「排便機構で正しいのはどれか」の過去問まとめ(理学療法士国家試験・8問)
理学療法士国家試験では「排便機構で正しいのはどれか」という問い方が、第48回〜第58回のあいだに8回出題されています(「排便機構について正しいのはどれか」という言い回しを含む)。各回の選択肢・正答・解説の要点を1ページにまとめました。同じ問い方でも、回によって正答になる記述は変わります。並べて読むと、くり返し問われている知識が見えてきます。
各回で正答になった選択肢(=正しい記述)
- 第58回 午後第68問3. 直腸の収縮はアセチルコリンで促進される。
- 第57回 午前第67問4. 骨盤神経の刺激で内肛門括約筋抑制が起こる。
- 第56回 午後第65問1. 骨盤神経は便意に関与する。
- 第54回 午後第66問2. 外肛門括約筋は陰部神経支配である。
- 第53回 午後第65問4. 直腸壁が加圧されると骨盤神経が刺激される。
- 第52回 午後第67問4. 排便中枢は大脳皮質からの抑制を受けている。
- 第50回 午後第67問4. 胃結腸反射により結腸の蠕動運動が亢進する。
- 第48回 午前第67問4. 胃大腸反射により結腸の蠕動運動が亢進する。
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第58回 午後第68問(生理学)
排便機構で正しいのはどれか。
- 1. 便意は内肛門括約筋の伸張で生じる。
- 2. 大腸内容物の混和は大蠕動で行われる。
- 3. 直腸の収縮はアセチルコリンで促進される。 ✓
- 4. 骨盤神経のインパルスは外肛門括約筋を弛緩させる。
- 5. 上行結腸における大腸内容物の性状は半固形状である。
正答:3
PTカコモン利用者の初回正答率 31.6%(19人・参考値)
直腸を含む腸管平滑筋の収縮は副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンによって促進されます。
第57回 午前第67問(生理学)
排便機構で正しいのはどれか。
- 1. 排便中枢は第5腰髄にある。
- 2. S状結腸に糞便が到達すると便意を感じる。
- 3. 直腸壁からの求心路は陰部神経を経由する。
- 4. 骨盤神経の刺激で内肛門括約筋抑制が起こる。 ✓
- 5. 大腸内容物を肛門側に輸送するのは分節運動である。
正答:4
PTカコモン利用者の初回正答率 72.2%(18人・参考値)
排便反射では副交感神経である骨盤神経の興奮で直腸が収縮し、内肛門括約筋が弛緩(抑制)します。
第56回 午後第65問(生理学)
排便機構について正しいのはどれか。
- 1. 骨盤神経は便意に関与する。 ✓
- 2. 内肛門括約筋の弛緩は随意的に起こる。
- 3. 排便反射は仙髄から抑制を受けている。
- 4. 大腸の蠕動運動は縦走筋によって生じる。
- 5. 外肛門括約筋は下腹神経の作用で弛緩する。
正答:1
直腸壁の伸展(便の到達)を感知した情報は、副交感神経である骨盤神経を介して仙髄に伝わり、便意として認識されます。
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第54回 午後第66問(解剖学)
排便機構で正しいのはどれか。
- 1. 排便中枢は胸髄にある。
- 2. 外肛門括約筋は陰部神経支配である。 ✓
- 3. 下行結腸では逆蠕動運動がみられる。
- 4. 食事によって胃が拡張すると便意を生じる。
- 5. 内肛門括約筋は副交感神経の緊張で収縮する。
正答:2
PTカコモン利用者の初回正答率 42.1%(19人・参考値)
外肛門括約筋は随意筋(横紋筋)で、体性神経である陰部神経の支配を受け、意識的に排便を我慢できます。
第53回 午後第65問(生理学)
排便機構について正しいのはどれか。
- 1. 排便時には横隔膜が弛緩する。
- 2. 排便に関与する神経は下殿神経である。
- 3. 直腸平滑筋と内肛門括約筋は同時に収縮する。
- 4. 直腸壁が加圧されると骨盤神経が刺激される。 ✓
- 5. 直腸の収縮を促す神経伝達物質はアドレナリンである。
正答:4
便が直腸に達して直腸壁が伸展(加圧)されると、求心性に骨盤神経(副交感)が刺激され排便反射が起こります。
第52回 午後第67問(生理学)
排便機構について正しいのはどれか。
- 1. 外肛門括約筋は平滑筋である。
- 2. 結腸壁が伸展されることで便意が生じる。
- 3. 内肛門括約筋を収縮させることで排便する。
- 4. 排便中枢は大脳皮質からの抑制を受けている。 ✓
- 5. 食物で胃が伸展されると大腸の蠕動運動が抑制される。
正答:4
排便は脊髄排便反射として自動的に起こりますが、大脳皮質からの抑制信号により随意的にコントロールされています。
第50回 午後第67問(生理学)
排便機構で正しいのはどれか。
- 1. 排便中枢は第10〜12胸髄に存在する。
- 2. 排便反射では外肛門括約筋が収縮する。
- 3. 下行結腸に便が貯留すると便意を生じる。
- 4. 胃結腸反射により結腸の蠕動運動が亢進する。 ✓
- 5. 副交感神経系は消化管運動に抑制的に作用する。
正答:4
PTカコモン利用者の初回正答率 50%(18人・参考値)
胃に食物が入ると反射的に結腸の蠕動が高まる胃結腸反射が起こり、便を直腸へ送ります(朝食後に便意が起こりやすいのはこのため)。
第48回 午前第67問(生理学)
排便機構で正しいのはどれか。
- 1. 排便中枢は第10〜12胸髄に存在する。
- 2. 排便反射では外肛門括約筋が収縮する。
- 3. 下行結腸に便が貯留すると便意を生じる。
- 4. 胃大腸反射により結腸の蠕動運動が亢進する。 ✓
- 5. 副交感神経系は消化管運動に抑制的に作用する。
正答:4
食物が胃に入って胃壁が伸展されると、副交感神経(迷走神経)と腸管ホルモンを介して結腸の大蠕動が誘発されます。
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