OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

作業療法治療学 の一問一答

「作業療法治療学」の過去問から作った一問一答、全60問1問ずつ出るので、答えだと思う選択肢をタップ→正誤判定と正答・解説が出たら「次へ」で次の問題へ。ぜんぶ正解で100%にできるか挑戦しよう。進捗はこの端末に自動保存されます(まとめて見たいときは「一覧で見る」)。

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第61回 午前第4問✓ 正解
22歳の男性。海に飛び込んで頭部を強打し、頸髄損傷(完全麻痺)と診断された。受傷後2週の筋力はMMTで三角筋、上腕二頭筋、腕橈骨筋は段階4。橈側手根伸筋、円回内筋、橈側手根屈筋、上腕三頭筋は段階0であった。この患者の残存機能を活用した食事動作の支援用具はどれか。
  1. 1.PSB
  2. 2.万能カフ
  3. 3.ポケット付き手関節伸展保持装具
  4. 4.食事ロボット
  5. 5.太柄スプーン

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正答:3 ポケット付き手関節伸展保持装具

本症例は三角筋・上腕二頭筋・腕橈骨筋がMMT4(残存)で、橈側手根伸筋・上腕三頭筋・手内在筋は段階0である。

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第61回 午前第6問✓ 正解
60歳の男性。右利き。2か月前に右中大脳動脈領域の脳梗塞を発症。Brunnstrom法ステージは左上肢Ⅵ、手指Ⅴ、下肢Ⅵ。認知機能・言語機能・移動能力に著明な問題はない。現在は外来リハビリテーション治療を継続中であり、1か月後の職場復帰を希望している。発症前は会社勤務でパソコンによる経理作業に従事していた。職場復帰に向けた対応で最も適切なのはどれか。
  1. 1.配置転換を求める。
  2. 2.通勤手段を確認する。
  3. 3.集中的なADL訓練を行う。
  4. 4.主治医の診断書があれば復職できると伝える。
  5. 5.左手の運動機能が改善してから復職を検討する。

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正答:2 通勤手段を確認する。

BrunnstromステージⅥ(上肢・下肢ともほぼ正常域)で認知・言語・移動に著明な問題なく、1か月後の職場復帰を希望している。

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第61回 午前第7問✓ 正解
30歳の女性。右上腕切断標準断端。上腕義手は差し込み式ソケット、8字ハーネス、複式コントロールケーブルシステム、随意開き式能動フックで構成されている。適合判定の際、肘90度屈曲位で手先具が完全には開かなかった。原因で最も考えられるのはどれか。
  1. 1.フックのゴムが弱い。
  2. 2.ケーブルハウジングが短すぎる。
  3. 3.残存肢の肩甲帯の筋力が低下している。
  4. 4.前腕支持部のトリミングが不良である。
  5. 5.切断肢の肩関節の回旋可動域に制限がある。

▼ 答えだと思う選択肢をタップ

正答:3 残存肢の肩甲帯の筋力が低下している。

随意開き式能動フックは、肩甲帯の伸展・外転(肩甲骨離開)動作によってコントロールケーブルを引っ張り、フックを開く仕組みである。

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第61回 午前第8問✓ 正解
5歳の男児。重症心身障害児施設に入所している。四肢に強い筋緊張があり、重度の側弯症もある。言語による意思表示は困難であり、食事は経管栄養である。作業療法士がこの児に対して最初にすべき日常生活の基盤づくりで最も適切なのはどれか。
  1. 1.飲水訓練を開始する。
  2. 2.複雑な課題を自力で行わせる。
  3. 3.座位ポジショニングを実施する。
  4. 4.言語訓練を中心にアプローチする。
  5. 5.他児との交流を通じて社会性を養う。

▼ 答えだと思う選択肢をタップ

正答:3 座位ポジショニングを実施する。

重症心身障害児で四肢の強い筋緊張・重度側弯症・経管栄養の状態では、まず「安全で安定した姿勢の確保」が日常生活の基盤となる。

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第61回 午前第12問✓ 正解
次の文により11、12の問いに答えよ。 65歳の男性。喫煙歴40年。最近、階段を昇ると強い息切れを感じるようになり受診。FEV₁:1.2 L、%VC:82%、FEV₁/FVC:55%、SpO₂:95%(安静時)、mMRCスケールはGrade 2であった。日中は自宅で過ごすことが多く、洗濯や簡単な料理などは自分で行っている。 この患者へのADL指導で最も適切なのはどれか。
  1. 1.洗髪動作は両手で行う。
  2. 2.食事の際にはPSBを使用する。
  3. 3.洗体時にはハンドタオルの使用を勧める。
  4. 4.動作時の口すぼめ呼吸の実施を指導する。
  5. 5.呼吸困難を認めればベッド上で過ごすように助言する。

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正答:4 動作時の口すぼめ呼吸の実施を指導する。

COPD患者のADL指導の基本は「エネルギー節約」と「呼吸コントロール」。

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第61回 午前第13問✓ 正解
72歳の女性。右利き。左被殻出血後6週が経過した。現在、回復期リハビリテーション病棟に入院中である。Brunnstrom法ステージは右上肢Ⅲ、手指Ⅱ、下肢Ⅳであり、座位保持は自立している。言語理解と発語に問題はない。食事動作はFIMで6、更衣(上半身)は3であった。興味関心チェックシートでは「料理」や「園芸」への関心が示されていた。作業療法で最も適切なのはどれか。
  1. 1.集団活動を導入する。
  2. 2.利き手交換訓練を行う。
  3. 3.上肢の機能回復を優先する。
  4. 4.食事動作訓練を積極的に行う。
  5. 5.園芸は退院後の課題と位置づける。

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正答:2 利き手交換訓練を行う。

右利きで右上肢BrSⅢ(共同運動レベル)・手指Ⅱ(随意運動なし)であり、利き手(右手)の回復が著しく制限されている。

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第61回 午前第14問✓ 正解
45歳の男性。会社員。入社以来、職場で問題はなかった。3か月前に職場で上司との関係が悪化したのを契機に不眠になり、次第に抑うつ気分、意欲低下、体重低下、自殺念慮が出現したため入院した。入院1か月が経過し、作業療法が開始された。この患者の症状を評価する尺度で最も適切なのはどれか。
  1. 1.LASMI
  2. 2.NPI
  3. 3.PANSS
  4. 4.SDS
  5. 5.SF-36

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正答:4 SDS

抑うつ気分・意欲低下・不眠・自殺念慮などのうつ症状を示す入院患者に対し、症状の重症度を評価するにはSDS(Self-rating Depression Scale:うつ性自己評価尺度)が最も適切。

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第61回 午前第15問✓ 正解
28歳の男性。適応反応症〈適応障害〉。大学院を修了後、研究職に就職し仕事も順調だった。1か月前に上司が異動し、部署の管理方法が変わったことで仕事がうまくいかなくなった。2週前から仕事のことを考えると不安で落ち着かず、不眠になり精神科を受診した。薬物療法が開始され、3か月の休職、自宅療養を指示された。数週経っても抑うつ気分が改善せず、外来作業療法が処方された。導入時に作業療法士が最優先して聴取するのはどれか。
  1. 1.親との関係
  2. 2.休職中の収入
  3. 3.職場の人的環境
  4. 4.寝室のレイアウト
  5. 5.学生時代の就労経験

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正答:3 職場の人的環境

適応障害の原因は「特定のストレス因」であり、本症例では上司の異動・管理方法の変化という職場の人的環境の変化が発症契機となっている。

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第61回 午前第17問✓ 正解
27歳の男性。統合失調症。大学卒業後、アルバイト経験はあるが、短期間での離職を繰り返している。最近、主治医の指示で精神科デイケアに通所し、就労に向けて準備を進めることになった。デイケアでは、作業に関する質問ができず、一方的に他患に話すなどの様子が見られた。この患者に行うプログラムで最も適切なのはどれか。
  1. 1.ACT
  2. 2.IPS
  3. 3.NEAR
  4. 4.SST
  5. 5.TEACCH

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正答:4 SST

質問ができない・一方的に話すなどのコミュニケーション上の問題が就労継続の障壁となっている。

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第61回 午前第18問✓ 正解
16歳の女子。中学時にダイエットに成功し周囲に認められたと感じた。その後、進路相談で高い目標設定をして過食嘔吐が増強した。志望校に入学後、るいそうが進行して5月に校内で倒れ、救急搬送された。入院1か月後に身体状態が改善し、作業療法が開始された。作業療法で「気分転換したい」「過食嘔吐をなくしたい」と希望した。導入時の作業療法のプログラムで最も適切なのはどれか。
  1. 1.院外をウォーキングする。
  2. 2.集団作業療法から導入する。
  3. 3.完成作品の改善点を話し合う。
  4. 4.食品の正しい知識を勉強する。
  5. 5.アイロンビーズでコースターを作成する。

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正答:5 アイロンビーズでコースターを作成する。

神経性やせ症(拒食症)の回復期における作業療法導入の原則は「身体への負荷が少なく、達成感が得られ、コントロール欲求を満たせる細かい手作業」。

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第61回 午前第20問✓ 正解
28歳の男性。営業職。上司からのハラスメントでうつ状態になり、退職して1か月の入院治療を受けた。退院後、就労準備を目的とした外来作業療法が指示された。導入時評価では、無気力ながらも対人関係は良好で、高い作業能力が認められるが、就労に対し強い不安を訴えた。この時点の外来作業療法で優先すべきなのはどれか。
  1. 1.再発防止プランの作成
  2. 2.社会生活技能訓練への導入
  3. 3.就労移行支援事業所への紹介
  4. 4.認知リハビリテーションの実施
  5. 5.単純な軽作業プログラムへの導入

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正答:1 再発防止プランの作成

退院後の外来OT導入時評価で「対人関係良好・高い作業能力・就労不安が強い」という状態像に対しては、就労に向かう前に「自身の状態管理と再発防止」の基盤づくりが最優先。

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第61回 午前第24問✓ 正解
革細工で使用する道具はどれか。2つ選べ。
  1. 1.切弓
  2. 2.整経台
  3. 3.モデラ
  4. 4.たたら板
  5. 5.スーベルカッター

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正答:3・5 モデラ / スーベルカッター

革細工(レザークラフト)は作業療法で用いられる代表的な手工芸作業の一つである。

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第61回 午前第29問✓ 正解
作業療法の目標設定で最も適切なのはどれか。
  1. 1.抽象的に設定する。
  2. 2.一度設定したら変更しない。
  3. 3.患者の価値観を反映させる。
  4. 4.標準的な病期対応に一致させて決定する。
  5. 5.復職は機能改善が得られてから設定する。

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正答:3 患者の価値観を反映させる。

作業療法の目標設定はクライアント中心の実践(Client-Centred Practice)が基本であり、患者の価値観・生活目標・日常生活の優先事項を軸に立案することが最も適切とされる。

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第61回 午前第31問✓ 正解
MTDLPで正しいのはどれか。
  1. 1.機能訓練の実施を目的とする。
  2. 2.活動性が低い人は対象外である。
  3. 3.導入前には必ず認知機能検査を行う。
  4. 4.訪問リハビリテーションでは活用できない。
  5. 5.社会適応プログラムは環境因子に関するアプローチで構成する。

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正答:5 社会適応プログラムは環境因子に関するアプローチで構成する。

MTDLP(生活行為向上マネジメント)は日本作業療法士協会が開発した、生活行為の向上を目指すマネジメントツールである。

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第61回 午前第34問✓ 正解
慢性腰痛に対する生活指導で最も適切なのはどれか。
  1. 1.安静にする。
  2. 2.踵の高い靴を履く。
  3. 3.持続的作業は中腰で行う。
  4. 4.正座よりもあぐら座位を勧める。
  5. 5.重い荷物は体に近づけて持ち上げる。

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正答:5 重い荷物は体に近づけて持ち上げる。

慢性腰痛の生活指導ではボディメカニクスの原則に基づき腰部への負担を最小化することが基本である。

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第61回 午前第36問✓ 正解
上肢装具と目的の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1.ウェブスペーサ ─────── 母指外転筋短縮予防
  2. 2.Thomasスプリント ────── 手関節中間位固定
  3. 3.指用ナックルベンダー ───── PIP関節屈曲補助
  4. 4.肘屈曲型アームスリング ──── 肩関節外転位保持
  5. 5.フレクサーヒンジ・スプリント ─── 手関節屈曲機能を利用した把持動作

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正答:3 指用ナックルベンダー ───── PIP関節屈曲補助

指用ナックルベンダー(knuckle bender)はPIP関節の屈曲を補助するために使用されるスプリントであり、内在筋麻痺や外傷後のPIP関節伸展拘縮に対して屈曲方向への力を与える装具である。

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第61回 午前第39問✓ 正解
筋電義手で正しいのはどれか。
  1. 1.小児には使用しない。
  2. 2.作業用手先具はない。
  3. 3.能動義手に比べ把持力が強い。
  4. 4.前腕義手にはハーネスが必要である。
  5. 5.前腕義手より上腕義手の症例が多い。

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正答:3 能動義手に比べ把持力が強い。

筋電義手は前腕屈筋・伸筋の筋電位(EMG信号)を検出し、電動モーターでハンドを駆動するため、能動索動式義手(ケーブルとハーネスで機械的に操作)と比べて把持力が格段に強く、より多様な日常生活動作が可能となる。

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第61回 午前第46問✓ 正解
PTSDに対する作業療法で適切なのはどれか。
  1. 1.認知行動療法は無効である。
  2. 2.外傷体験の直後は詳しく体験を聞き取る。
  3. 3.集団の中で体験を語り合うことは避ける。
  4. 4.心的外傷体験の一般的な心理反応を説明する。
  5. 5.心理的動揺がある程度収まってから心理的応急処置を実施する。

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正答:4 心的外傷体験の一般的な心理反応を説明する。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)への介入では、外傷体験後に生じる心理反応(侵入症状・回避・過覚醒・認知の歪み等)が正常な反応であることを心理教育として伝えることがまず行うべき支援である。

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第61回 午前第47問✓ 正解
注意欠如多動症〈注意欠如・多動性障害〉患者に対する支援で、正しいのはどれか。
  1. 1.うつ病の併存に注意する。
  2. 2.薬物療法は20歳未満の患者には行わない。
  3. 3.作業中は、患者との間で作業と無関係な雑談を心がける。
  4. 4.1日の予定の優先順位にはこだわらないように説明する。
  5. 5.スマートフォンのスケジュール管理機能の使用は禁止する。

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正答:1 うつ病の併存に注意する。

ADHDは気分障害(うつ病・双極性障害)や不安障害・素行症等との併存率が高く、ADHDに伴う失敗体験・自己否定感の蓄積が二次障害としてのうつ病・抑うつ状態を引き起こしやすい。

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第61回 午前第83問✓ 正解
多発性硬化症のリハビリテーション治療で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1.痙縮に対して温熱療法を行う。
  2. 2.筋力低下に対して1RMを反復し強化する。
  3. 3.運動失調に対して重錘を負荷して練習を行う。
  4. 4.視野欠損に対して照明などの環境整備を行う。
  5. 5.歩行障害に対して早期から下肢装具を作製する。

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正答:3・4 運動失調に対して重錘を負荷して練習を行う。 / 視野欠損に対して照明などの環境整備を行う。

多発性硬化症(MS)のリハビリテーションでは、症状の多様性(運動失調・痙縮・視野障害・疲労等)に応じた個別的アプローチが必要である。

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第61回 午後第2問✓ 正解
65歳の男性。右利き。右頭頂葉の脳梗塞による片麻痺。MMSE 19/30点。Brunnstrom法ステージは上肢・手指、下肢ともにⅢ。回復期リハビリテーション病棟で作業療法が開始された。検査結果(別冊No. 1)を別に示す。この患者が作業療法を開始したときに観察されるのはどれか。
  1. 1.皿の右側の食物を残す。
  2. 2.左側からが起き上がりやすい。
  3. 3.車椅子駆動の際に左側によくぶつかる。
  4. 4.介助者が左側から誘導すると反応が良い。
  5. 5.作業療法室で人が多いと左側へ注意がそれる。

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正答:3 車椅子駆動の際に左側によくぶつかる。

別冊の検査結果(BIT通常検査)を見ると、線分抹消14/36・文字抹消3/40・星印抹消12/54・模写1/4・線分二等分2/9・描画0/3、合計32/146と、著明な低得点を示している。

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第61回 午後第3問✓ 正解
65歳の男性。右利き。右頭頂葉の脳梗塞による片麻痺。MMSE 19/30点。Brunnstrom法ステージは上肢・手指、下肢ともにⅢ。回復期リハビリテーション病棟で作業療法が開始された。検査結果(別冊No. 1)を別に示す。この患者の作業療法で最も適切なのはどれか。
  1. 1.ペグ法
  2. 2.間隔伸長法
  3. 3.自己教示法
  4. 4.問題解決訓練
  5. 5.プリズム適応療法

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正答:5 プリズム適応療法

BIT結果から重度の左半側空間無視(USN)が確認される。

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第61回 午後第6問✓ 正解
60歳の男性。会社員。直腸癌の術後で人工肛門を造設した。現在、抗がん剤治療中で倦怠感と下肢筋力低下があるが、病棟内での歩行は見守りレベルで可能。人工肛門のパウチ交換手順のトレーニングを始めた。入院前と同じ部署への復帰を希望している。この患者に対する作業療法の初期対応で最も適切なのはどれか。
  1. 1.高負荷の持久力訓練を行う。
  2. 2.食事摂取量を半分に減らすように助言する。
  3. 3.人工肛門の自己管理指導は看護師に任せる。
  4. 4.早期復職に向けて作業環境の現地評価を行う。
  5. 5.活動と休息のバランスを考慮したプログラムを行う。

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正答:5 活動と休息のバランスを考慮したプログラムを行う。

抗がん剤治療中で倦怠感・下肢筋力低下がある患者への初期対応として、過負荷を避けながらエネルギー保存(エネルギーコンサベーション)の視点でプログラムを組むことが最優先される。

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第61回 午後第7問✓ 正解
65歳の女性。台所の段差でつまずき転倒し、左大腿骨近位部骨折。後方進入法にて人工骨頭置換術を施行し、自宅退院に向けて作業療法を開始した。この患者のADL指導の内容で適切なのはどれか。
  1. 1.靴下を履く。
  2. 2.足の爪を切る。
  3. 3.階段を上がる。
  4. 4.杖を使用する。
  5. 5.床の物を拾う。

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正答:4 杖を使用する。

後方進入法の人工骨頭置換術後は、股関節の屈曲・内転・内旋の複合動作(後方脱臼肢位)を避けることが最重要の脱臼予防原則。

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第61回 午後第8問✓ 正解
46歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅴ、手指Ⅴ、下肢Ⅴ。発症後7か月が経過し、認知機能はMMSEが27点。既に退院し、父母と同居している。発症前は内装業に従事していたが、同職での復職が困難であるため、外来での復職支援を行うことになった。作業療法士の対応で最も適切なのはどれか。
  1. 1.運動機能の改善を目指す。
  2. 2.雇用されたら支援を終了する。
  3. 3.職場環境での職業評価を行う。
  4. 4.通勤には家族の付き添いを薦める。
  5. 5.就労準備は課題がなくなるまで続ける。

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正答:3 職場環境での職業評価を行う。

Brunnstrom上肢Ⅴ・手指Ⅴ・下肢Ⅴと高い回復を示し、MMSE 27点で認知機能も保たれている。

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第61回 午後第11問✓ 正解
64歳の女性。Parkinson病。Hoehn&Yahrの重症度分類ステージⅢ。薬物コントロールで、屋内での伝い歩きはできている。運動機能の維持を目的とした作業療法で最も適切なのはどれか。
  1. 1.卓球
  2. 2.刺し子
  3. 3.塗り絵
  4. 4.ペグ移動
  5. 5.輪の移動

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正答:5 輪の移動

Hoehn & YahrステージⅢで伝い歩きレベルのParkinson病患者に対し、運動機能維持を目的とした作業療法では、図5に示す「輪の移動」(リング輪移動)が最も適切である。

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第61回 午後第13問✓ 正解
48歳の男性。工場勤務から管理職に抜擢され時間外労働が増えた。精力的に取り組んでいたが、熱心に指導してきた部下の退職を契機に自責的になり、出勤できず、家で寝ていることが増えた。妻の勧めで入院し、薬物療法が開始された。睡眠障害や倦怠感が若干軽減し、入院10日目に作業療法が処方された。導入時面接では返答がスムーズにできず、「動けない」「何もしたくない」「退職したい」と述べた。作業療法士の対応で最も適切なのはどれか。
  1. 1.身体機能を評価する。
  2. 2.導入をいったん中止する。
  3. 3.面接はパラレルな場で行う。
  4. 4.退職について妻と相談するよう勧める。
  5. 5.入院生活チェックリストの記入を促す。

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正答:5 入院生活チェックリストの記入を促す。

うつ病の急性期(入院10日目、倦怠感・睡眠障害が若干改善した段階)では、複雑な評価や高負荷の課題は負担となる。

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第61回 午後第15問✓ 正解
24歳の女性。2年前、大学卒業時に統合失調症で3か月間入院した。退院後、アルバイトを転々とし、1年前に再発し入院した。退院後はデイケアに通所し、就労準備プログラムに参加した。作業でのケアレスミスが多く見られ、スタッフとの面談で「作業を説明されても途中から理解できなくなる。働く自信がない」と語った。この患者の評価で最も適切なのはどれか。
  1. 1.RAS
  2. 2.BACS
  3. 3.意志質問紙
  4. 4.VPI 職業興味検査
  5. 5.役割チェックリスト

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正答:2 BACS

統合失調症の患者が「説明されても途中から理解できなくなる」「ケアレスミスが多い」と訴えており、就労困難の背景に認知機能障害が示唆される。

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第61回 午後第16問✓ 正解
21歳の女性。統合失調症。「誰かに監視されている」と言い、近隣でのトラブルが続いたため精神科に入院となった。入院後、症状は軽減したが、無為の状態が続いており、入院3週目に作業療法が開始された。作業活動中に、「いつも誰かに見られているから、作業活動をやめたい」と申し出た。作業療法士の対応で最も適切なのはどれか。
  1. 1.活動種目を変更する。
  2. 2.作業療法の参加を中止する。
  3. 3.作業活動に集中するように声をかける。
  4. 4.主治医へ報告するために訴えを詳細に聴く。
  5. 5.「見られている」のは勘違いであることを指摘する。

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正答:4 主治医へ報告するために訴えを詳細に聴く。

統合失調症の急性期・亜急性期において「誰かに見られている」という被注察感は精神症状(妄想・幻覚)として重要な情報である。

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第61回 午後第18問✓ 正解
7歳の男児。学校ではじっと座って授業を受けることが苦手で、授業中に立ち上がったり、他児に話しかけたりすることが多い。教科書や提出物の忘れ物も多い。気に入らないことがあると、すぐに感情的になり暴れる行動があり、他児とトラブルを繰り返している。母親に付き添われて精神科を受診し、外来作業療法が開始された。この男児への対応で適切なのはどれか。
  1. 1.言語的な介入を中心に行う。
  2. 2.集団活動には参加させない。
  3. 3.適切な行動ができたら賞賛する。
  4. 4.保護者の関わりを最小限にする。
  5. 5.作業手順は一度に説明するようにする。

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正答:3 適切な行動ができたら賞賛する。

ADHD(注意欠如多動症)の特性に対する支援では、正の強化(ポジティブ強化)が有効であることがエビデンスで示されている。

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第61回 午後第20問✓ 正解
19歳の男性。統合失調症。大学入学後、「頭の中が混乱する」「自分の考えが周囲に知れ渡っている」などと訴え、自室に閉じこもるようになった。心配した家族に付き添われ精神科を受診したところ、入院治療が必要との説明を受け、自ら希望し入院となった。入院3日目に退院の意思を強く訴えたため、精神保健指定医の判断と家族の同意により非自発的入院形態へ変更された。この時点で、自傷他害の恐れはなかった。変更後の入院形態はどれか。
  1. 1.医療保護入院
  2. 2.応急入院
  3. 3.緊急措置入院
  4. 4.措置入院
  5. 5.任意入院

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正答:1 医療保護入院

任意入院で入院後、退院の意思を示したため非自発的入院に変更されている。

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第61回 午後第21問✓ 正解
脳卒中患者の急性期の作業療法で正しいのはどれか。
  1. 1.生活歴の情報収集は不要である。
  2. 2.点滴が抜去されてから開始する。
  3. 3.早期離床で廃用症候群を予防する。
  4. 4.ベッド上のADL訓練は禁忌である。
  5. 5.弛緩性麻痺では関節可動域訓練は不要である。

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正答:3 早期離床で廃用症候群を予防する。

脳卒中急性期の作業療法において、廃用症候群の予防を目的とした早期離床は現在の標準的リハビリテーション指針においても強く推奨されている。

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第61回 午後第28問✓ 正解
作業療法プログラム立案で最も適切なのはどれか。
  1. 1.訓練内容は毎回変更する。
  2. 2.環境調整は退院してから行う。
  3. 3.IADL向上のために機能訓練を優先する。
  4. 4.作業療法士個人の経験に基づき決定する。
  5. 5.成功体験を得られやすいように設定する。

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正答:5 成功体験を得られやすいように設定する。

作業療法プログラムの立案において、成功体験の積み重ねは患者の自己効力感・動機づけを高め、治療継続と機能回復に重要な役割を果たす。

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第61回 午後第33問✓ 正解
リンパ浮腫への対応で正しいのはどれか。
  1. 1.運動療法は禁忌である。
  2. 2.重い物を持つ動作を制限する。
  3. 3.圧迫療法は発症初期には行わない。
  4. 4.締め付けの強い下着の着用を勧める。
  5. 5.保湿は浮腫を悪化させるため避ける。

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正答:2 重い物を持つ動作を制限する。

リンパ浮腫管理において、患肢への過負荷はリンパ管への負担を増大させ浮腫を悪化させるため、重い物を持つ動作の制限は重要な生活指導事項である。

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第61回 午後第35問✓ 正解
倍動肘ヒンジ継手が適応となる切断レベルで最も適切なのはどれか。
  1. 1.上腕切断標準断端
  2. 2.肘離断
  3. 3.前腕極短断端
  4. 4.前腕短断端
  5. 5.前腕長断端

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正答:3 前腕極短断端

倍動肘ヒンジ継手(ダブルアクション肘ヒンジ)は、断端が短く通常の前腕ソケットでの肘屈曲力が不十分な場合に使用される継手であり、前腕極短断端(残存長が前腕全長の35%未満程度)が最も適応となる。

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第61回 午後第38問✓ 正解
精神科作業療法で正しいのはどれか。
  1. 1.外来患者は対象でない。
  2. 2.届け出た専用の施設以外で実施できない。
  3. 3.作業に必要な材料費は患者の個人負担である。
  4. 4.実施時間は患者1人当たり1日40分を標準とする。
  5. 5.1人の作業療法士の取扱い患者数は1日50人以内を標準とする。

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正答:5 1人の作業療法士の取扱い患者数は1日50人以内を標準とする。

精神科作業療法の施設基準・実施基準は診療報酬上の規定として重要。

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第61回 午後第45問✓ 正解
回復期前期のうつ病患者の作業療法で最も適切なのはどれか。
  1. 1.元気を出すように励ます。
  2. 2.こまめに休憩をとるよう促す。
  3. 3.退院後の生活を考えるよう勧める。
  4. 4.他患者と積極的に交流するよう促す。
  5. 5.経験のある作業種目を行うよう勧める。

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正答:2 こまめに休憩をとるよう促す。

うつ病の回復期前期(寛解初期)では、疲労しやすく過活動による再燃リスクがある。

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第51回 午前第3問✓ 正解
35歳の男性。右利き。バイク事故のため救急搬送された。頭部MRIのT2強調像にて両側前頭葉の眼窩面と背外側とに高信号域が認められた。約1か月後に退院。半側空間無視、記憶障害および視知覚障害はないが、脱抑制による職場でのトラブルが続き作業療法を開始した。この患者に行う評価で正しいのはどれか。
  1. 1.BADS
  2. 2.BIT
  3. 3.RBMT
  4. 4.SLTA
  5. 5.VPTA

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正答:1 BADS

両側前頭葉(眼窩面・背外側)の損傷により、脱抑制・衝動制御困難・遂行機能障害が生じている。

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第51回 午前第4問✓ 正解
70歳の女性。頸髄完全損傷で第4頸髄機能残存。認知機能は正常である。受傷後6か月で在宅生活となり、訪問リハビリテーション時に踵部の発赤を認めた。原因として最も考えられるのはどれか。
  1. 1.痙縮
  2. 2.褥瘡
  3. 3.骨萎縮
  4. 4.静脈血栓症
  5. 5.異所性骨化

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正答:2 褥瘡

第4頸髄機能残存(C4)は感覚・運動ともに頸部以下が障害され、自己体位変換能力がない。

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第51回 午前第5問✓ 正解
30歳の女性。左上腕切断(短断端)。図のような能動義手を選択した。この義手を使用して可能な動作はどれか。
  1. 1.ドアノブを回す。
  2. 2.綿棒で耳かきをする。
  3. 3.30kgの米袋を持ち上げる。
  4. 4.エプロンの腰ひもを後ろで結ぶ。
  5. 5.包丁操作のときに野菜を押さえる。

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正答:5 包丁操作のときに野菜を押さえる。

図は上腕能動義手(体内力源式、ハーネス・継手・フックの端末器)。

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第51回 午前第6問✓ 正解
52歳の女性。関節リウマチと診断されて3年が経過した。SteinbrockerのステージⅡ、クラス2。日常生活で両手関節の痛みを訴えている。観察された動作を図に示す。関節保護の指導が必要な動作はどれか。
  1. 1.カップを持つ
  2. 2.茶碗を持つ
  3. 3.テーブルを拭く
  4. 4.フライパンを持つ
  5. 5.ポットで水を注ぐ

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正答:4 フライパンを持つ

関節リウマチの関節保護では「大きな関節で支える」「持続的な強い握りを避ける」「変形を助長する肢位を避ける」が原則。

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第51回 午前第7問✓ 正解
56歳の女性。右利き。脳出血で右片麻痺となり、保存的療法にて発症後7日が経過した。意識は清明。右上肢および手指はBrunnstrom法ステージⅠ。右肩関節に軽度の亜脱臼を認めるが、疼痛や浮腫はない。現時点でこの患者の右上肢に行う治療として最も適切なのはどれか。
  1. 1.筋再教育訓練
  2. 2.利き手交換訓練
  3. 3.間欠的機械圧迫
  4. 4.渦流浴
  5. 5.パンケーキ型装具装着

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正答:1 筋再教育訓練

発症後7日(急性期)、BRSステージⅠ(弛緩性麻痺)の段階では、随意収縮の促通・筋再教育が最優先となる。

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第51回 午前第8問✓ 正解
55歳の男性。脊髄小脳変性症。発症後3年経過。協調運動障害によってSTEF右46点、左48点である。この患者のパーソナルコンピュータ使用に適しているのはどれか。
  1. 1.タイピングエイド
  2. 2.PSB
  3. 3.BFO
  4. 4.キーボードカバー
  5. 5.トラックボールマウス

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正答:4 キーボードカバー

脊髄小脳変性症による協調運動障害(運動失調)が主体で、STEF右46・左48と上肢機能が低下している。

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第51回 午前第9問✓ 正解
57歳の女性。2か月前から夜間に右手の痛みで目が覚めることが続いている。3週前から右の母指示指と中指とにしびれが生じ、近くの整形外科を受診したところ手根管症候群と診断された。保存療法でスプリントを装着することになった。この患者に適したスプリントはどれか。
  1. 1.図1
  2. 2.図2
  3. 3.図3
  4. 4.図4
  5. 5.図5

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正答:1 図1

手根管症候群は手関節部での正中神経絞扼。

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第51回 午前第11問✓ 正解
72歳の男性。肺癌の末期。意識障害はなく見当識良好で在宅生活を行っている。骨転移があり左肩と背部の疼痛を訴え、痛みのため歩行困難と食欲低下がある。まず行うべき対応はどれか。
  1. 1.嚥下訓練
  2. 2.疼痛管理
  3. 3.肩のROM訓練
  4. 4.経管栄養の開始
  5. 5.下肢筋力強化訓練

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正答:2 疼痛管理

癌末期の疼痛は「全般的苦痛(Total Pain)」の中核をなし、疼痛が未管理のままでは歩行訓練・嚥下訓練・ADL訓練はいずれも実施不可能。

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第51回 午前第16問✓ 正解
37歳の女性。境界性パーソナリティ障害。高校卒業後、アルバイトをしていたが、気に入らないことがあると急に家出することを繰り返すため仕事は長続きしなかった。薬物療法と同時に外来作業療法が開始となった。作業療法の目的で適切なものはどれか。2つ選べ。
  1. 1.居場所をつくる。
  2. 2.情緒の安定を図る。
  3. 3.治療者への依存を促す。
  4. 4.衝動性の行動化を促す。
  5. 5.治療者への理想化を促す。

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正答:1・2 居場所をつくる。 / 情緒の安定を図る。

境界性パーソナリティ障害(BPD)の作業療法では、安定した治療関係の構築と情緒調整が主目的となる。

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第51回 午前第17問✓ 正解
40歳の女性。長年のアルコール摂取による肝硬変、膵炎および2次性糖尿病の合併症がある。飲酒を継続し家事ができなくなったことにより夫婦間の口論が多くなり、夫に連れられて精神科を受診し、入院となった。離脱症状が治まり、作業療法が開始された。作業療法士の支援で適切なのはどれか。
  1. 1.SSTを実施する。
  2. 2.他者との協調行動を促す。
  3. 3.酒害に関する心理教育を行う。
  4. 4.作業療法士への依存は容認する。
  5. 5.作業に対する頑張りを強化する。

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正答:3 酒害に関する心理教育を行う。

アルコール依存症の作業療法では、依存の問題への病識・洞察の形成が基盤となる。

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第51回 午前第29問✓ 正解
作業療法実践の枠組み〈Occupational Therapy Practice Framework;OTPF〉が示す作業療法の領域で、文脈〈Context〉に含まれないのはどれか。
  1. 1.個人的な状況
  2. 2.時間的な状況
  3. 3.社会的な状況
  4. 4.身体的な状況
  5. 5.文化的な状況

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正答:4 身体的な状況

OTPFにおける「文脈(Context)」には個人的・時間的・社会的・文化的・仮想的・物理的環境などが含まれるが、「身体的(physical)な状況」は文脈ではなく、クライエント因子(体機能・身体構造)に分類される。

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第51回 午前第32問✓ 正解
高次脳機能障害と治療法の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1.記憶障害 ――――――― 自律訓練法
  2. 2.失行症 ――――――― 回想法
  3. 3.純粋失読 ――――――― 認知行動療法
  4. 4.遂行機能障害 ――――― 間隔伸長法
  5. 5.半側空間無視 ――――― プリズム適応療法

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正答:5 半側空間無視 ――――― プリズム適応療法

プリズム適応療法(Prism Adaptation Therapy)は、光軸をずらすプリズム眼鏡を装着してリーチ動作を繰り返し行い、半側空間無視を改善する神経科学的根拠のある治療法。

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第51回 午前第33問✓ 正解
軽度認知障害〈MCI〉と診断された患者に対し外来作業療法を開始する際の対応で最も優先すべきなのはどれか。
  1. 1.記憶低下に対する不安の軽減
  2. 2.記憶障害の改善
  3. 3.身辺動作の改善
  4. 4.攻撃性の軽減
  5. 5.徘徊の軽減

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正答:1 記憶低下に対する不安の軽減

軽度認知障害(MCI)は認知症には至っていないが認知機能低下が自覚・他覚される段階。

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第51回 午前第34問✓ 正解
Hoehn & Yahr の重症度ステージⅢレベルの Parkinson 病への作業療法で適切なのはどれか。
  1. 1.車椅子操作
  2. 2.ポータブルトイレの導入
  3. 3.音声入力によるパソコン操作
  4. 4.棒体操による頸部体幹伸展運動
  5. 5.机上での細かいビーズを用いた手芸

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正答:4 棒体操による頸部体幹伸展運動

Hoehn & Yahr ステージⅢは「両側性障害+姿勢反射障害があるが、日常生活はある程度自立」の段階。

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第51回 午前第35問✓ 正解
自助具と病態の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1.透明文字盤 ─── 片麻痺
  2. 2.レバー式水道栓 ─── 関節リウマチ
  3. 3.足用吸盤付きブラシ ─── 頸髄完全損傷
  4. 4.ソックスエイド ─── アテトーゼ型脳性麻痺
  5. 5.万能カフ ─── 進行性筋ジストロフィー

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正答:2 レバー式水道栓 ─── 関節リウマチ

関節リウマチでは手指・手関節の関節保護が必要。

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第51回 午前第36問✓ 正解
車椅子の走行介助で誤っているのはどれか。
  1. 1.緩斜面は前向きでキャスターを上げて下る。
  2. 2.段差は後ろ向きでキャスターを上げて昇る。
  3. 3.不整地面はキャスターを上げて走行する。
  4. 4.段差は後ろ向きに降りる。
  5. 5.坂道は後ろ向きで上る。

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正答:5 坂道は後ろ向きで上る。

車椅子の坂道上りは後ろ向きではなく前向きで行う。

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第51回 午前第42問✓ 正解
胸が締めつけられる感じ、死んでしまうのではないかという強い不安、動悸、息苦しさなどが突然起こると訴える患者に対する症状軽減を目的としたプログラムとして最も適切なのはどれか。
  1. 1.SST
  2. 2.散歩
  3. 3.絵画
  4. 4.レクリエーション
  5. 5.リラクセーション

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正答:5 リラクセーション

「胸の締めつけ・死の恐怖・動悸・息苦しさが突然起こる」はパニック発作の典型。

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第51回 午前第46問✓ 正解
うつ病の急性期における対応で正しいのはどれか。
  1. 1.未解決の重要事項の処理を勧める。
  2. 2.うつ病の診断であることを説明する。
  3. 3.自殺のリスクがあるので自殺を話題にしない。
  4. 4.修正型電気けいれん療法〈m−ECT〉は禁忌である。
  5. 5.器質的疾患が原因の場合には抗うつ薬による治療を行わない。

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正答:2 うつ病の診断であることを説明する。

急性期のうつ病対応の基本は、まず正確な病名を伝え(病気であることの説明)、「治療可能な疾患である」という見通しを示すことで安心感を提供する。

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第51回 午前第47問✓ 正解
作業療法導入時の注意欠如・多動性障害の患者に対する配慮として正しいのはどれか。
  1. 1.ルールや禁止事項を数多く設ける。
  2. 2.他者と共同で行う作業を提供する。
  3. 3.失敗体験を基にした動機づけを図る。
  4. 4.不適応反応時の落ち着ける場所を確保する。
  5. 5.周囲からの刺激を受けやすい環境を設定する。

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正答:4 不適応反応時の落ち着ける場所を確保する。

ADHD(注意欠如・多動性障害)の作業療法導入時は、刺激の調整・失敗体験の回避・安心できる環境の確保が基本。

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第51回 午後第4問✓ 正解
24歳の男性。受傷後3か月の頸髄完全損傷。Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類はC6B1。手関節の可動域制限はない。把持動作獲得のための装具として適切なのはどれか。
  1. 1.図1
  2. 2.図2
  3. 3.図3
  4. 4.図4
  5. 5.図5

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正答:1 図1

Zancolli分類C6B1では橈側手根伸筋が実用的に使用できるため、手関節背屈によるテノデーシス作用を利用した把持が可能となる。

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第51回 午後第6問✓ 正解
65歳の男性。脳梗塞で左片麻痺となり1か月が経過した。Brunnstrom法ステージで上肢Ⅳ、手指Ⅳ、下肢Ⅳ。認知機能と感覚とに障害はない。非麻痺側上肢に機能的な問題はない。短下肢装具を用いて屋内歩行が可能。作業療法で適切でないのはどれか。
  1. 1.両手を用いたループ付きタオルによる洗体
  2. 2.立位で左手を用いたズボンの引き上げ
  3. 3.両手で頭上の高さの棚に衣類を収納
  4. 4.左手を用いたテーブルの雑巾がけ
  5. 5.両手を用いたタオルたたみ

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正答:3 両手で頭上の高さの棚に衣類を収納

左片麻痺でBrunnstromステージ上肢Ⅳ・手指Ⅳは、共同運動パターンから部分的に離脱できる段階だが、随意的な分離運動はまだ不完全。

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第51回 午後第7問✓ 正解
67歳の男性。Parkinson病、Hoehn & Yahrの重症度分類ステージⅢ。室内は伝い歩きで屋外は歩行車を用いているが、最近、体幹の前屈傾向がみられ時々つまずいて転倒する。この患者の住環境整備で適切でないのはどれか。
  1. 1.段差の解消
  2. 2.手すりの設置
  3. 3.引き戸の導入
  4. 4.ベッドの導入
  5. 5.毛足の長いじゅうたんの設置

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正答:5 毛足の長いじゅうたんの設置

Parkinson病Hoehn & YahrステージⅢは両側性障害+姿勢反射障害があり、すくみ足・突進歩行・前屈傾向が特徴。

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第51回 午後第9問✓ 正解
在宅療養中のALS患者。筋力は頸部体幹四肢MMT1である。関節拘縮はない。ベッド、車椅子移乗にリフトを導入することとなった。この患者に適した吊り具はどれか。
  1. 1.図1
  2. 2.図2
  3. 3.図3
  4. 4.図4
  5. 5.図5

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正答:2 図2

ALS患者で全身MMT1(わずかな筋収縮のみ、実用的な動作不能)であり、体幹・四肢すべての支持が必要な状態である。

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