PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午後 第19問

理学療法評価学第48回午後

第48回 理学療法士国家試験 午後 第19問(理学療法評価学)の正答は 4 です。MRC息切れスケール(修正MRCスケール)は、日常生活のどの場面で息切れが生じるかによって0〜4の5段階に分類します。

問題
46歳の男性。肺気腫。咳や痰が頻繁にあり、労作時の息切れもある。現在、外出はできるが、80 mほど歩くと息切れのために休まなくてはならない。この患者のMRC(呼吸困難を評価する質問票)によるグレードはどれか。
  1. 1. グレード0
  2. 2. グレード1
  3. 3. グレード2
  4. 4. グレード3
  5. 5. グレード4

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — グレード3

MRC息切れスケール(修正MRCスケール)は、日常生活のどの場面で息切れが生じるかによって0〜4の5段階に分類します。「平坦な道を約100m、あるいは数分歩くと息切れのために立ち止まる」がグレード3であり、80mほど歩くと息切れのため休まなければならない本症例はこれに該当します。


【各選択肢の解説】

1. グレード0
❌ 誤り。グレード0は「激しい運動をしたときだけ息切れがある」状態です。本症例は平地80mの歩行で休息を要しており、はるかに重症です。
2. グレード1
❌ 誤り。グレード1は「平坦な道を早足で歩く、または緩やかな上り坂を歩くときに息切れがある」状態で、平地を普通の速さで歩くのに支障はありません。
3. グレード2
❌ 誤り。グレード2は「息切れのため同年代の人より平地を歩くのが遅い、または自分のペースで歩いていても息切れのため立ち止まることがある」状態です。本症例は約80mという具体的な距離で立ち止まっており、グレード3に相当します。
4. グレード3
✅ 正しい。「平坦な道を約100m、あるいは数分歩くと息切れのために立ち止まる」がグレード3で、80mほどで休息を要する本症例が該当します。
5. グレード4
❌ 誤り。グレード4は「息切れがひどくて外出できない、または衣服の着替えをするときにも息切れがある」状態です。本症例は外出が可能であり該当しません。

【試験対策ポイント】

MRC(修正MRC)息切れスケールは丸暗記が必要です。

グレード内容
0激しい運動をしたときだけ息切れがある
1平坦な道を早足で歩く、緩やかな上り坂を歩くと息切れがある
2息切れのため同年代の人より平地を歩くのが遅い、または自分のペースで歩いていても息切れで立ち止まる
3平坦な道を約100m、または数分歩くと息切れで立ち止まる
4息切れがひどく外出できない、着替えのときにも息切れがある

混同注意:Hugh-Jones分類はI〜Vの5段階で、数字の向きも表現も異なります(I=同年齢の健常者と同様に歩ける、III=平地でも健常者並みには歩けないが自分のペースなら1.6km以上歩ける、IV=休みながらでないと50m以上歩けない、V=会話・着替えでも息切れし外出できない)。またCOPDの病期分類(GOLD分類)は%FEV₁(対標準1秒量)で決まり、息切れの程度とは別の指標です。

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