PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午前 第72問

運動学第48回午前

第48回 理学療法士国家試験 午前 第72問(運動学)の正答は 2 です。後脛骨筋は下腿後面深層から内果の後方を通り、舟状骨粗面を主とし内側・中間・外側楔状骨、立方骨、第2〜4中足骨底まで扇状に広く停止します。

問題
足部の運動で正しいのはどれか。
  1. 1. 外がえしには長母指伸筋が関与する。
  2. 2. 後脛骨筋は立位で横アーチの維持に働く。
  3. 3. 距腿関節では足関節背屈位で内外転が可能である。
  4. 4. 内がえしの運動は第2趾の長軸を中心として生じる。
  5. 5. 踵腓靱帯は距骨下関節における外がえしを制限する。

正答:2番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:2番 — 後脛骨筋は立位で横アーチの維持に働く。

後脛骨筋は下腿後面深層から内果の後方を通り、舟状骨粗面を主とし内側・中間・外側楔状骨、立方骨、第2〜4中足骨底まで扇状に広く停止します。この停止の広がりによって、内側縦アーチとともに横アーチを下から引き上げるように支持します。


【各選択肢の解説】

1. 外がえしには長母指伸筋が関与する。
❌ 誤り。長母趾伸筋は深腓骨神経支配で、足関節の背屈と母趾伸展、および弱い内がえしに働きます。外がえしに働くのは長腓骨筋・短腓骨筋・第三腓骨筋・長趾伸筋です。
2. 後脛骨筋は立位で横アーチの維持に働く。
✅ 正しい。舟状骨から楔状骨・立方骨・第2〜4中足骨底まで広く停止し、内側縦アーチと横アーチの両方を支えます。機能不全では扁平足(後脛骨筋腱機能不全)を生じます。
3. 距腿関節では足関節背屈位で内外転が可能である。
❌ 誤り。距骨滑車は前方が幅広いため、背屈位では滑車の広い部分が内外果の間に強く嵌まり込み最も安定します(closed packed position)。わずかな内外転が可能になるのは底屈位のほうです。
4. 内がえしの運動は第2趾の長軸を中心として生じる。
❌ 誤り。内がえし・外がえしは距骨下関節の斜めの運動軸を中心に生じる複合運動(内がえし=内転+回外+底屈)です。第2趾の長軸を基準にするのは足趾の外転・内転です。
5. 踵腓靱帯は距骨下関節における外がえしを制限する。
❌ 誤り。踵腓靱帯は足関節外側の靱帯(前距腓靱帯・踵腓靱帯・後距腓靱帯)の一つで、内がえし(内反)を制限します。外がえしを制限するのは内側の三角靱帯です。

【試験対策ポイント】

足関節捻挫の約80%は内反捻挫で、最も損傷されやすいのは前距腓靱帯、次いで踵腓靱帯。底屈位(不安定なゆるみの肢位)で内反が強制されて起こる。ギプス・装具では背屈位が安定肢位。
足のアーチと支持機構:内側縦アーチ=後脛骨筋・長母趾屈筋・母趾外転筋+足底腱膜/横アーチ=後脛骨筋・長腓骨筋(足底を横切って第1中足骨底へ停止)。長腓骨筋と後脛骨筋が足底で「あぶみ」を作る形になる。
・内がえし=内転+回外+底屈、外がえし=外転+回内+背屈、という3要素の複合であることを押さえると、単独の運動方向を問う問題に強くなる。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「運動学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
無料 / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第48回 全問一覧

▶ 運動学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)