単語の音読課題です。表記(漢字・カタカナ・ひらがな)と拍数、頻度を選べます。文字の大きさも3段階から選べます。
失語症の音読では、表記によって成績が大きく変わることがあります。仮名は読めるのに漢字が出ない、逆に漢字は読めるのに仮名が拾えない、という解離は臨床でよく出会います。仮名は文字と音がほぼ一対一に対応するので音韻の経路が使えますが、漢字は語彙を経由しないと読めません。表記別にリストを作れると、どちらの経路が残っているかを見ながら課題を組めます。
レベルを上げると、拍数が伸び、語の親密度(頻度)が下がります。ここでも一因子ずつ動かすのが基本です。表記を漢字に固定したまま拍数だけ伸ばす、あるいは拍数を固定して頻度だけ落とす、という使い方をすると、崩れた原因が読み取れます。
| レベル | 拍数 | 頻度 |
|---|---|---|
| 1 | 2〜3拍 | 高頻度 |
| 2 | 2〜4拍 | 高頻度 |
| 3 | 3〜4拍 | 問わない |
| 4 | 3〜5拍 | 問わない |
| 5 | 4拍以上 | 低頻度 |
「とても大きい」を選ぶと1行あたりの語数が減り、視野が狭い方や半側空間無視のある方でも追いやすくなります。ロービジョンの方の音読課題としても使えます。紙面がすかすかに見えても、実際に使うとこのくらいがちょうどよいことが多いです。
「まとめて作る枚数」を7枚にして、1週間分をまとめて渡す使い方ができます。難易度を上げる間隔を設定しておけば、週の後半で少しずつ難しくなります。家族には「同じ紙を繰り返さなくていい」ことを伝えると、練習が続きやすくなります。
このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。 内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。