「腰椎椎間板ヘルニアについて正しいのはどれか」の過去問まとめ(理学療法士国家試験・5問)
理学療法士国家試験では「腰椎椎間板ヘルニアについて正しいのはどれか」という問い方が、第46回〜第60回のあいだに5回出題されています(「腰椎椎間板ヘルニアで正しいのはどれか」という言い回しを含む)。各回の選択肢・正答・解説の要点を1ページにまとめました。同じ問い方でも、回によって正答になる記述は変わります。並べて読むと、くり返し問われている知識が見えてきます。
各回で正答になった選択肢(=正しい記述)
- 第60回 午後第90問5. 脱出髄核は吸収されることがある。
- 第58回 午後第42問4. 進行性の筋力低下があれば手術療法を考慮する。
- 第49回 午前第35問2. L5神経根障害では下腿外側から足背の知覚異常を伴う。
- 第47回 午後第87問3. 第4・5腰椎間で生じると前脛骨筋の筋力が低下する。
5. 第3・4腰椎間で生じると大腿神経伸展テストが陽性となる。 - 第46回 午後第86問5. 第5腰椎・第1仙椎間で生じるとアキレス腱反射が低下する。
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第60回 午後第90問(整形外科学)
腰椎椎間板ヘルニアで正しいのはどれか。
- 1. 小児期に多く発生する。
- 2. 膀胱直腸障害は生じない。
- 3. 人口の約15%が罹患する。
- 4. Myerson徴候は陽性である。
- 5. 脱出髄核は吸収されることがある。 ✓
正答:5
PTカコモン利用者の初回正答率 60%(30人)
腰椎椎間板ヘルニアでは、脱出した髄核がマクロファージによる貪食・自然退縮で吸収され、症状が自然軽快することがあります。
第58回 午後第42問(整形外科学)
腰椎椎間板ヘルニアで正しいのはどれか。
- 1. 急性期から間欠牽引を行う。
- 2. 急性期から硬性コルセットを使用する。
- 3. 急性期の疼痛に対して体操療法を行う。
- 4. 進行性の筋力低下があれば手術療法を考慮する。 ✓
- 5. 腰への負担を減らすために数か月間のベッド上安静とする。
正答:4
PTカコモン利用者の初回正答率 43.8%(16人・参考値)
腰椎椎間板ヘルニアは多くが保存療法で軽快しますが、進行性の筋力低下(麻痺の進行)・膀胱直腸障害・難治性の激しい疼痛がある場合は手術適応となります。
第49回 午前第35問(整形外科学)
腰椎椎間板ヘルニアについて正しいのはどれか。
- 1. L4神経根障害では長母趾屈筋の筋力低下を生じる。
- 2. L5神経根障害では下腿外側から足背の知覚異常を伴う。 ✓
- 3. L5神経根障害では大腿神経伸張テストが陽性となる。
- 4. S1神経根障害では前脛骨筋の筋力低下を生じる。
- 5. S1神経根障害では膝蓋腱反射が低下する。
正答:2
L5神経根の皮膚知覚領域は下腿外側から足背、母趾にかけてで、L4〜L5椎間板ヘルニアで最も高頻度に障害されます。
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第47回 午後第87問(整形外科学)
腰椎椎間板ヘルニアについて正しいのはどれか。
- 1. 女性に多く発症する。
- 2. 好発年齢は50歳代である。
- 3. 第4・5腰椎間で生じると前脛骨筋の筋力が低下する。 ✓
- 4. 第5腰椎・第1仙椎間で生じると足背の感覚障害が起こる。
- 5. 第3・4腰椎間で生じると大腿神経伸展テストが陽性となる。 ✓
正答:3・5
腰椎椎間板ヘルニアは、突出した髄核が同レベルの下位神経根を圧迫します。
第46回 午後第86問(整形外科学)
腰椎椎間板ヘルニアについて正しいのはどれか。
- 1. 椎間板の前側方突出が多い。
- 2. 第3・4腰椎間で最も多く発生する。
- 3. 第3・4腰椎間で生じると膝蓋腱反射が亢進する。
- 4. 第4・5腰椎間で生じると下腿三頭筋の筋力低下を認める。
- 5. 第5腰椎・第1仙椎間で生じるとアキレス腱反射が低下する。 ✓
正答:5
L5/S1のヘルニアではS1神経根が圧迫されます。
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