PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

理学療法治療学 の一問一答

「理学療法治療学」の過去問から作った一問一答、全60問1問ずつ出るので、答えだと思う選択肢をタップ→正誤判定と正答・解説が出たら「次へ」で次の問題へ。ぜんぶ正解で100%にできるか挑戦しよう。進捗はこの端末に自動保存されます(まとめて見たいときは「一覧で見る」)。

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第61回 午前第3問✓ 正解
52歳の男性。交通事故による下腿切断。完成した義足を図に示す。立脚後期に膝折れが生じた。原因で正しいのはどれか。
  1. 1.前足部が硬すぎる。
  2. 2.靴の踵が低すぎる。
  3. 3.足部が底屈しすぎる。
  4. 4.ソケットが足部に対して後ろすぎる。
  5. 5.ソケットの初期屈曲角が大きすぎる。

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正答:5 ソケットの初期屈曲角が大きすぎる。

下腿義足(PTB式)では、立脚後期に膝が安定して伸展位を保つようアライメントが調整される。

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第61回 午前第4問✓ 正解
70歳の男性。右利き。右脳出血による左片麻痺。発症後2週。運動麻痺は左上下肢とも Brunnstrom 法ステージⅢ、感覚障害は中等度。座位では、右上下肢で座面や床面を押し、図のような姿勢となる。転倒の危険があり、理学療法士が正中位に修正を試みるが抵抗する。平行棒内立位でも同様に右上下肢で押すため身体は左に傾斜し、立位保持要介助である。理学療法を行う上で最も優先する検査はどれか。
  1. 1.SCP
  2. 2.SLTA
  3. 3.TMT
  4. 4.WAIS-Ⅳ
  5. 5.WCST

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正答:1 SCP

非麻痺側(右)の上下肢で床や座面を押して、麻痺側へ倒れ込み、修正に抵抗する。

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第61回 午前第6問✓ 正解
58歳の男性。右脳出血による左片麻痺。発症から3か月経過し、Brunnstrom法ステージでは、左下肢Ⅲで中等度の半側空間無視がみられる。ブレーキのかけ忘れが観察されるが、車椅子とベッド、トイレの移乗動作は自力でできる。下衣をあげること、入浴、階段昇降は介助を要する。平地歩行は杖と装具を使用し、介助で30m歩行することができる。車椅子駆動は可能である。排泄コントロールは良好で食事と整容は自立レベルであった。Barthel Indexで正しいのはどれか。
  1. 1.55点
  2. 2.60点
  3. 3.65点
  4. 4.70点
  5. 5.75点

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正答:3 65点

Barthel Indexは10項目100点満点。

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第61回 午前第9問✓ 正解
80歳の男性。食道癌に対する開胸手術翌日で、経口挿管人工呼吸管理中。鼠径部から高用量の昇圧剤を投与して血圧の安定に努めている。理学療法で最も適切なのはどれか。
  1. 1.能動的座位練習
  2. 2.呼吸筋トレーニング
  3. 3.非上肢支持持久性運動
  4. 4.股関節伸展の関節可動域運動
  5. 5.下肢筋に対する神経筋電気刺激

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正答:5 下肢筋に対する神経筋電気刺激

開胸手術翌日・人工呼吸管理中で、高用量昇圧剤を要する循環不安定な状態である。

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第61回 午前第11問✓ 正解
NICUに入院中の低出生体重児。在胎週数30週。腹臥位での姿勢を図に示す。この児に対する適切なポジショニングはどれか。2つ選べ。
  1. 1.頭部伸展位
  2. 2.体幹伸展位
  3. 3.肩甲帯前方突出位
  4. 4.肩関節外転位
  5. 5.股関節内外転中間位

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正答:3・5 肩甲帯前方突出位 / 股関節内外転中間位

低出生体重児(在胎30週)は伸展位・外転位(カエル様肢位)をとりやすい。

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第61回 午前第14問✓ 正解
60歳の男性。末梢動脈疾患。Fontaine分類Ⅱ度。連続歩行距離が低下しているが、歩行時以外の疼痛はなく、足部の変形は見られない。この患者の連続歩行能力改善に最も適切な理学療法はどれか。
  1. 1.寒冷療法
  2. 2.足底挿板作製
  3. 3.トレッドミル歩行練習
  4. 4.コンプレッションポンプ
  5. 5.下肢他動的関節可動域運動

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正答:3 トレッドミル歩行練習

末梢動脈疾患Fontaine分類Ⅱ度は間欠性跛行の段階。

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第61回 午前第15問✓ 正解
74歳の女性。起床時に突然回転性めまいを生じ受診したところ、良性発作性頭位めまい症と診断された。発症2日で、寝返り時や起き上がり時に一過性の回転性めまい症状はあるが、歩行安定性に問題はない。理学療法で適切なのはどれか。
  1. 1.Epley法を行う。
  2. 2.枕歩行練習を行う。
  3. 3.閉眼でのバランス練習を行う。
  4. 4.頭部回旋を伴わない動作方法を指導する。
  5. 5.等尺性運動を用いた頸部の筋力増強練習を行う。

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正答:1 Epley法を行う。

良性発作性頭位めまい症(BPPV)は半規管内に迷入した耳石が原因で、頭位変換で一過性の回転性めまいを生じる。

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第61回 午前第17問✓ 正解
45歳の男性。筋萎縮性側索硬化症。発症から半年経過しているが、ADLは自立している。主に下肢の筋力低下および鶏歩が認められる。理学療法で最も適切なのはどれか。
  1. 1.車椅子操作の練習
  2. 2.下肢の漸増抵抗運動
  3. 3.両松葉杖での歩行練習
  4. 4.下肢に対する感覚再教育
  5. 5.プラスチックAFOを装着した歩行練習

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正答:5 プラスチックAFOを装着した歩行練習

筋萎縮性側索硬化症(ALS)は進行性で、過用(オーバーユース)による筋疲労を避けることが原則。

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第61回 午前第18問✓ 正解
58歳の男性。身長160cm、体重90kg、腹囲120cm、血圧150/90mmHg。産業医よりメタボリックシンドロームに対する運動を習慣づけるよう指示された。最も適切な運動形式はどれか。
  1. 1.階段昇降
  2. 2.自転車エルゴメーター
  3. 3.腹筋筋力トレーニング
  4. 4.プランク
  5. 5.ランニング

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正答:2 自転車エルゴメーター

メタボリックシンドロームに対しては内臓脂肪を減らす有酸素運動を習慣化することが基本。

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第61回 午前第23問✓ 正解
COPDのADL動作で最も息切れが生じやすいのはどれか。
  1. 1.食事
  2. 2.洗髪
  3. 3.排尿
  4. 4.歯磨き
  5. 5.ズボンの着脱

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正答:2 洗髪

COPD患者では、上肢を挙上し続ける動作や息を止めて行う動作で息切れが強くなる。

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第61回 午前第24問✓ 正解
両側支柱付き長下肢装具の適合判定で正しいのはどれか。
  1. 1.外側支柱の高さは大転子である。
  2. 2.下腿半月の位置は腓骨頭から5〜6cm下である。
  3. 3.膝継手の位置は大腿骨顆部の2〜3cm下である。
  4. 4.足継手の位置は内果と外果の中央を結ぶ線である。
  5. 5.大腿下位半月と膝継手の位置は下腿半月と膝継手までの距離と等しい。

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正答:5 大腿下位半月と膝継手の位置は下腿半月と膝継手までの距離と等しい。

両側支柱付き長下肢装具(KAFO)の適合では、膝継手を基準に大腿下位半月までの距離と下腿(上位)半月までの距離を等しくすることで、半月が均等に大腿・下腿を支持し、てこの安定性が得られる。

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第61回 午前第32問✓ 正解
加齢による筋萎縮の理学療法で最も適切なのはどれか。
  1. 1.短期間で集中的に実施する。
  2. 2.TypeⅠ線維の筋力向上を優先する。
  3. 3.抗重力筋の筋力トレーニングを実施する。
  4. 4.集団運動は併存疾患のない者を対象とする。
  5. 5.レジスタンス運動は最大負荷の90%で実施する。

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正答:3 抗重力筋の筋力トレーニングを実施する。

加齢性筋萎縮(サルコペニア)では、姿勢保持や立ち上がりに働く抗重力筋(大腿四頭筋・殿筋・脊柱起立筋など)の強化が、転倒予防・ADL維持に直結するため最も適切です。

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第61回 午前第34問✓ 正解
装具と疾患の組合せで適切なのはどれか。
  1. 1.pogo-stick装具 ─────── 脳性麻痺
  2. 2.交互歩行装具〈RGO〉──── 二分脊椎(機能残存レベルT10)
  3. 3.コックアップ・スプリント ── 正中神経麻痺
  4. 4.短下肢装具(足関節底屈制動式)─ 脳卒中片麻痺(下肢BrunnstromステージⅤ)
  5. 5.ハロー・ベスト ──────── 腰部脊柱管狭窄症

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正答:4 短下肢装具(足関節底屈制動式)─ 脳卒中片麻痺(下肢BrunnstromステージⅤ)

脳卒中片麻痺で下肢BrunnstromステージⅤ程度の分離運動が出てくると、遊脚期の下垂足や踵接地時の安定性確保のため底屈制動式短下肢装具が適応となり、正しい組合せです。

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第61回 午前第41問✓ 正解
大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン2020年改訂版(日本循環器学会)に基づく、大動脈解離のリハビリテーション治療の開始基準において、患者のバイタルサインと管理状態の組合せで基準範囲内にあるのはどれか。
  1. 1.RASS ─────────── -1
  2. 2.体温 ─────────── 38.8℃
  3. 3.呼吸数 ─────────── 38回/分
  4. 4.酸素飽和度〈SaO₂〉────── 85%
  5. 5.吸入酸素濃度〈FiO₂〉────── 0.7

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正答:1 RASS ─────────── -1

大動脈解離のリハ開始基準では、過度の鎮静・興奮がなく循環・呼吸が安定していることが求められます。

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第61回 午前第43問✓ 正解
術後廃用症候群と予防の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1.筋萎縮 ────────── ベッド上ポジショニング
  2. 2.骨萎縮 ────────── 弾性ストッキング
  3. 3.関節拘縮 ──────── 下肢外転枕
  4. 4.静脈血栓症 ──────── ティルトテーブル〈斜面台〉立位
  5. 5.起立性低血圧 ──────── ヘッドアップ〈ギャッチアップ〉座位

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正答:5 起立性低血圧 ──────── ヘッドアップ〈ギャッチアップ〉座位

長期臥床による起立性低血圧の予防には、段階的に頭部を挙上してヘッドアップ(ギャッチアップ)座位を進め、循環調節を慣らしていくことが有効です。

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第61回 午前第45問✓ 正解
呼吸に対する腹臥位の効果で正しいのはどれか。
  1. 1.上部胸式呼吸を促進する。
  2. 2.左舌区からの排痰を促す。
  3. 3.座位に比べて肺活量が増加する。
  4. 4.立位に比べて換気は肺尖部に多く分布する。
  5. 5.背臥位に比べて肺の腹側に血流が多く分布する。

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正答:5 背臥位に比べて肺の腹側に血流が多く分布する。

腹臥位では重力により下側(腹側)に血流が多く分布し、同時に換気も比較的均等化されることで換気血流比が改善し、酸素化が向上します(重症呼吸不全の腹臥位療法の根拠)。

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第61回 午前第46問✓ 正解
関節リウマチに対する理学療法で最も適切なのはどれか。
  1. 1.等尺性運動で筋力を維持する。
  2. 2.関節強直では関節可動域運動を行う。
  3. 3.ムチランス変形では他動運動を行う。
  4. 4.活動期の痛みに対して温熱療法を行う。
  5. 5.環軸椎亜脱臼では頸椎可動域運動を行う。

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正答:1 等尺性運動で筋力を維持する。

関節リウマチでは関節への負担を抑えつつ筋力を保つことが重要で、関節を動かさず筋収縮を行う等尺性運動が最も適切です。

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第61回 午前第83問✓ 正解
多発性硬化症のリハビリテーション治療で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1.痙縮に対して温熱療法を行う。
  2. 2.筋力低下に対して1RMを反復し強化する。
  3. 3.運動失調に対して重錘を負荷して練習を行う。
  4. 4.視野欠損に対して照明などの環境整備を行う。
  5. 5.歩行障害に対して早期から下肢装具を作製する。

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正答:3・4 運動失調に対して重錘を負荷して練習を行う。 / 視野欠損に対して照明などの環境整備を行う。

多発性硬化症(MS)は脱髄性疾患で、運動失調・視神経炎・易疲労性が特徴です。

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第61回 午後第3問✓ 正解
70歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅱ、下肢Ⅲ。重度の感覚障害と右肩関節に亜脱臼を認める。T字杖で室内歩行は自立している。ADL指導で最も正しいのはどれか。
  1. 1.ベット上で起き上がる。
  2. 2.浴槽に入る。
  3. 3.シャツを着る。
  4. 4.床から立ち上がる。
  5. 5.階段を上る。

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正答:3 シャツを着る。

重度感覚障害と肩関節亜脱臼を伴う重度上肢麻痺(BrunnstromⅡ)の症例。

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第61回 午後第5問✓ 正解
58歳の男性。飲酒後に自宅ソファーで寝てしまい、起床時に右手が動かなくなったことを主訴に受診。橈骨神経麻痺(高位型)と診断された。長橈側手根伸筋より遠位の橈骨神経支配の筋はMMTで0〜1レベルであった。1か月後も自然回復を認めなかったため、上肢装具を作製することになった。作製する装具で最も適切なのはどれか。
  1. 1.図1
  2. 2.図2
  3. 3.図3
  4. 4.図4
  5. 5.図5

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正答:4 図4

高位型橈骨神経麻痺で長橈側手根伸筋より遠位(総指伸筋・固有示指伸筋・長母指伸筋など)が麻痺し、下垂手(drop hand)となる。

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第61回 午後第7問✓ 正解
65歳の女性。左変形性股関節症。3年前からの左股関節痛に対して、後方進入法で人工股関節置換術を受けた。術後のX線写真(別冊No. 1)を別に示す。手術後3週までの患側下肢に対する理学療法で正しいのはどれか。
  1. 1.術後3週は免荷とする。
  2. 2.術後3日はベッド上安静とする。
  3. 3.術後翌日から筋力増強運動を開始する。
  4. 4.立ち上がり動作は股関節内旋位で行う。
  5. 5.術後2週は股関節を45度以上屈曲しない。

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正答:3 術後翌日から筋力増強運動を開始する。

X線で左股関節に人工股関節(THA)を認める。

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第61回 午後第8問✓ 正解
70歳の女性。COPD。自宅療養中でADLは自立しているが、自宅内の動作でたびたび息切れが生じている。呼吸困難感を減少させる生活指導で正しいのはどれか。
  1. 1.寝具は布団にする。
  2. 2.階段では吸気時に昇段する。
  3. 3.洗濯物は肩よりも低い位置に干す。
  4. 4.荷物は前かがみの姿勢で持ち上げる。
  5. 5.浴室に低いシャワーチェアを設置する。

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正答:3 洗濯物は肩よりも低い位置に干す。

COPDでは上肢挙上(肩より高い位置での作業)が呼吸補助筋を使えなくし息切れを増悪させる。

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第61回 午後第9問✓ 正解
78歳の男性。肝癌に対する開腹術後2日。術前評価でBMI 17.0、%1秒量70%、%肺活量75%、喫煙歴はBrinkman指数1,000であった。呼吸器合併症を予防するための理学療法で最も適切なのはどれか。
  1. 1.口すぼめ呼吸を指導する。
  2. 2.ベッドの頭側を10度起こす。
  3. 3.満腹時に運動するように指導する。
  4. 4.創痛のため咳嗽をしないように指導する。
  5. 5.術後1週まではベッド上での体位排痰法に努める。

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正答:1 口すぼめ呼吸を指導する。

低BMI・閉塞性換気障害(%1秒量70%)・拘束性傾向(%肺活量75%)・高度喫煙歴(Brinkman指数1000)の開腹術後で、術後肺合併症(無気肺・肺炎)のリスクが極めて高い。

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第61回 午後第10問✓ 正解
14歳の女子。運動器学校検診で側弯が指摘され、整形外科を受診。画像検査で胸椎カーブ35度の思春期特発性側弯症と診断された。画像(別冊No. 2)を別に示す。医師より装具療法の適応が示された。この症例に対する装具療法の選択で最も適切なのはどれか。
  1. 1.Jewett装具
  2. 2.SOMIブレース
  3. 3.胸腰仙椎装具(軟性)
  4. 4.ボストンブレース
  5. 5.ミルウォーキーブレース

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正答:4 ボストンブレース

X線で胸椎を頂椎とする側弯を認める思春期特発性側弯症(Cobb角35度)。

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第61回 午後第14問✓ 正解
62歳の男性。2型糖尿病の発症から20年が経過している。歩行は自立していた。2か月前から両足部のしびれ感を自覚し、数日前に右足部第1指が暗赤色になっているのに気付き受診した。両下肢に皮膚潰瘍はないが、感覚鈍麻を認めた。理学療法で最も適切なのはどれか。
  1. 1.寒冷療法を行う。
  2. 2.前足部の免荷を行う。
  3. 3.できるだけ速く歩くことを勧める。
  4. 4.右足関節の関節可動域運動は控える。
  5. 5.歩行時には左足を右より前に出すよう指導する。

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正答:2 前足部の免荷を行う。

糖尿病罹病20年・末梢神経障害(しびれ・感覚鈍麻)に加え、第1趾の暗赤色変化は虚血/壊疽の前段階を示す。

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第61回 午後第15問✓ 正解
54歳の男性。6年前に左被殻出血の既往がある。立位時の様子を示す。下肢痙縮に対するボツリヌス療法の投与筋で適切なのはどれか。
  1. 1.後脛骨筋
  2. 2.前脛骨筋
  3. 3.短腓骨筋
  4. 4.長腓骨筋
  5. 5.長母指伸筋

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正答:1 後脛骨筋

被殻出血後の下肢痙縮による尖足内反(内反尖足)の症例。

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第61回 午後第17問✓ 正解
6歳8か月の女児。痙直型両麻痺。床上の座位は体幹が崩れるため座位保持ができない。立位保持や移乗にはいずれも介助が必要である。屋内は車輪付きの歩行器を使用して介助で10mほど移動できる。学校や屋外移動は介助者による手動車椅子での移送、または電動車椅子を自立操作している。GMFCSによるレベルはどれか。
  1. 1.レベルⅠ
  2. 2.レベルⅡ
  3. 3.レベルⅢ
  4. 4.レベルⅣ
  5. 5.レベルⅤ

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正答:4 レベルⅣ

痙直型両麻痺でGMFCS(粗大運動能力分類システム)の判定。

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第61回 午後第18問✓ 正解
83歳の男性。大動脈弁狭窄症に対するTAVI術後。自転車エルゴメーターの運動療法で、連続して一定の負荷強度を加えると下肢疲労と血圧の上昇が顕著となるため、高強度負荷のペダル運動45秒と低強度でのペダル運動90秒を交互に組合せて実施した。この負荷様式で正しいのはどれか。
  1. 1.Ramp負荷
  2. 2.インターバルトレーニング
  3. 3.コンディショニング
  4. 4.サーキットトレーニング
  5. 5.多段階漸増負荷

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正答:2 インターバルトレーニング

高強度のペダル運動45秒と低強度のペダル運動90秒を交互に繰り返す負荷様式は、運動と回復(低強度)を交互に組み合わせるインターバルトレーニングである。

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第61回 午後第19問✓ 正解
8歳の男児。二分脊椎。麻痺レベルはL5。装具なしでも歩行可能であるが、バランスを崩し不安定である。歩行を安定させるため筋力増強運動を行う。増強する筋で最優先するのはどれか。
  1. 1.腸腰筋
  2. 2.大殿筋
  3. 3.中殿筋
  4. 4.大腿四頭筋
  5. 5.前脛骨筋

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正答:3 中殿筋

二分脊椎で麻痺レベルL5。

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第61回 午後第22問✓ 正解
松葉杖の一般的な設定で正しいのはどれか。
  1. 1.肘関節を伸展位で握る。
  2. 2.握りの高さは大転子とする。
  3. 3.脇当てと腋窩を隙間なく設定する。
  4. 4.杖は身長から50cm引いた長さとする。
  5. 5.杖先は立位でつま先の前方5cmに置く。

▼ 答えだと思う選択肢をタップ

正答:2 握りの高さは大転子とする。

松葉杖の標準的設定を問う。

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第61回 午後第25問✓ 正解
Guillain-Barré症候群で適切なのはどれか。
  1. 1.深部腱反射は亢進する。
  2. 2.小児期に多い疾患である。
  3. 3.神経伝導速度は保たれる。
  4. 4.感覚障害は四肢中枢部に強くみられる。
  5. 5.呼吸器の感染症を契機に発症することが多い。

▼ 答えだと思う選択肢をタップ

正答:5 呼吸器の感染症を契機に発症することが多い。

Guillain-Barré症候群(GBS)は急性炎症性脱髄性多発神経炎で、先行感染(上気道感染や胃腸炎)の1〜3週後に発症することが多い。

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第61回 午後第34問✓ 正解
図の装具で治療する疾患はどれか。
  1. 1.脳性麻痺
  2. 2.Down症候群
  3. 3.先天性内反足
  4. 4.筋ジストロフィー
  5. 5.発育性股関節形成不全

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正答:5 発育性股関節形成不全

図の装具は両肩から吊り下げたベルトで両股関節を屈曲・外転位に保持するリーメンビューゲル(Pavlik harness)です。

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第61回 午後第43問✓ 正解
リンパ浮腫の複合的治療で最も適切なのはどれか。
  1. 1.体重管理を行う。
  2. 2.運動は圧迫を解除して行う。
  3. 3.皮膚は乾燥した状態を保つよう指導する。
  4. 4.疾患に関わらず用手的リンパドレナージは実施可能である。
  5. 5.多層包帯法による圧迫は患者本人が実施しないよう指導する。

▼ 答えだと思う選択肢をタップ

正答:1 体重管理を行う。

リンパ浮腫の複合的治療では、肥満が浮腫を悪化させるため体重管理(適正体重の維持)が重要なセルフケアの一つです。

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第61回 午後第49問✓ 正解
パソコン作業における筋骨格系障害の予防で最も適切なのはどれか。
  1. 1.3時間したら休憩を取る。
  2. 2.眼とディスプレイとの距離は30cmとする。
  3. 3.椅子の座面が高い場合は足置き用の台を使用する。
  4. 4.キーボードは肘関節が完全伸展する位置に設置する。
  5. 5.眼の高さはディスプレイの下端になるように調整する。

▼ 答えだと思う選択肢をタップ

正答:3 椅子の座面が高い場合は足置き用の台を使用する。

VDT作業(パソコン作業)では、座面が高く足が床に着かない場合、足置き台を用いて足底を安定させることで姿勢が安定し、下肢や体幹への負担を軽減できます。

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第51回 午前第10問✓ 正解
70歳の男性。15年前の脳出血による右痙性片麻痺。右尖足に対して機能的電気刺激を行うこととした。刺激部位として適切なのはどれか。
  1. 1.A
  2. 2.B
  3. 3.C
  4. 4.D
  5. 5.E

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正答:1 A

尖足(足関節背屈不能)の改善には背屈筋である前脛骨筋を収縮させる必要があります。

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第51回 午前第13問✓ 正解
他の筋への影響を最小限にしてハムストリングスの伸張運動を行う場合、適切でないのはどれか。
  1. 1.図1
  2. 2.図2
  3. 3.図3
  4. 4.図4
  5. 5.図5

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正答:1 図1

ハムストリングス単独の伸張には、骨盤を固定し膝伸展位で股関節を屈曲させる肢位が適します。

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第51回 午前第15問✓ 正解
45歳の男性。筋萎縮性側索硬化症。発症から1年経過している。ADLは自立しているが、主に下肢の筋力低下、バランス不良および鶏歩が認められる。理学療法で適切なのはどれか。
  1. 1.車椅子操作の練習
  2. 2.下肢の漸増抵抗運動
  3. 3.両松葉杖での歩行練習
  4. 4.感覚再教育によるバランス練習
  5. 5.プラスチックAFOを装着した歩行練習

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正答:5 プラスチックAFOを装着した歩行練習

ALSは進行性の運動ニューロン疾患で、過用性筋力低下を避けつつ残存機能でのADL維持を図ります。

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第51回 午前第18問✓ 正解
右外側肺底区の痰に対する体位排痰法(体位ドレナージ)で最も適切な体位はどれか。
  1. 1.腹臥位
  2. 2.45度前方へ傾けた側臥位
  3. 3.背臥位
  4. 4.側臥位
  5. 5.45度後方へ傾けた側臥位

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正答:4 側臥位

排痰の体位ドレナージは、対象区域を上方(重力で気管支に向かう向き)に置きます。

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第51回 午前第19問✓ 正解
24歳の女性。2日前に室内での火災に巻き込まれ救急搬送された。35%の範囲の熱傷と診断され入院中。意識は清明。顔面から前頸部も受傷し煤のような色の痰がでる。肩甲帯から上腕にかけては植皮が必要な状態。骨盤と下肢とに傷害はみられない。この時期の理学療法として適切なのはどれか。
  1. 1.患部局所の浮腫に対する弾性包帯による持続圧迫
  2. 2.下肢に対する80%MVCでの筋力増強
  3. 3.背臥位での持続的な頸部伸展位の保持
  4. 4.尖足予防のための夜間装具の装着
  5. 5.squeezingによる排痰

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正答:5 squeezingによる排痰

顔面・前頸部熱傷で煤様の痰がある=気道熱傷(吸入損傷)が疑われ、気道分泌物の貯留・無気肺のリスクが高い状態です。

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第51回 午前第25問✓ 正解
脳卒中片麻痺に対する斜面台を用いた運動療法の目的で適切でないのはどれか。
  1. 1.内反尖足の予防
  2. 2.立位感覚の向上
  3. 3.覚醒レベルの向上
  4. 4.体幹筋筋力の維持
  5. 5.膝関節伸展筋の痙縮抑制

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正答:5 膝関節伸展筋の痙縮抑制

斜面台(チルトテーブル)での起立は、内反尖足の予防、立位感覚や覚醒の向上、体幹筋の賦活などが目的です。

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第51回 午前第26問✓ 正解
左半側空間無視の治療法として適切でないのはどれか。
  1. 1.視覚探索練習
  2. 2.体幹の右への回旋
  3. 3.プリズム適応療法
  4. 4.後頸部経皮的通電刺激
  5. 5.カロリック刺激〈Caloric stimulation〉

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正答:2 体幹の右への回旋

左半側空間無視は右大脳半球損傷で生じ、左空間を認識できなくなる病態です。

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第51回 午前第32問✓ 正解
末梢性めまいに対する理学療法で適切なのはどれか。
  1. 1.めまいを生じないよう服薬後に運動療法を行う。
  2. 2.椎骨脳底動脈循環不全に準じた運動療法を行う。
  3. 3.Ménière病にはEpley法が有効である。
  4. 4.回復期には注視眼振が出現しやすいので固視を促す運動を行う。
  5. 5.寝返りや振り向き動作などによる回転刺激で前庭代償を促す。

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正答:5 寝返りや振り向き動作などによる回転刺激で前庭代償を促す。

末梢性めまいの理学療法(前庭リハビリ)は、あえて回転刺激や頭位変換を行い中枢の前庭代償を促進することが原則です。

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第51回 午前第33問✓ 正解
脊髄損傷患者(第5頸髄節まで機能残存)が可能な動作はどれか。2つ選べ。
  1. 1.肩関節外転
  2. 2.肘関節伸展
  3. 3.前腕回外
  4. 4.手関節背屈
  5. 5.指伸展

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正答:1・3 肩関節外転 / 前腕回外

第5頸髄節(C5)まで機能残存の脊髄損傷では、三角筋・上腕二頭筋・回外筋が働きます。

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第51回 午前第39問✓ 正解
神経筋再教育について正しいのはどれか。
  1. 1.随意運動を促通する。
  2. 2.他動運動を用いることはない。
  3. 3.骨関節障害には適用できない。
  4. 4.意識がない状態でも適用できる。
  5. 5.完全脱神経筋の治療として有効である。

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正答:1 随意運動を促通する。

神経筋再教育は、感覚入力や抵抗・促通手技を用いて正常な随意運動パターンの再獲得を促す治療です。

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第51回 午前第40問✓ 正解
極超短波治療の図を示す。aに対するbの強度はどれか。
  1. 1.1/2
  2. 2.1/4
  3. 3.1/6
  4. 4.1/8
  5. 5.1/16

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正答:4 1/8

距離は10cm→20cmと2倍になり、逆二乗の法則で強度は(1/2)²=1/4に減衰します。

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第51回 午後第7問✓ 正解
79歳の女性。脳卒中後の左片麻痺。プラスチックAFOを装着してT字杖歩行が可能である。装具は足尖までの長さで足継手はない。Brunnstrom法ステージでは上肢Ⅳ、下肢Ⅴ。左立脚後期が歩行周期の中で極端に短く安定性も低下している。歩容を改善するために有用な方法はどれか。
  1. 1.外側フレアを付ける。
  2. 2.足部のベルクロの固定を緩める。
  3. 3.装具の高さを下腿中央付近まで低くする。
  4. 4.装具の中足指節関節部から遠位部を切除する。
  5. 5.足関節部の固定性を強化(コリュゲーション)する。

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正答:4 装具の中足指節関節部から遠位部を切除する。

足尖までの長さで足継手のないプラスチックAFOは、立脚後期(蹴り出し)でMP関節の背屈が妨げられ、踵離地〜前遊脚が出にくくなります。

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第51回 午後第10問✓ 正解
52歳の女性。関節リウマチ。発症して17年が経過している。手指関節に痛みを訴えており、図のような変形がみられる。手指に対する最も適切な物理療法はどれか。
  1. 1.超音波
  2. 2.遠赤外線
  3. 3.極超短波
  4. 4.パラフィン浴
  5. 5.ホットパック

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正答:4 パラフィン浴

発症17年の関節リウマチで手指に高度な変形(スワンネック・尺側偏位など)がみられます。

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第51回 午後第11問✓ 正解
35歳の男性。実業団の長距離選手だったが、ランニング中の交通事故で左脛骨中央部での下腿切断となった。切断術後4週が経過し、左膝関節に軽度の側方不安定性と軽度の筋力低下があるものの、断端は成熟し皮膚の状態は良好となった。スポーツ復帰を念頭に義足を製作することとした。最適なソケットはどれか。
  1. 1.大腿コルセット付きソケット
  2. 2.くさび付きソケット
  3. 3.カフベルト付きソケット
  4. 4.PTBソケット
  5. 5.シリコンライナー付きソケット

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正答:5 シリコンライナー付きソケット

実業団選手のスポーツ復帰を目標とする下腿切断で、断端は成熟・皮膚良好ですが膝に軽度の側方不安定性があります。

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第51回 午後第12問✓ 正解
義足での歩行練習開始後、義足側の立脚初期に過度の膝屈曲がみられた。原因として考えられるのはどれか。
  1. 1.左股関節に伸展制限がある。
  2. 2.義足足部の底屈制動が強すぎる。
  3. 3.義足足部のtoe-out角が大きすぎる。
  4. 4.ソケットの初期屈曲角が小さすぎる。
  5. 5.ソケットに対して足部が前方に位置しすぎている。

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正答:2 義足足部の底屈制動が強すぎる。

下腿義足の立脚初期(踵接地直後)に過度の膝屈曲が起こる原因の一つが、足部の底屈制動(ヒールの硬さ)が強すぎることです。

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第51回 午後第17問✓ 正解
37歳の女性。5年前に多発性硬化症と診断。発症当初は再発寛解型であったが、2年前に二次進行型に移行し右痙性片麻痺がある。2週前から右内反尖足位の痙縮が増悪し、MAS〈modified Ashworth scale〉で段階2である。右足の痙縮に対する治療で適切なのはどれか。
  1. 1.赤外線療法
  2. 2.ホットパック
  3. 3.電気刺激療法
  4. 4.アキレス腱延長術
  5. 5.経頭蓋磁気刺激法

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正答:3 電気刺激療法

多発性硬化症の二次進行型で右内反尖足の痙縮(MAS段階2)に対する治療を選びます。

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第51回 午後第18問✓ 正解
50歳の男性。閉塞性動脈硬化症。300m程度の歩行ごとに下肢の痛みのために5〜6分の休息をとる。座位や立位時に痛むことはない。理学療法で適切なのはどれか。
  1. 1.寒冷療法
  2. 2.極超短波療法
  3. 3.トレッドミル歩行練習
  4. 4.PNFによる最大抵抗運動
  5. 5.弾性ストッキングによる圧迫療法

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正答:3 トレッドミル歩行練習

300m歩行ごとに下肢痛で休息する間欠性跛行は、閉塞性動脈硬化症(ASO)の典型症状です。

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第51回 午後第19問✓ 正解
69歳の男性。肺癌。これまで化学療法を行ったが病状は進行し、経過中に脳転移がみられた。胸部エックス線写真(別冊No.2A)と頭部造影MRI(別冊No.2B)とを別に示す。現在、呼吸に関する自覚症状はないが、全身倦怠感、食思不振および悪心があり、外出する気分になれず自宅に閉じこもる傾向にある。この時期に適切な理学療法はどれか。
  1. 1.嚥下練習
  2. 2.下肢促通運動
  3. 3.屋外での歩行運動
  4. 4.軽打法による排痰
  5. 5.漸増的な持久性運動

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正答:3 屋外での歩行運動

胸部エックス線では多発する転移性肺腫瘤、頭部MRIでは多発脳転移を認めます。

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第51回 午後第24問✓ 正解
脳卒中片麻痺の上肢に対するCI療法〈constraint-induced movement therapy〉で正しいのはどれか。
  1. 1.非麻痺側上肢を拘束する。
  2. 2.理学療法士の近位監視下で行う。
  3. 3.疼痛が少しでもあれば適応とならない。
  4. 4.他動的関節可動域運動を長時間行う方法である。
  5. 5.患側手指がBrunnstrom法ステージⅡで適応となる。

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正答:1 非麻痺側上肢を拘束する。

CI療法(constraint-induced movement therapy:強制使用療法)は、健側(非麻痺側)上肢をミットなどで拘束し、患側(麻痺側)上肢を集中的・反復的に使わせることで麻痺側の機能回復を促す治療法です。

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第51回 午後第25問✓ 正解
SteinbrockerによるステージⅠの肩手症候群に対する理学療法として適切でないのはどれか。
  1. 1.交代浴の実施
  2. 2.ホットパックの実施
  3. 3.他動的伸張運動の実施
  4. 4.自己による介助運動の指導
  5. 5.臥床時の上肢ポジショニングの指導

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正答:3 他動的伸張運動の実施

肩手症候群(CRPS typeⅠ)のSteinbrocker ステージⅠは、疼痛・腫脹・血管運動障害がみられる急性期です。

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第51回 午後第28問✓ 正解
すくみ足現象がみられる Parkinson 病患者の歩行練習を理学療法士の近位見守り下で実施した。このときの練習法で適切でないのはどれか。
  1. 1.横歩き
  2. 2.階段昇降
  3. 3.スラローム歩行
  4. 4.歩幅を狭めた歩行
  5. 5.メトロノームの音を活用した歩行

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正答:4 歩幅を狭めた歩行

すくみ足は歩き出しや方向転換時に足が出なくなる現象で、外的なリズムや視覚的手がかり(cue)で改善します。

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第51回 午後第37問✓ 正解
スタティック・ストレッチングによる疼痛緩和について正しいのはどれか。
  1. 1.高頻度に伸張する。
  2. 2.素早く筋を伸張する。
  3. 3.息を止めないで伸張する。
  4. 4.強い痛みが生じるまで伸張する。
  5. 5.伸張時間は5秒以内にとどめる。

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正答:3 息を止めないで伸張する。

スタティック・ストレッチングは、反動をつけず筋をゆっくり持続的に伸張する方法です。

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第51回 午後第38問✓ 正解
水中運動療法の作用と効果について正しいのはどれか。
  1. 1.静水圧は静脈還流を増大させる。
  2. 2.動水圧の大きさは運動速度に反比例する。
  3. 3.皮膚からの感覚フィードバックを受けにくい。
  4. 4.水中での身体の熱喪失量は空気中に比べて小さい。
  5. 5.静水圧は呼気時の胸郭運動には抵抗として作用する。

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正答:1 静水圧は静脈還流を増大させる。

水中では深さに応じた静水圧が四肢の末梢から中枢へ向けてかかり、静脈やリンパの還流を促進します。

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第51回 午後第39問✓ 正解
車椅子からベッドへの移乗動作の練習で離殿を繰り返すのはどれか。
  1. 1.恒常練習
  2. 2.多様練習
  3. 3.部分練習
  4. 4.分散練習
  5. 5.ランダム練習

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正答:3 部分練習

移乗動作という一連の課題のうち「離殿」という一部分だけを取り出して繰り返す練習は、部分練習に該当します。

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第51回 午後第41問✓ 正解
下肢装具とそのチェックアウト基準の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1.骨盤帯 ――――― 腸骨稜頂点
  2. 2.股継手 ――――― 大転子上端
  3. 3.膝継手 ――――― 膝関節裂隙中央
  4. 4.下腿半月 ――――― 腓骨頭上端
  5. 5.足継手 ――――― 内果下端

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正答:5 足継手 ――――― 内果下端

下肢装具の足継手は足関節の運動軸に一致させる必要があり、その目安は内果の下端の高さに設定します。

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第51回 午後第42問✓ 正解
大腿骨近位部骨折に対する人工骨頭置換術(後方アプローチ)後、全荷重が可能な状態での理学療法で適切でないのはどれか。
  1. 1.背臥位における膝伸展位での股関節外転運動
  2. 2.腹臥位における他動的な股関節伸展運動
  3. 3.座位における重錘を用いた大腿四頭筋の筋力増強
  4. 4.低い椅子から股関節内旋位での立ち上がり練習
  5. 5.歩行器を用いた屋外歩行練習

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正答:4 低い椅子から股関節内旋位での立ち上がり練習

後方アプローチによる人工骨頭置換術後は、股関節の屈曲・内転・内旋で脱臼しやすくなります。

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