PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第70問

運動学第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第70問(運動学)の正答は 4 です。大腿骨頭靱帯(円靱帯)は寛骨臼切痕から大腿骨頭窩へ走る関節内靱帯で、股関節の屈曲・内転・外旋位で緊張するとされています。

問題
股関節について正しいのはどれか。
  1. 1. 関節窩には骨頭の1/3が入る。
  2. 2. 臼蓋角は成人の方が小児よりも大きい。
  3. 3. 運動範囲は内転の方が外転よりも大きい。
  4. 4. 大腿骨頭靱帯は内転時に緊張する。
  5. 5. 恥骨筋の収縮は外旋を制限する。

正答:4番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:4番 — 大腿骨頭靱帯は内転時に緊張する。

大腿骨頭靱帯(円靱帯)は寛骨臼切痕から大腿骨頭窩へ走る関節内靱帯で、股関節の屈曲・内転・外旋位で緊張するとされています。中に小児期の骨頭栄養血管(閉鎖動脈の寛骨臼枝)を含みますが、力学的な制動作用は弱い靱帯です。


【各選択肢の解説】

1. 関節窩には骨頭の1/3が入る。
❌ 誤り。股関節は臼状関節(球関節の一種)で、寛骨臼は関節唇と合わせて大腿骨頭の約2/3を包み込むため、肩関節に比べ安定性が高い構造です。
2. 臼蓋角は成人の方が小児よりも大きい。
❌ 誤り。臼蓋角(寛骨臼形成角)は新生児で約30°と大きく、成長に伴い小さくなって成人では10°前後になります。乳児健診では臼蓋角の大きさが股関節形成不全の指標になります。
3. 運動範囲は内転の方が外転よりも大きい。
❌ 誤り。参考可動域は外転45°、内転20°で外転の方が大きいです。内転は反対側の下肢に当たるため制限されます。
4. 大腿骨頭靱帯は内転時に緊張する。
✅ 正しい。屈曲・内転・外旋で伸張されます。逆に腸骨大腿靱帯(Y靱帯)は伸展・外旋で緊張し、股関節の過伸展を制動します。
5. 恥骨筋の収縮は外旋を制限する。
❌ 誤り。恥骨筋は股関節の屈曲・内転に加えて外旋にも作用する筋で、外旋を制限する働きはありません。

【試験対策ポイント】

股関節の靱帯は「どの肢位で緊張するか」が問われます。

  • 腸骨大腿靱帯(Y靱帯):人体最強の靱帯。伸展・外旋で緊張=立位で骨盤の後傾を制動
  • 恥骨大腿靱帯:外転・外旋・伸展で緊張
  • 坐骨大腿靱帯:内旋・伸展で緊張
  • 大腿骨頭靱帯:屈曲・内転・外旋で緊張。小児期の骨頭への栄養血管を含む
参考可動域(屈曲125°・伸展15°・外転45°・内転20°・外旋45°・内旋45°)は数値で覚えます。股関節の緩みの肢位(loose packed position)は屈曲30°・外転30°・軽度外旋で、関節内圧が最も低く、関節水腫時に患者がとりやすい肢位です。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「運動学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
無料 / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第47回 全問一覧

▶ 運動学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)