正しい。BIは能力(できるADL)ではなく実行状況(しているADL)を評価するため、環境整備によって同じ身体機能でも得点が変わります。
3. 会話ができないと最高得点を得られない。
❌ 誤り。BIは運動項目のみ10項目で構成され、コミュニケーションや認知の項目はありません。失語症があっても運動面が自立していれば100点になり得ます(認知項目5つを含むのはFIM)。
4. 介助を受けると各項目の得点は5点になる。
❌ 誤り。部分介助の得点は項目ごとに異なり、たとえば移乗は最小介助10点・座位保持可能で2人介助5点・全介助0点というように段階が設定されています。
5. 車椅子での移動が自立していれば移動の得点は最高点になる。
❌ 誤り。移動の15点は45m以上の独歩自立(歩行器を除く)に与えられます。歩行不能で車椅子操作が自立している場合は5点にとどまります。

【試験対策ポイント】

BIとFIMの違いは毎年のように問われます。

項目Barthel IndexFIM
満点100点126点
項目数10(運動のみ)18(運動13+認知5)
段階2〜4段階(0・5・10・15)7段階(1〜7)
特徴簡便・天井効果が大きい介助量を細かく反映・認知面も評価

どちらも「しているADL」を評価する点は共通です。FIMの6点は「修正自立(装具・時間延長・安全性配慮)」、5点は「監視・準備」であることも頻出事項です。

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