「熱傷について正しいのはどれか」の過去問まとめ(理学療法士国家試験・5問)
理学療法士国家試験では「熱傷について正しいのはどれか」という問い方が、第45回〜第57回のあいだに5回出題されています(「熱傷で正しいのはどれか」という言い回しを含む)。各回の選択肢・正答・解説の要点を1ページにまとめました。同じ問い方でも、回によって正答になる記述は変わります。並べて読むと、くり返し問われている知識が見えてきます。
各回で正答になった選択肢(=正しい記述)
- 第57回 午後第34問3. 深達性Ⅱ度熱傷では痛覚鈍麻がみられる。
- 第54回 午前第94問4. 深達性Ⅱ度熱傷では疼痛がみられる。
- 第53回 午前第77問5. 鼻咽腔内に煤が見られたときは気道熱傷が疑われる。
- 第48回 午後第86問1. Ⅰ度では皮膚の発赤をきたす。
- 第45回 午前第89問2. 四肢関節部位は特殊部位と呼ばれる。
3. 瘢痕形成の予防として圧迫と伸張とが用いられる。
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第57回 午後第34問(整形外科学)
熱傷について正しいのはどれか。
- 1. Ⅰ度熱傷では水疱がみられる。
- 2. Ⅲ度熱傷では創底から上皮化が起こる。
- 3. 深達性Ⅱ度熱傷では痛覚鈍麻がみられる。 ✓
- 4. 浅達性Ⅱ度熱傷では水疱底は蒼白である。
- 5. 熱傷面積はⅠ、Ⅱ、Ⅲ度すべての面積を合わせて計算する。
正答:3
PTカコモン利用者の初回正答率 64.3%(14人・参考値)
深達性Ⅱ度熱傷は真皮深層まで及び、知覚神経終末が障害されるため痛覚が鈍麻します。
第54回 午前第94問(病理学概論)
熱傷で正しいのはどれか。
- 1. 熱傷面積はⅠ、Ⅱ、Ⅲ度すべての面積を合わせて計算する。
- 2. Ⅰ度熱傷では水疱がみられる。
- 3. 浅達性Ⅱ度熱傷では水疱底は蒼白である。
- 4. 深達性Ⅱ度熱傷では疼痛がみられる。 ✓
- 5. Ⅲ度熱傷では創底から上皮化が起こる。
正答:4
熱傷の深度分類と各深度の特徴を問う問題です。
第53回 午前第77問(病理学概論)
熱傷について正しいのはどれか。
- 1. 第Ⅰ度熱傷では熱感はみられない。
- 2. 浅達性第Ⅱ度熱傷では瘢痕を残す。
- 3. 深達性第Ⅱ度熱傷の水疱底は発赤している。
- 4. 第Ⅲ度熱傷では疼痛が著明である。
- 5. 鼻咽腔内に煤が見られたときは気道熱傷が疑われる。 ✓
正答:5
顔面熱傷や鼻咽腔・口腔内の煤(すす)の付着、鼻毛の焦げ、嗄声などは気道熱傷を疑う重要なサインです。
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第48回 午後第86問(内科学・臨床医学)
熱傷について正しいのはどれか。
- 1. Ⅰ度では皮膚の発赤をきたす。 ✓
- 2. 浅達性Ⅱ度では肥厚性瘢痕を残す。
- 3. Ⅲ度では強い痛みがある。
- 4. 小児の熱傷面積の概算には9の法則が用いられる。
- 5. 熱傷指数はⅠ度とⅡ度の面積から算出する。
正答:1
熱傷Ⅰ度は表皮のみの損傷で、日焼けのように皮膚が発赤(紅斑)し、ヒリヒリした疼痛を伴います。
第45回 午前第89問(内科学・臨床医学)
熱傷で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. Ⅲ度熱傷は真皮層までの損傷をいう。
- 2. 四肢関節部位は特殊部位と呼ばれる。 ✓
- 3. 瘢痕形成の予防として圧迫と伸張とが用いられる。 ✓
- 4. 手の熱傷では手内筋プラスポジションとなりやすい。
- 5. 小児の熱傷面積を算出する場合は9の法則を用いる。
正答:2・3
熱傷では顔面・手・足・会陰部とともに関節部位が特殊部位とされ、機能障害を残しやすいため面積が小さくても重症として扱われます。
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