第49回 理学療法士国家試験 午後 第32問
整形外科学第49回午後
第49回 理学療法士国家試験 午後 第32問(整形外科学)の正答は 4 です。Perthes病は小児(好発は5〜7歳の男児)の大腿骨頭の阻血性壊死です。
問題
Perthes病で正しいのはどれか。
- 1. 股関節の内転が制限される。
- 2. 股関節の外旋が制限される。
- 3. Trendelenburg徴候は陰性である。
- 4. 保存的治療には免荷装具が用いられる。 ✓
- 5. 発症年齢が低いほど機能的予後は悪い。
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 保存的治療には免荷装具が用いられる。
Perthes病は小児(好発は5〜7歳の男児)の大腿骨頭の阻血性壊死です。保存療法では大腿骨頭を臼蓋に十分に収めるcontainment(コンテインメント)療法が基本で、免荷と外転位保持を行う装具(外転免荷装具など)が用いられます。
【各選択肢の解説】
1. 股関節の内転が制限される。
❌ 誤り。Perthes病で制限されやすいのは外転と内旋です。内転は制限されにくく、むしろ内転拘縮が問題になります。
❌ 誤り。Perthes病で制限されやすいのは外転と内旋です。内転は制限されにくく、むしろ内転拘縮が問題になります。
2. 股関節の外旋が制限される。
❌ 誤り。制限されるのは内旋です。外旋制限が目立つのは大腿骨頭すべり症の方です。
❌ 誤り。制限されるのは内旋です。外旋制限が目立つのは大腿骨頭すべり症の方です。
3. Trendelenburg徴候は陰性である。
❌ 誤り。骨頭の変形と疼痛により中殿筋の機能が低下するため、Trendelenburg徴候は陽性となります。跛行(疼痛性跛行・墜落性跛行)もみられます。
❌ 誤り。骨頭の変形と疼痛により中殿筋の機能が低下するため、Trendelenburg徴候は陽性となります。跛行(疼痛性跛行・墜落性跛行)もみられます。
4. 保存的治療には免荷装具が用いられる。
✅ 正しい。骨頭の圧潰を防ぎ臼蓋内に収めるため、外転位保持と免荷を目的とした装具(SPCブレース、Tachdjian装具、Pogo-stick装具など)が用いられます。
✅ 正しい。骨頭の圧潰を防ぎ臼蓋内に収めるため、外転位保持と免荷を目的とした装具(SPCブレース、Tachdjian装具、Pogo-stick装具など)が用いられます。
5. 発症年齢が低いほど機能的予後は悪い。
❌ 誤り。逆で、発症年齢が低いほど予後は良好です。骨のリモデリング(再造形)能力が高く、修復期間も十分にとれるためです。
❌ 誤り。逆で、発症年齢が低いほど予後は良好です。骨のリモデリング(再造形)能力が高く、修復期間も十分にとれるためです。
【試験対策ポイント】
- Perthes病=5〜7歳の男児に好発(男児が女児の約4〜5倍)。大腿骨頭の阻血性壊死。
- 症状は股関節・大腿・膝の痛み(膝痛を主訴に来る点が引っかけ)と跛行。
- 制限される可動域=外転・内旋。徒手検査でRoll test陽性。
- 治療の原則=containment(骨頭を臼蓋に収める)。装具療法・免荷・外転位保持、必要に応じて大腿骨内反骨切り術や骨盤骨切り術。
- 予後は低年齢ほど良好、骨頭の壊死範囲が広いほど不良。
- 鑑別:大腿骨頭すべり症(10〜15歳の肥満男児、内旋制限・外旋位)、単純性股関節炎(一過性・数日で軽快)、先天性股関節脱臼(乳児期・開排制限)。
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