第48回 理学療法士国家試験 午前 第36問
神経疾患理学療法第48回午前
第48回 理学療法士国家試験 午前 第36問(神経疾患理学療法)の正答は 4 です。タンデム肢位(継ぎ足立位:一方の踵をもう一方のつま先に接して縦に並べる)は支持基底面の左右幅が最小になる立位課題です。
問題
伝い歩きが可能なレベルの脊髄小脳変性症患者で姿勢バランスを崩す危険性が高いのはどれか。
- 1. 閉脚立位
- 2. 片膝立ち位
- 3. 四つ這い位
- 4. タンデム肢位 ✓
- 5. 踵接地でのしゃがみ位
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — タンデム肢位
タンデム肢位(継ぎ足立位:一方の踵をもう一方のつま先に接して縦に並べる)は支持基底面の左右幅が最小になる立位課題です。脊髄小脳変性症では体幹失調により側方への動揺が著明となるため、この肢位が最もバランスを崩す危険が高くなります。
【各選択肢の解説】
1. 閉脚立位
❌ 誤り。両足を揃えた立位は支持基底面が狭まりますが、左右に足幅ぶんの幅が残るためタンデム肢位よりは安定します。
❌ 誤り。両足を揃えた立位は支持基底面が狭まりますが、左右に足幅ぶんの幅が残るためタンデム肢位よりは安定します。
2. 片膝立ち位
❌ 誤り。片膝立ちは膝と足底で支持し重心位置も低いため、立位よりも安定しています。
❌ 誤り。片膝立ちは膝と足底で支持し重心位置も低いため、立位よりも安定しています。
3. 四つ這い位
❌ 誤り。四肢で支持し重心が最も低いため、失調症患者にとって最も安定した姿勢です。バランス練習の初期肢位としても用いられます。
❌ 誤り。四肢で支持し重心が最も低いため、失調症患者にとって最も安定した姿勢です。バランス練習の初期肢位としても用いられます。
4. タンデム肢位
✅ 正しい。前後方向に支持基底面が細長く、左右幅がほぼゼロになるため、体幹失調による側方動揺を制御できず転倒リスクが最大となります。
✅ 正しい。前後方向に支持基底面が細長く、左右幅がほぼゼロになるため、体幹失調による側方動揺を制御できず転倒リスクが最大となります。
5. 踵接地でのしゃがみ位
❌ 誤り。しゃがみ位は重心位置が低く足底全面で支持するため、立位より安定します。
❌ 誤り。しゃがみ位は重心位置が低く足底全面で支持するため、立位より安定します。
【試験対策ポイント】
バランス課題の難度は「支持基底面の広さ×重心の高さ」で決まります。
安定→不安定の順:四つ這い位<膝立ち・しゃがみ位<開脚立位<閉脚立位<タンデム肢位<片脚立位。
脊髄小脳変性症(SCD)の特徴と介入も押さえます。
- 症状:体幹失調(動揺性歩行・開脚歩行)、四肢の測定異常(dysmetria)、企図振戦、変換運動障害、断綴性言語、眼振。
- 検査:指鼻試験、踵膝試験、回内回外交互反復試験、Romberg試験(小脳性失調では閉眼で著明に増悪しない=Romberg陰性。増悪するのは脊髄後索性失調)。
- 理学療法:Frenkel体操、重錘負荷・弾性緊縛帯による固有感覚入力の増強、視覚代償の活用、支持基底面の広い姿勢からの段階的な難度アップ、環境整備による転倒予防。
- 進行性疾患のため過負荷を避け、残存機能の維持と安全な移動手段の確保が目標となります。
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