第48回 理学療法士国家試験 午後 第30問
整形外科疾患理学療法第48回午後
第48回 理学療法士国家試験 午後 第30問(整形外科疾患理学療法)の正答は 2 です。特発性側弯症では胸椎の生理的後弯減少(フラットバック)と腰椎前弯の増強を伴いやすく、骨盤前傾を是正して腰椎前弯を減らす目的で腹筋群の強化を行います。
問題
特発性側弯症の運動療法で正しいのはどれか。
- 1. 側弯体操の一つにBöhler体操がある。
- 2. 腰椎の前弯矯正のために腹筋運動を行う。 ✓
- 3. 体幹の回旋運動は脊柱の回旋変形を助長する。
- 4. 非対称的運動は側弯凸側の筋の伸張を目的に行われる。
- 5. 装具装着期間中は装具を外して体操をしてはならない。
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 腰椎の前弯矯正のために腹筋運動を行う。
特発性側弯症では胸椎の生理的後弯減少(フラットバック)と腰椎前弯の増強を伴いやすく、骨盤前傾を是正して腰椎前弯を減らす目的で腹筋群の強化を行います。運動療法単独で側弯カーブを矯正することはできませんが、装具療法と併用して姿勢保持筋の強化・体幹の柔軟性維持を図るのが標準です。
【各選択肢の解説】
1. 側弯体操の一つにBöhler体操がある。
❌ 誤り。Böhler体操は扁平足に対する足部内在筋・後脛骨筋の強化体操です。側弯症の代表的体操は四つ這い位で脊柱の分節的可動性を引き出すKlapp(クラップ)体操です。
❌ 誤り。Böhler体操は扁平足に対する足部内在筋・後脛骨筋の強化体操です。側弯症の代表的体操は四つ這い位で脊柱の分節的可動性を引き出すKlapp(クラップ)体操です。
2. 腰椎の前弯矯正のために腹筋運動を行う。
✅ 正しい。増強した腰椎前弯を減らし骨盤を後傾方向へ導くため、腹筋群(特に腹横筋・腹斜筋)の強化を行います。
✅ 正しい。増強した腰椎前弯を減らし骨盤を後傾方向へ導くため、腹筋群(特に腹横筋・腹斜筋)の強化を行います。
3. 体幹の回旋運動は脊柱の回旋変形を助長する。
❌ 誤り。側弯は椎体が凸側へ回旋する三次元変形なので、回旋変形を戻す方向の回旋運動は治療として用いられます。回旋運動が一律に禁忌ということはありません。
❌ 誤り。側弯は椎体が凸側へ回旋する三次元変形なので、回旋変形を戻す方向の回旋運動は治療として用いられます。回旋運動が一律に禁忌ということはありません。
4. 非対称的運動は側弯凸側の筋の伸張を目的に行われる。
❌ 誤り。伸張すべきは短縮している凹側の軟部組織で、凸側は伸ばされて筋力が低下しているため強化の対象です。凸凹の取り違えが最も多い失点ポイントです。
❌ 誤り。伸張すべきは短縮している凹側の軟部組織で、凸側は伸ばされて筋力が低下しているため強化の対象です。凸凹の取り違えが最も多い失点ポイントです。
5. 装具装着期間中は装具を外して体操をしてはならない。
❌ 誤り。装具療法中も体幹筋の廃用と関節可動域制限を防ぐため、入浴時などに装具を外して体操を行うのが原則です。
❌ 誤り。装具療法中も体幹筋の廃用と関節可動域制限を防ぐため、入浴時などに装具を外して体操を行うのが原則です。
【試験対策ポイント】
特発性側弯症の治療方針はCobb角で決まります。
| Cobb角 | 方針 |
|---|---|
| 25°未満 | 経過観察+運動療法 |
| 25〜40°程度 | 装具療法(Milwaukee型、Boston型など)+運動療法 |
| 40〜50°以上 | 手術(後方矯正固定術) |
学校検診で使うのは前屈テスト(Adams forward bending test)で、肋骨隆起(rib hump)を見ます。凸側は右胸椎カーブが最も多く、女子に圧倒的に多い点も頻出です。
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