薬の数、バス代、通院の時間、買い物。生活の場面を短い文にした計算問題です。文を読んで、式と答えを書きます。
「8×3」は解けるのに、「1回2錠の薬を1日3回、7日分」になると答えが出ない方がいます。数字を文から取り出す、どの計算をするか決める、計算する、単位をつけて答える。生活の計算はこの4段で、計算ドリルが見ているのは3段目だけです。失語症では1段目(文の読解)、高次脳機能障害では2段目(手順の組み立て)で崩れることが多くあります。
このプリントは、退院後に実際に出てくる場面だけで作ってあります。薬の管理、通院のバス代、予約の時間。課題を解くこと自体が、生活の確認になります。
| レベル | 中身 | 例 |
|---|---|---|
| 1 | たし算・ひき算1回 | たまごが8個、3個使った残り |
| 2 | かけ算・わり算1回 | 1回2錠を1日3回 |
| 3 | お金と時間・1回 | 片道のバス代から往復、出発時刻から到着時刻 |
| 4 | 2回の計算 | 1日の錠数×日数、週の通院回数×往復のバス代 |
| 5 | 2回の計算・使わない数字入り | 年齢や人数など、答えに関係ない数字がまざる |
レベル5は、文の中に答えに使わない数字が入ります。数字を見たら全部使ってしまう方は、ここで崩れます。「何を聞かれているか」を先に確かめる練習になります。
お金の受け渡しそのもの(硬貨を数える・おつり)はお金の計算プリント、時計の読みは時計プリントで扱っています。このプリントは、それらを文章から組み立てる段階です。
このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。 内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。